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小学社会に「縄文」

標題の記事は9月12日の産経新聞のコラムにかかれてありました。
何の事かわからない人の為にまずは、記憶に新しい年初の縄文ー古代ブログのカッピカピさんの記事 [1]を紹介します。

さて、去る2006年12月22日の読売新聞に
『小6教科書 縄文以前記述なし』
という見出しの記事が掲載されていたのを皆さん御存知だったでしょうか?
(中略)
現行の学習指導要領によると、日本の歴史は、小学6年生の社会科で初めて教えることになっていますが、現在の教科書には旧石器時代や縄文時代についての記述がほとんどないそうです。
教科書から縄文時代以前の記述が消えたのは、1989年の学習指導要領改訂がキッカケでした。俗にいう、ゆとりカリキュラムと呼ばれる学習指導要領です。この改正で、小6の歴史学習の最初の部分が、
「農耕の始まり、古墳について調べ、大和朝廷による国土統一の様子が分かること。」
と規定されました。このことから、小6の歴史では、農耕の始まりを指す「弥生時代」から教えればよいことになり、それに先立つ縄文時代以前の出来事は教えなくてもよいことになってしまったのです

それがなんと・・・・ゆとり教育の見直しがなされる中で縄文時代の記述が復活したのです。
さてその内容は・・・ 8) 知りたい人はポチッと押して進んでください。

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以下9月12日産経新聞より要約、抜粋させていただきました。
学習指導要綱の改定作業を進めている文部科学省は11日、弥生時代から始めることになっている小学校社会の歴史について、時代をさかのぼって縄文時代も教えるように素案をまとめた。12日の中教審の小中学校社会部会で了承を得たい考えだ。素案では「歴史や文化を尊重し日本人としての自覚を深める為、農耕以前についても扱う」として「伝統、文化の尊重」を織り込んだ教育基本法の改正を受けた措置。
「調べ学習」を重視し、学習内容を削減した「ゆとり教育」を掲げた平成14年度施行の現行学習要領で縄文時代の記述が23年以降に復活しそうだ。
小学6年で学習する歴史は、現行の学習指導要領では、「農耕の始まり、古墳」を最初に学ぶ。このため、弥生時代より前の縄文時代は、ほとんど教えられなくなり、教科書でも三内丸山遺跡を発展的内容として紹介する程度にとどまっていた。
(中略)
文科省では再編の理由を「伝統文化や言語力の育成を重視する流れを踏まえた」としている。

と、いうようにめでたく縄文時代は社会科の最初のページに戻ってきたのです。
この中で私はいいと思ったのが日本人の自覚を深める という部分です。
農耕文化があたかも日本人の起源のように誤って教えられてきたこれまでの社会科がこれでようやく少しは修正されそうです。またこの改正の意味深さは、歴史を遡って本質を知ろうとする健全な探究心を育む可能性を示唆している点です。
縄文時代の記述をどの程度具体的に書くのか今から楽しみではありますが、教科書として出回るのが平成23年という4年も先の話においおい、 8) と言いたくなります。
中教審の方もぜひ、その研究にこの縄文ー古代ブログを活用していただければと(本気で)思います。縄文時代は農耕の前に確実に漁労・採取という完成された文化があったのですから。できれば弥生時代への変遷を戦争の始まりであり、共同体解体の始まりというように事実を伝える内容にまで及んでもらえると嬉しいのですが・・・・。そこまでは無理ですかね

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