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2007年11月12日
タバコの伝播は大航海時代から
またまた大航海時代のお話です
大航海時代では世界中で農作物や人、物などが今までになく行き交うようになりました。そこで初めて南米から世界へとタバコが広まっていくのです。
コロンブスの探検隊は、新大陸に到達し、友好のしるしとして、先住民にガラス玉と鏡を贈ると、彼らは返礼に珍しい果物などとともに「香り高い乾燥した葉」を差し出しました。
これが、ヨーロッパの人が手にした初めての タバコ です。
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もともとアメリカ大陸で、神への儀式や供物、呪術的な治療、嗜好品として使用されていたタバコは、コロンブスの新大陸発見によって、またたく間にヨーロッパに、そして世界へと広まって行きます。
フランスの上流階級では貴族が煙を吐くのは見苦しいと嗅ぎ煙草が普及。
これは嗅ぎ煙草を入れていたスナップボックスというケースです。
イギリスの社交界では乗馬、狩猟など共にパイプをくゆらすのが紳士の条件とされるようになる。
日本に伝わったのは1543年。
ヨーロッパなどから伝わったパイプ式などの喫煙具を模倣して、海外では類をみない独自の形の「きせる」が普及します。
アメリカ大陸から持ち込まれたのはタバコ だけではありませんでした。
驚くことに、じゃがいもやトマト、かぼちゃ、トウモロコシ、唐辛子などの野菜はアメリカ大陸発祥なのです
韓国の唐辛子も、イタリア料理のトマトも、ドイツには欠かせないじゃがいもも、わずか500年ほど前にアメリカからもたらされたものだったんですっ (みつこさんも「縄文時代の野菜って?」で書いてくれてますね)
逆にヨーロッパからアメリカ大陸にもたらされたものといえば・・・
ヨーロッパの植民者たちにより次々と新しい疫病が持ち込まれました。植民者自身には病害の少ない麻疹、流行性耳下腺炎、インフルエンザなどの感染症が、アメリカ大陸の住民にとっては致死的な疫病となりました。このような数々の疫病が流行した結果、アメリカ大陸では先住民の人口が極端に減少する事態となります。コロンブスのアメリカ大陸発見前の15世紀なかころに、メキシコには3000万人弱の先住民が住んでいたと推測されています。しかし16世紀のなかころには300万人、さらに17世紀初頭には160万人まで減少してしまいました。「旅と病の世界史」
他国との交流がなく多くの免疫を持たないアメリカ原住民は、ヨーロッパから持ち込まれた疫病によって人口が10分の1にまで激減してしまったのです
金銀財宝はもっていかれるわ、大量虐殺されるわ、病気を持ち込むわ、ヨーロッパ人はアメリカの原住民にとっては疫病神以外のなにものでもなかったのですね・・・ 😥
投稿者 pingu : 2007年11月12日 TweetList
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コメント
投稿者 みつこ : 2007年12月6日 04:00
そうか・・・私の好きなかぼちゃ、ジャガイモ、トマト、トウモロコシもアメリカ大陸から五百年前に持ち込まれた?もの?
投稿者 根保孝栄・石塚邦男 : 2014年8月2日 23:53
なるほど。銀の流入でヨーロッパが活気づいたのですね。
「価格革命」って、なんだか安くなるイメージをもっちゃいますが(^^;、それとは違うのですね。
大航海は世界規模で経済が影響を与え合うようになった転機でもあるのでしょうか。
(グローバル化=搾取?の始まりなのかなぁ。。。)