縄文人とアイヌ人 |
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2007年09月20日
小学社会に「縄文」
標題の記事は9月12日の産経新聞のコラムにかかれてありました。
何の事かわからない人の為にまずは、記憶に新しい年初の縄文ー古代ブログのカッピカピさんの記事を紹介します。
さて、去る2006年12月22日の読売新聞に
『小6教科書 縄文以前記述なし』
という見出しの記事が掲載されていたのを皆さん御存知だったでしょうか?
(中略)
現行の学習指導要領によると、日本の歴史は、小学6年生の社会科で初めて教えることになっていますが、現在の教科書には旧石器時代や縄文時代についての記述がほとんどないそうです。
教科書から縄文時代以前の記述が消えたのは、1989年の学習指導要領改訂がキッカケでした。俗にいう、ゆとりカリキュラムと呼ばれる学習指導要領です。この改正で、小6の歴史学習の最初の部分が、
「農耕の始まり、古墳について調べ、大和朝廷による国土統一の様子が分かること。」
と規定されました。このことから、小6の歴史では、農耕の始まりを指す「弥生時代」から教えればよいことになり、それに先立つ縄文時代以前の出来事は教えなくてもよいことになってしまったのです!
それがなんと・・・・ゆとり教育の見直しがなされる中で縄文時代の記述が復活したのです。
さてその内容は・・・ 8) 知りたい人はポチッと押して進んでください。
以下9月12日産経新聞より要約、抜粋させていただきました。
学習指導要綱の改定作業を進めている文部科学省は11日、弥生時代から始めることになっている小学校社会の歴史について、時代をさかのぼって縄文時代も教えるように素案をまとめた。12日の中教審の小中学校社会部会で了承を得たい考えだ。素案では「歴史や文化を尊重し日本人としての自覚を深める為、農耕以前についても扱う」として「伝統、文化の尊重」を織り込んだ教育基本法の改正を受けた措置。
「調べ学習」を重視し、学習内容を削減した「ゆとり教育」を掲げた平成14年度施行の現行学習要領で縄文時代の記述が23年以降に復活しそうだ。
小学6年で学習する歴史は、現行の学習指導要領では、「農耕の始まり、古墳」を最初に学ぶ。このため、弥生時代より前の縄文時代は、ほとんど教えられなくなり、教科書でも三内丸山遺跡を発展的内容として紹介する程度にとどまっていた。
(中略)
文科省では再編の理由を「伝統文化や言語力の育成を重視する流れを踏まえた」としている。
と、いうようにめでたく縄文時代は社会科の最初のページに戻ってきたのです。
この中で私はいいと思ったのが日本人の自覚を深める という部分です。
農耕文化があたかも日本人の起源のように誤って教えられてきたこれまでの社会科がこれでようやく少しは修正されそうです。またこの改正の意味深さは、歴史を遡って本質を知ろうとする健全な探究心を育む可能性を示唆している点です。
縄文時代の記述をどの程度具体的に書くのか今から楽しみではありますが、教科書として出回るのが平成23年という4年も先の話においおい、 8) と言いたくなります。
中教審の方もぜひ、その研究にこの縄文ー古代ブログを活用していただければと(本気で)思います。縄文時代は農耕の前に確実に漁労・採取という完成された文化があったのですから。できれば弥生時代への変遷を戦争の始まりであり、共同体解体の始まりというように事実を伝える内容にまで及んでもらえると嬉しいのですが・・・・。そこまでは無理ですかね
投稿者 tano : 2007年09月20日 TweetList
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コメント
投稿者 宮尾平八 : 2008年6月16日 15:25
>宮尾平八さん、コメントありがとうございます。
言語からの追求も行ってはいるのですが、まだまだ、不勉強でわからないことばかりです。
私自身は北陸の出身で、喋り方というかイントネーションが、なんか半島の人達と似ているような感じも受けています。
ただ、言語は、絶滅でもさせられない限り、土着的なものを継承するようにも思えます。
今後も追及していく中で、宮尾さんの疑問との接点が生まれてくるかもしれません。
よろしければ、これからも、このブログにおつきあいください。
投稿者 naoto : 2008年6月20日 02:33
しかし、日本人が持っているYAPと言う遺伝子を中国韓国は全然持たないと聞きました。チンパンジーと人間との間でも遺伝子が98%同じと聞いたこともあり、うろ覚えですが、民族の性質がまったく違うことからも、日本はチベットと最も近いと思っています。彼らはYAPを持っているので。
わずか2%の違いで、人間とサルを分けるのであれば、YAPを持っているかいないかは大変重要な差であると考えています。
投稿者 LA : 2009年6月19日 11:11
Y染色体ハプロタイプでは、本土日本人は「DE系統D亜型D2A」と「NO系統O亜型O2B1/O3」とのほぼ半々の混血と結果が出ています。この点は、総合研究大学院のプレスリリース裏付けられたという事が言えます。しかし、総合研究大学院の調査方法では、アイヌ人(D2*)と本土日本人(D2A)の遺伝的違いが判別出来なかったようです。アイヌ人(D2*)は、縄文人(D2A)ではなく、同じ系列(D2亜型)の別集団(C3亜型が入ったのが証拠)と考えます。言語が違うのもそのせいでしょう。琉球(D2A)と似ているのは、本土日本人(D2A)です。アイヌ人(D2*)とは若干の違いはありますが、本土日本人のD2Aに近い系統と言えます。朝鮮人(O2B*)と日本人(O2B1)は、O2Bとしては系統が近いですが、若干異なるので、韓国人=弥生人とはならないでしょう。総合研究大学院の(mtDNAではなく核遺伝子を使用した)調査方法は、より真実に近い結果が得られるかもしれませんが、この方法では系統分析が不可能で、アイヌ人と日本人、琉球人共通の「DE系統D亜型」内の違いと、弥生人と韓国人の「NO系統O亜型」内の違いまでは判別は出来ない欠点があります。
投稿者 山本 : 2012年12月16日 00:13
不思議なのは如何して朝鮮語と日本語は同族語ではないのでしよう。 琉球人の言葉は日本語ですので縄文人の言葉が残っているのに遺伝的には朝鮮半島人と本土に住む日本人が近いのは事実ですので強烈な鉄を持参した御蔭で朝鮮半島からの渡来人が爆発的に増えたけれど縄文人の言葉は定着していてその言葉を覆す事が出来なかったと見るのが妥当でしようか?