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2020年07月23日

性欲と独占欲は繋がっているか~かつては男も女も互いの性を尊敬していた。

先日、とある会議で性について扱われた。

性欲は独占欲と繋がっており、相手をモノにしたい、独占したいという意識から性のスイッチが入る。
これは誰しも経験していると思うが、5000年前の私権社会以降、人類の性は独占欲と性欲が一体の物、或いは連動するものになっていった。特に恋愛至上主義が高まる近世以降はいかに最良の相手を自分のものに独占するかが人生の命題にまでなり、恋愛小説を初め、歌や日常会話までそれがごく当たり前、疑う事のない常識になっていった。

そして70年代豊かさが実現し、80年代から私権の崩壊現象が始まり2000年を超えるとセックスレスが常態化し始める。明らかに私権=独占の引力が失われた。しかし人々の意識は未だに性=独占、いかに彼女、彼氏をゲットするかに頭が捉われている。

その結果、草食男子は女が怖い、肉食女子は男を貪るなどとんでもない逆転現象が起き、あげくには結婚しない女、男が大量に発生し、男女関係が壊れている。もちろんこれが続けば少子化どころか人類滅亡だ。

どうしてこうなってしまったのか?

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男女関係とは本当に独占の性だけなのか?或いは独占欲と性欲は生物的にも連動するものなのか?
本来人は人を独占する事などできない。親と子供でもそうだ。さらに企業の従業員は雇用という契約関係で結ばれているが、社長が社員を独占したり支配したりすることは出来ない。せいぜい教育や指導という程度。唯一独占関係を作れるのは奴隷だけだ。現代では当然ながら奴隷はいないし、男女関係は奴隷でもなんでもない。

いかに独占の性が生物的も人類史的にも異常な事か改めて歴史を見て行きたい。

一対婚制度(男に女が与えられる)は5000年前の略奪闘争から生まれている。略奪集団が農村を襲い、食料を獲得、さらに男を皆殺しし、若い女を戦利品として手に入れる。それらを集団の男たちに分け与え、1人の男に1人の女を所有させた事が婚姻の始まりだ。だから現代でも嫁は貰うものであり、家族にとっては奪われるもの、結婚式でも未だにそjのような儀式がなされる。その代わり与えられた以上、生涯その女を所有し続けなければいけない。不倫がなぜ罪かはこの掟を破ったからである。

これは西洋の話。日本では武士や公家を除けば江戸時代まで一対婚は庶民は無縁だった。
性は集団の中にあり、男も女もそれを楽しみ、集団の中に複数の男女が居て子育てと共に男女はくっついたり、別れたりした。江戸どころかつい最近の第2次大戦前までは日本には村落共同体が残り、夜這い婚も筆おろしも残っていた。特に筆おろしはその集団の年配の女性が若い男性に性の手ほどきを自らの体を使って指導する。年配女性も楽しみ、若い男性はそれによって男になっていく。こういうしきたりが延々と続いていたのだ。
この男女関係は遡れば、縄文時代にまで行きつく。
そしてそこにこそ本来の男女の性関係があるのではないだろうか?

この辺のくだりは最近の るいネットの記事にあったので紹介したい。

縄文時代の婚姻様式は総遇婚、近接集団との交差婚であり、集団婚であった。その後弥生時代以降も男が女集団に入る妻問い婚という形態にはなったが、ついぞ江戸時代までは女は母集団の中に残り、集団の共認充足に包まれた中で集団と女達は一生暮らすことができた。諸外国を見渡しても婚姻形態がこれほど近代まで残った国も稀有だし、一対婚がこれほど根付かなかった国もない。その意味で縄文が最も色濃く残ったのが婚姻であり、男と女であり、性充足である。それほど、日本人は性におおらかで性を心から楽しんでいた。
(中略)
縄文時代の女性の充足力について4つにまとめてみます。
1.極限時代の男女の性充足をそのまま引き継いだ。~集団の中で男たちは女性を敬い、大切な存在として扱った。それが男女期待応望を軸とした女性の充足力の源になる。
2.採集生産=人類史において初めて登場した女性の生産の役割~だからよく働いた(働くこと=充足)
3.定住化を果たすことで女性集団が安定し、母系集団がより強固に形成された。女性の充足力とはこの集団の結束力でもあり、そこで育まれた共認充足である。
4.女性の豊かな自然への同化能力はそのまま採取生産の豊かな食資源の獲得に繋がった。

このように元来、人は集団で存在し、女も男もその集団によって生かされていた。互いの性は独占するものではなく肯定し、尊敬するものだった。
当然男女は性差があり、その性差を対象に女たちは男たちを尊敬し、男たちは女たちを尊敬した。特に縄文時代は土偶で女性を表現したり男性シンボルを祭ったりして性をおおらかにかつ大切なものとして集団の中にあった。
これが日本の性の歴史である。縄文人からしたら性(相手)を独占するなど考えてもしなかったであろう。

これから性はどうなる?
独占の性は新しい性関係が登場してようやく緩み始めるだろう。
セフレや独占のない男女関係のようなもの。
しかし、その根底に相手を尊敬する。さらに相手の性を尊敬するといったものがなければ片手落ちだ。時々は思う事があるのではないか?

「うちの会社の女たちはなぜこんなに可愛いのか?」「うちの会社の男たちは凄いわ!」
そういった感情が芽生え、特定の男性、女性だけではなく男たち、女たちに引力が生まれてくるような関係から新しい男女関係が生まれてくるように思う。

投稿者 tanog : 2020年07月23日 List  

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