シリーズ:「国家と市場」第3回 【私権闘争の抜け道が、交換取引の場=市場である】 |
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2010年06月21日
『縄文の集団に学ぶ』第1回【縄文を学ぶ位置付け-1】
もう一度学びたい…大人向け歴史教科書の売れ行き好調
産経ニュースより
最近は、歴史を学ぶ人が増えているようです。社会人になり、歴史を学ぶと面白いだろうなーと僕自身もよく思うし、僕の身の回りの人々も同じように感じているようです。
ところが、学校教育を通じて触れてきた歴史は、実はとても狭い範囲に限られています。西暦が示すように、約2500年間くらいの範囲が主に取り上げられ、中身は人物や出来事を中心に、テストや成績のために覚えるというような勉強でした。
今回のシリーズ『縄文の集団に学ぶ』は、我々が主要に学んできた約2500年の歴史の前の約12,500年の歴史です。日本の歴史を縄文時代からと考えれば、約15,000年の歴史になり、日本の歴史の約80%。現在の日本人に、塗り重ねられたものがきっとあるでしょう。
第1回は、まず現代社会の歴史教育の問題を取り上げたいと思います 😮
応援よろしくです!
byさーね
歴史を学ぶ重要性は、教科書においても認識されていると思います。
問題は、内容を削ろうとしたときに、真っ先に「縄文時代」が対象になる、すなわち、軽視されていることです。(小学校の教科書)
さらに、通史の中でちゃんと扱う中学の歴史の教科書においても1ページにさらっと触れられている程度です。
国も学者も、縄文時代を学ぶ価値を見出せていないのではないでしょうか。
このままでは、争いや支配を生む私権時代が人類の歴史のすべてであるかのような認識を植えつけ、子供たちは社会について偏った見方しかできなくしてしまいます。
歴史を学ぶ意味は、社会の構造を塗り重ねとして学ぶことです。縄文時代をちゃんと学ばないということは、その最基底部にある構造を知らないということであり、社会を上辺でしか認識できないということです。
争いや支配を前提とした社会認識では、次代の可能性は分からないし、教えられないでしょう。
るいネット
教科書の問題は、縄文(本源)時代の軽視では?
縄文時代を学ぶ価値とはなんでしょうか?改めて、認識すべきところだと思います。
我々が学んできた歴史は、あくまで時の権力を握った支配者,制度,それにまつわる争い,出来事です。あるいは、偉人であったり,学者や思想家の登場のように、実は、上流階級に焦点を当てた歴史であると言っても良いと思います。
その上流階級がつくった現代社会が、どうにもならない状況になっている。歴史を学ぶならば、上流階級が塗り重ねてきた社会の歴史を学ぶのではなく、底辺を支えた大衆の歴史にこそ可能性があるのではないでしょうか。
さらに、縄文時代は、支配者が全くおらず争いも皆無。全てが大衆皆で創り上げた時代であり、一体どのような社会構造であったのか?未だに未解明な部分が多く、逆に、現代社会において、重要な歴史認識や社会構造が隠されている可能性がありそうです。
『縄文の集団に学ぶ』シリーズでは、現在の学説や事例を通して、彼らの意識構造や社会構造をより掘り下げていこうと思います! 😮
投稿者 sawatan : 2010年06月21日 TweetList
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コメント
投稿者 伊作 : 2010年9月14日 10:48
daiさんこんばんは、
本当に先の読めない時代になったと思います。明日どこで何がおこることやら・・・。
でも日本人に流れている空気というか、同時に共有している感覚みたいなものは、古代以来ずっと変っていないようなそんな感覚と安心感もありますね。
いままでは、中国や西洋の後を追っかけている感じでしたが、この西洋的な社会の行き詰まりの中、日本人がどこに向かうのか?その原点として日本人の起源に目が向かっている。
>皆が追求に向かえる内容を盛り込んで、日本人の起源について纏めていきたいと思います。
・・・・次回また楽しみにしてます。
投稿者 Hiroshi : 2010年9月14日 22:55
大変ご無沙汰をしてしまいました。恐縮ですが、コメントさせて頂きます。
先が見えない ということと、我等が日本の根源となる文化が見失われてしまった、ということとは相対的だと、私も思います。
記紀、万葉の歌が好きな私は、いつの間にか、日本人の文学的、芸術的な面の優秀性が、社会であまり云われなくなってしまっていることに、何か寂しさを感じています。
大昔、数種の文化を継承する民族達が、この日本列島に来て、ここで融合し、新しい一個の民族が誕生した と、私は思っています。そういう考え方は、私の、大正生まれの両親の世代なら、何の矛盾も感ずることなく具えられていた観念だったと思います。民族意識が揺らぐ、そういうことが、社会全体には影となって、犯罪を増やしたり、政治家を駄目にしたり、経済の発展を妨げたりするのではないでしょうか。
この度のシリーズを、私も楽しみにさせて頂きたいと思います。
投稿者 五節句 : 2010年9月15日 16:54
先が見えない社会状況の中で、私たち日本人がどのように形成されてきたのか知りたい、数千年に渡り豊かな社会を作り続けた日本人、その土台の上で私たちが何を継承しているのかを知りたい、そんな意識が高まっているのだと感じます。
私も一緒に日本人の起源を追求していきたいと思います。
投稿者 sinkawa : 2010年9月16日 19:20
明治以降の近代化から、日本人の意識や生活は全て西洋に転換されてしまい、その文化が正確に伝わっていない現状があります。
このような点で、日本人の起源を探る試みはとても大事だと思います。
未解明な分、面白い仮説なども含めて追求していきましょう!
投稿者 さーね : 2010年9月16日 19:21
どちらかといえば理系の人間、自然科学や物理などへの興味が深かった私ですが、40歳をこえたくらいから日本の歴史に興味をもちはじめました。
はじめは今人気の江戸時代です。あの有名な鬼平犯科帳シリーズにすっかりはまりました。(^^ゞ
情報化社会が加速し、スピードと効率が徹底的に求められる現在にあって、すっかり失われてしまった「人情」のようなものの深さに出会いました。
1か0か?、善か悪か?といったデジタルな判断ではなく、もっと複雑な現実と人々の意識の多面性が現実の社会をつくりだしているように感じはじめました。
このような江戸という時代はどのようにして作り出されたのか?
そんな想いから、江戸前期の戦国時代の書物を読み始めるようになりました。
日本史の中でも最も人気のある時代で、個性豊かな人物が多数登場する時代です。
星の数ほどあるような、様々な人物評を読み漁るにつれ、私たちの祖先が非常に好きになり、尊敬の対象にも、憧れの対象にも、同化すべき対象にもうつりました。
このあたりからますます日本人の起源を追求してみたくなりました。
歴史は塗り重ね構造です。私たち日本人に塗り重ねられたものはなにか?DNAに刻印されている潜在的な意識とはなんだろうか?
教科書にある年表としての歴史ではなく、人々の意識(特権的な階級の人でなく、市井の人々の意識)の変遷として歴史を遡ってみないとおもいます。
これからのシリーズが楽しみです。
投稿者 2U : 2010年9月16日 19:36
五節句さん
>大昔、数種の文化を継承する民族達が、この日本列島に来て、ここで融合し、新しい一個の民族が誕生した と、私は思っています。そういう考え方は、私の、大正生まれの両親の世代なら、何の矛盾も感ずることなく具えられていた観念だったと思います<
・五節句さんの仰るように、奈良・平安の時代から江戸期まで日本人の一般的な感覚として、日本人はアジアの周辺諸国との混血や交流の結果存在するというのはごく当たり前の認識で、中国人や朝鮮人に対しては敬意や憧れはあれこそ、近代化以降の蔑視や嫌悪感を抱くことは無かったように思います。
このシリーズを通して、そもそもの日本民族の生い立ちを明らかにすることが出来れば、根拠の無い偏見も正すことが出来るのではと思います
投稿者 ryujin : 2010年9月16日 19:43
皆さんコメントありがとうございます。これから新シリーズ「日本人の起源」も深めていきたいと思います。
皆さんと情報共有してより中味のあるものに出来ればと思いますので、気兼ね無い意見や感想・追求に当たってのリクエスト等々、コメント頂けると嬉しいです。
今後共宜しくお願いします。
投稿者 dai : 2010年9月16日 21:54
はじめまして。
文献を中心に20年ほど古代史の研究を続けてきたものです。
稲作や倭人のルーツについては、これまで、生活文化・風俗・ジャポニカ米の痕跡などの面から、長江流域からの渡来説が多方面で唱えられてきました。
今回、DNA情報よりも確かな「民族の指紋(信仰的精神性に根ざした民族の伝統的文様文化)」という着眼によって、そうした仮説をフォローすることになりました。一度お目通しいただければ幸いです。
http://blog.goo.ne.jp/dogs_ear/e/5385380bfe2553b472926b75255e6db9
私のサイトはそもそも、このページの表題にもある「倭人とは」「邪馬台国とは」を真摯に探求したものです。
(トップページは http://blog.goo.ne.jp/dogs_ear)
中で、装飾古墳のルーツと、装飾古墳をつくった人びとのルーツをたどったら、縄文倭人と弥生倭人のルーツにたどりつくことになりました。
まったくの宣伝になりますが、よろしくお願いします。