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2009年07月30日

朝鮮半島の支配の歴史


 一見、統一新羅、高麗王朝、李氏朝鮮と、朝鮮半島において独立した王朝が成立しているように思われるが、実態をつぶさに見ていくと、どうもそうではない感じがする。
 そこで、各王朝の支配者層の変遷を見ていきたいと思う。
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 百済、高句麗は、唐には朝貢はしているものの、ずっと敵対関係にあった。そうした中、中央集権体制を敷き、国が安定してくると、唐や新羅から攻撃され、さらに、内部でもクーデターや地方の反乱が起こる。そうして、国が滅亡することになる。
 統一新羅についても、唐と結んで、百済、高句麗を滅ぼすも、唐と敵対し、朝鮮半島を統一して、律令の導入、そして中央集権体制を整えて、国を安定させようとした矢先に、クーデター、地方(後百済、後高句麗)の反乱等が相次いで起こり、最後は連合政権のような格好になり、滅亡する。もしかしたら、これらクーデターや地方の反乱も唐の策略によるのかもしれない。
 高麗王朝においては、今までの反省を活かしてか、「事大主義(小をもって大<中国>に事(つか)ふる)」を掲げて、契丹、金、宋、元に対してそれぞれに服属する形で、律令を導入し、何とか中央集権体制を整う。
 しかし、明の登場を境に、明を取るか、元を取るかで、内紛が起こる。そして、李成桂により、元を取ろうとした高麗王朝が倒され、(李氏)朝鮮が成立する。
 (李氏)朝鮮は、儒教の下に、徹底した「事大主義」「小中華意識」を以って、国を統治し、文人(科挙官僚)国家をつくり上げた。そして、この時代に現朝鮮人の基本気質が出来上がる。
 朝鮮は、徹底して明に服属することで、完全な中央集権と文治主義を確立するが、これらは、中央志向と地方分断、両班(地主)の急増と軍隊の弱小化を生み出した。しかも、地方は地方で、地方毎に中央に繋がろうとした。その傾向は、19世紀前半の農乱の時代にまで貫かれ、ついに地方同士の連帯した抵抗や独立運動にまで発展することはなかった。
 そうして、「事大主義」と文官優越主義は、武官と軍隊の軽視を極端にまで押し進め、日清戦争が始まる頃には、もはや自力で国家防衛できる軍隊は存在しなかった。
 また、明(漢民族)が滅びて、清(女真族)が建つと、「小中華意識」から清への「事大」を拒否するが、もはや軍事力のない朝鮮は、あっという間に漢城まで攻め込まれ、清への「事大」を余儀なくされ、清に服属することとなる。
 この清に対する服属関係は、日清戦争の下関条約が締結され、朝鮮が清王朝を中心とした冊封体制から離脱する1895年まで続くことになる。
 以上見てきたように、朝鮮半島の歴史は、常に中国や隣接する国々との戦いの歴史であり、他国(とりわけ中国)への服属の歴史である。
 そして、ようやく中国からの離脱ができるかと思えば、次は日本による支配である。
 その日本による支配であるが、そもそも、日清戦争の発端になったのが、朝鮮における東学農民の反乱(「衛正斥邪」思想による宗教弾圧への反抗)であり、清も日本も関係ないところから起こった。
 その反乱に対して、当時の朝鮮政府の弱体が激しく、自分達だけでは反乱を抑えることが出来ずに、清に援軍を要請したことが、そもそもの誤りであった。
 清の援軍が朝鮮に上陸する旨を日本に通告。
 その通告よりも先に、広島へ大本営を設置していた日本軍は、すぐさま上陸し、清軍よりも早く首都を制圧。そして、朝鮮政府と農民が和解し、両軍の撤退要求をするも、日本は「内政改革」を持ち出して、要求を退けて軍を北上させた。日本軍は、清軍を撃退しながら、陸と海から清国まで攻め入った。
 
 これが日清戦争であり、この戦争によって、日本軍が勝利し、清王朝に服属していた閔氏政権は倒れ、日本の支配が始まる。この時、日本が本当に欲したのは、「内政改革」ではなく、朝鮮の穀倉地帯であった。
 この日本支配の始まりによって、甲午改革が起こり、いっきに近代化が進むことになり、ここでようやく、朝鮮の人々に「民族意識」なるものが芽生えることとなる。
参考文献:『歴史物語 朝鮮半島』姜在彦著
       『大韓民国の物語』李榮薫著

投稿者 jomon10 : 2009年07月30日 List  

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コメント

有史以来一度も国名を変えずに続いているのは日本ぐらいですね。
この年表のシンプルさが日本の何よりの可能性を示しているように思います。

投稿者 tanoyam : 2009年9月5日 21:15

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