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2022年05月13日

知能進化~言語はどのように発達したのか~

皆さんこんにちは!前投稿に引き続き知能進化はどのように行われていったのか、

言語という切り口から追求をしていきたいと思います。

 

https://www.brh.co.jp/publication/journal/102/rp/research01/

言語は遺伝子や血縁関係を超え伝播され、生物学的な種よりも進化スピードが格段に速く、拡散する範囲も広い。

今週は言語系統樹と言語の伝播・各国への発展過程など基本的な事を抑えていきます。

 

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■語族の系統樹と音素の多様性からみる言語の発展

以下の表は大語族、語族、原語群を民族集団で区別したものになります。

 

 

一般的には以下のような事が言われています。

“言語の系統と人類進化における遺伝子の系統は非常に似たパタンを示す。現生人類の言語の推定系統樹の観点からは、

言語の伝達の大部分は水平方向(空間拡散)ではなく、垂直方向(祖先-子孫)によってなされると解釈される。wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%9E%E6%97%8F)”]

 

また音素(語の意味を区別する音声の最小単位)の多様性(豊富さ)からみるとアフリカ南西部からは離れるほど色は濃くなり、平均的な音素の多様性が減っていることが分かります。

 

■生物の多様性が高い地域ほど、言語の集中度が高い

地球上の生物多様性のホットスポットと原生地域の地図をマッピングしたものと2009年における先住民族と非移動型言語の分布(=言語の多様性)地図を見比べると、生物多様性が高い地域ほど、言語の集中度が高い地域であると言えます。

 

地図2:2009年における先住民族と非移動型言語の分布地図。赤い地域が高い言語多様性密度を示している。(©Proceeding of the National Academy of Science)

地図1:地球上の生物多様性ホットスポット(地域1~35)と原生自然地域(地域36~40) (©Proceeding of the National Academy of Science)

 

以下のサイトでは次のように述べています。

 

“わたしたちの研究では、これらのずば抜けて生物多様性が高い地域(マダガスカル、フィリピン諸島、熱帯アンデス、アフリカのケープ植物相地域など、生物多様性ホットスポット)には、世界で知られている言語のうち70%(4,824)が使用されている地域であるということが分かりました。(http://ci-japan.blogspot.com/2017/06/blog-post.html)”

 

生物多様性が高い地域についてはオラウータンや猿人・人類の拡散ルートの位置とも重ねられるので、

この地域から言語が生まれていったと考えられます。

 

 

次回は原語の起源(※連続性理論に基づく考え方)について霊長類~類人猿~現生人類の系譜に沿って追求したいと思います。

 

以上

投稿者 hanada : 2022年05月13日 List  

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