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2009年05月03日

アマゾンの「古代モホス文明」からの視点

古代文明といえば、四大河文明が筆頭に上げられますが、最近それらの文明に匹敵する可能性があるとして注目されている文明に「古代モホス文明」というものがあります。これは、南米ボリビアのアマゾン上流域のモホス大平原に起こった高度な農業技術を持った文明です。まだ未知のことが多いのですが、人類社会の形成を考える上でヒントが得られるのではと考え、スポットをあててみようと思います。
これまで古代文明というと、神殿やピラミッドなどの建築や都市遺構、住居跡などから、その時代の社会体制を類推することが多かったのですが、「古代モホス文明」は、都市遺跡というよりは、農業遺跡といえるような遺跡です。
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この投稿内容は、関連するホームページなどの内容の他「衝撃の古代アマゾン文明」(実松克義著 講談社)を中心にその知識をお借りし、内容を引用、または要約させていただいています。

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500km四方に及ぶモホス大平原のいたるところに、壮大な農業遺構が確認されています。
モホス大平原は、雨期には氾濫し広大な氾濫原を出現させます。このため古代人はロマとよばれるマウンド(盛土の人工島)をつくり、そこに居を構えコミュニティを作りました。そのロマの数は大小2万個も確認されています。
大きなロマもあり、ここは雨期には、周辺の動物の避難地にもなったと考えられます。
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そしてロマ同士を結ぶ直線の交通路テラプレンをめぐらせて、行き来をしたと考えられます。このテラプレンは総延長は5000km以上になると想定されています。テラプレンの多くには水路が並行しており、これも交通路に利用されたと考えられています。
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また、平原には、耕作地跡(畝)が無数に広がっています。
そして四角い人造湖が2000以上見つかっています。人造湖はアマゾン川の水をコントロールするためにつくられたと考えられますが、一方、魚の養殖もされたと見られています。
遺構としては、上記のような内容です。
そして、ロマからは土器や人骨などが出土しています。
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その年代は、まだ十分に解明されていませんが、今、わかっているものは紀元前800年程度が最古であり、、その状況から考えて、調査が進めば相当時代を遡ると考えられています。
写真からもわかるように、これは、自然を作り変えるほどの規模であり、自然の力を利用して、生態系を作り変えるような壮大な農業文明と言えるかもしれません。
治水技術などを駆使したこれほどの自然改造は、小さな共同体レベルでは成すことは出来ないと思います。雨期に氾濫源となり水没してしまう台地は住むためには過酷ですが、一方で農業を可能とする肥沃な土地を生み出します。ロマやテラプレンなどの壮大な土木構築物と治水技術を駆使して、過酷な外圧に適応した人知は、恐るべきものがあります。
モホス大平原などでは、単一集団の力では到底解決できないものが、自然外圧を克服し、治水により農作物を育て、マウンドなどの土木技術により生活域を確保する考えてみれば治水などの大規模な自然改造は、集団が協働することによってしか成立しないでしょう。
ここに、人類集団が社会を形成してきたヒントがあるように思いました。
次回、この文明をもう少し掘り下げ、単一集団が社会を作っていく課程に迫ってみたいと思います。

投稿者 hiroshi : 2009年05月03日 List  

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コメント

ペルシャが攻めてきたときもオリンピックやってたとはものすごいビツクリです!!!笑
最近丁度その戦いの映画を見たところだったので…
>オリンピックで兵隊が集まらなかったらしいです。
↑なんてこったってかんじですねw
それでも勝てるスパルタ兵もけっこうすごい!
昔っからみんなオリンピックに熱狂してたんですね!
裸の男を見て何が楽しかったんだろう…笑

投稿者 カナ : 2009年6月14日 16:06

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