縄文再考~土偶は女性への贈与品!?欠乏の強い男こそが集団を強くする男~ |
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2021年11月02日
縄文再考;縄文時代の中間まとめ 本流は南方からの到達組だが他にも居る
皆さん、こんにちは。
今回は、これまでの追究(土器や土偶、人骨、住居跡、寒冷化、ハプログループなど)を年表に纏めてみようと思います。
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この年表で、トピックと思われるものを書き出すと、以下の通りです。
〔旧石器時代〕
・海面が80m低い。津島、沖縄列島は海で分離。台湾、朝鮮半島は大陸と地続き。
・欧州で女性石像が創作される。デフォルメされた乳房、臀部。性器も表現されている。
・沖縄県石垣島で当時の人骨。研究者におよれば縄文人に近い。
・富山県氷見市の洞穴でも人骨。同じく縄文人に近い。
・沖縄市の港川人骨だけは、特徴が異なる。
〔縄文草創期〕
・栃木県で洞窟人骨。
・富山県氷見市人骨。縄文人に近い。
・沖縄市の港川人は特徴が異なる。
〔縄文早期〕
・静岡県浜北で同じく当時の人骨、三ヶ日人。縄文人に近い。
・最古の竪穴式住居。
・早期末要に鬼界カルデラ噴火。九州縄文人がほぼ絶滅。
・九州北部に多数装飾品を持つ人骨。緑大珠など、異色。
〔縄文前期〕
・縄文海進。温暖化で海面上昇。
・中葉に三内丸山遺跡でヒスイ加工品。同時期紅山文化(中国)でもヒスイ加工品。
・三内丸山では高床式住居。
〔縄文中期〕
・火焔式土器、縄文のビーナスなど土器、土偶が豊かに。中国、欧州は新石器時代。
〔縄文後期〕
・寒冷化で東日本縄文人が南下。三内丸山集落放棄。
・多数人骨が出土する遺跡が各所。
・北海道礼文島で人骨。但し縄文人とは異質の寒冷適応したもの。
・中国で夏、殷、周の国家登場、青銅器時代へ移行
〔晩期〕
・富士山大爆発。
・遮光器土偶。
縄文ストーリー
・旧石器時代に、琉球列島から日本に近づくホモサピエンスが登場。石垣島、その後日本に到着。沖縄市港川に到達した別人種もあったが、日本には根付かず。縄文時代早期前葉までに静岡県、富山県に到達。その後東日本に進み、次第に東日本を中心に活動するように。
・当時海面は80mも低いが、対馬、琉球は島の状態。海流を超えて日本に到達する高い航海術を有する種族。
・主に洞窟暮らし、縄文早期に竪穴式住居の使用始まる。半地下の洞窟のようなもので、環境は洞窟と大差ないが、洞窟の無い平地にも構築できる。上屋を運搬するか、現地で調達すれば、移動も可能。
・縄文前期、南方由来の高床式住居。定住が始まる。女性は移動せず。子育てに集中し人口増加。
・縄文中期までは、少数で移動しながら木の実や、狩猟を行う生活。温暖化で北日本にも進出。土器、土偶を産出。当時の中国紅山文化の影響でヒスイ加工品、火焔式土器など特徴的な土偶となる。
・土偶は持ち運びの出来る大きさ。男は移動生活を継続。移動は主に男。一方大型集落も構築。女は集落に定住し、母系制社会。
・大陸出身で、集落間を往来して寄贈品を融通する商人の様な種族が登場。恐らく中国人。黒曜石、ヒスイを融通。一部は大陸へも。
・縄文文様や、ヒスイ、黒曜石などは、中国大陸文化の影響。むしろ大陸で好まれたもの。
・縄文式土器の文様は、文字の代わりに何かを伝えるもの。繰り返し文様だが、全く同じものを繰り返すのではなく、僅かに変化させている。暦の様なものか。
・縄文後期寒冷化で東日本縄文人は南下。植生変化の食糧難で人口減少。人口の変動には火山噴火も影響。
・縄文後期、大陸では国家が登場。青銅器も開発され、日本へ流入する大陸種族も出始める。
・晩期には誇張した乳房や臀部の遮光器土偶を産出する種族。欧州旧石器時代からの系譜で、縄文人とは異なる。南下した縄文人に代わり北方ルートで到達した寒冷適応のエスキモーに近い人々。
※要するに旧石器時代に琉球列島経由で日本に到達したのが縄文人のルーツ。但し、朝鮮半島(対馬海峡)や北方(樺太)経由で到達した種もいる。南方到達組が本流で、その他は傍流。
ミトコンドリアハプログループのⅮ(4.8万年前Mから分岐)、B(約4~5万年前アジアで分岐、東南アジアなど南方に拡散)、M7(2.5万年前スンダランドで分岐)の頻度が高いとのこと。
Y染色体ハプログループD1a2aも日本で頻度は高いが、アイヌや琉球民族で多く、本土日本人では少し低下すると言います。中央アジアで分岐し朝鮮半島から到達したと言われますが、礼文島人骨から解析が行われており、そもそも寒冷適応しているなど縄文人とは特徴が異なるので、これをして縄文人と判定するのは早計と思います。
なお、ここまでのまとめを踏まえて、今後更に精度を上げて解明していきます。
(以上)
投稿者 sai-yu : 2021年11月02日 TweetList
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