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2011年10月26日

日本人の民族特性こそ次代の可能性5~支配者層の特性とは?(2)現代における属国意識

「日本人の民族特性こそ次代の可能性」シリーズの5回目。今回は「現代における属国意識」について考えてみたいと思います。

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画像はここからお借りしました。
◆今までのシリーズ記事です。
01】日本人の民族特性こそ次代の可能性1~プロローグ
02】日本人の民族特性こそ次代の可能性2~縄文体質とは何か?(1)
03】日本人の民族特性こそ次代の可能性3~縄文体質とは何か?(2) 受け入れ体質の正体とは?
04】日本人の民族特性こそ次代の可能性4~支配者層の特性とは?(1) 属国意識の正体とは
前回までの記事は、日本人の縄文体質、受け入れ体質や属国意識の正体について調査してきました。わかってきたことは・・・・・
日本人に残る受け入れ体質は大きな可能性
・縄文時代から継承された受け入れ体質(柔軟性や懐の深さ等)は、現在も我々の心底に残る、意識の基底部を形成し、日本人の大きな可能性である。
受け入れ体質と属国意識は似て非なるもの。
・朝貢制度に代表される属国意識(※以下、【朝鮮の属国意識】と呼ぶ)は、弱小国家の生き残り戦略、私権獲得の戦略、すなわち、序列を受け入れる属国意識であり、縄文人から連綿と受け継いだ、相手や集団の充足を第一義とする受け入れ体質とは、別物であること。
朝鮮の属国意識は、縄文人の肯定意識と遭遇し大きく変化した。
・大陸と日本は海で隔たった地理的環境、国内では、戦乱が少なく、温暖湿潤で豊かである外圧条件下において、大衆の安定第一と秩序収束が最大の期待となり、受け入れ体質の縄文人達と触れる中で、「属国意識」は変化していった。(※以下、この縄文化された朝鮮の属国意識を【日本独自の属国意識】と呼ぶ。)これが、骨身に染み付いた属国意識の正体。
というところまで分かりました。
現在、政治家や官僚、マスコミなどの統合階級に見られる属国意識は、かつての朝貢関係に見られる朝鮮の属国意識に近い、欧米との密着度、国民や国益(国民生活第一)を捨象した政治手法などに見られます。これらは、日本を閉塞させる大きな要因となっています。集団内の充足や国民生活第一の価値感を捨象し、目先的な己の権力の安定や保身を主体とする現代における統合階級の属国意識の位相は、いままでの縄文気質をベースとした【日本独自の属国意識】を逸脱しているように思います。さて・・・・
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◆現代における日本の属国意識はこんなところに見られます。
・米国からの年次改革要望書を拒否しないで強引に実施する政治(郵政民営化、医療改革、農業改革、IT改革など)
・TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への継続参加検討
・沖縄基地移転問題
・金貸し(国際金融資本)の原発推進への迎合と固持
現代の属国意識は、特権階級の暴走と関係しています。その構造を見てみましょう。
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潮流7:暴走する社会(特権階級の暴走と下層階級の暴走)  岡田淳三郎
私権原理が崩壊し、社会が統合軸を失うと、歯止めを失って社会は暴走してゆく。無差別殺人やモンスターペアレンツの登場もその一例であるが、最も恐ろしいのは、社会を統合する役割を担っている特権階級の暴走である。
 経済危機が生み出す危機感は、現体制の上位の者≒特権階級ほど切実であり、強い。従って、目先の制度収束は、上位≒特権階級主導で形成されたと見るべきだろう。
実際、授業や試験に収束しているのは、上位の子供たちである。何よりも、特権を維持するために自分たちに有利な制度を作って格差を拡大し、身分を固定させてきたのは、専ら特権階級の仕業である。
大多数の私権意識が薄れていく陰で、ひとり権力喪失の危機感を募らせた特権階級は、その飼い主たる金貸しや国際企業を含む自分たちの特権を維持するために、優遇税制をはじめ様々な特権制度を強化し、その結果ますます格差を拡大させ、身分を固定化させてきた。
とりわけ、団塊世代以降の特権階級は、貧困を知らず、本当の私権圧力を知らない。従って、彼らは、肉体的欠乏に発する本当の目的意識を持ち合わせていない。彼らは、単に試験制度発の「合格」という無機的な目的意識を植え付けられてひたすら試験勉強に励み、「特権」を手に入れた連中である。しかも彼らの大半は、試験制度という与えられた枠組みの中でひたすら「合格」を目指してきたので、その前提を成す枠組みそのものを疑うという発想が極めて貧弱である。
従って、彼らは社会に出てからも、ひたすら既存の枠組みの中で走り続けることになるが、もはやそこでは、既存制度によって与えられた特権の維持と行使という目的以外の目的意識など生まれようがない。
かくして、団塊世代が幹部に就いた’00年以降、彼ら特権階級はひたすら与えられた特権を行使し、次第に「社会を動かし」「世論を動かし」ているという支配の快感に溺れてゆくようになって終った。
それだけではない。危機に脅えた特権階級は、アメリカの力に拠り縋り(その結果、アメリカの言い成りになって)中立公正も何もない露骨な偏向・煽動報道によって小泉フィーバー、郵政選挙を演出し、更には検察とマスコミが一体となって、鈴木宗男、佐藤優、植草一秀、小沢秘書etcの政敵を失脚させてきた。
これは、麻薬中毒よりももっと恐ろしい、権力の自家中毒である。
改めて、我々は、私権時代の遺物である試験制度の恐ろしさを、もっと真剣に考える必要があるだろう。この目先の試験制度収束は、新たな学歴身分と格差の拡大を生み出し、特権階級を暴走させただけではなく、ネットという闇空間での誹謗中傷や無差別殺人etc下層階級をも暴走させてきたからである。
とりあえず、ペーパーテストの比重を半分以下に低減させるetcの応急措置が急がれる。又、ネットから闇住人を締め出す措置も急がれるだろう。
しかし、根本的には、私権原理に代わる新たな統合原理=共認原理が確立されない限り、社会の暴走は続くことになる。

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この特権階級の目的意識を持ち得ない権力の自家中毒は、かろうじて残っていた縄文人の本源体質から生まれた国民生活第一の意識を捨象し、国民・国益を考えない己の権力維持のために属国根性丸出しで日本を売りに出しました。この記事の中で、副軸でありますが、貧困の時代や本当の私権圧力を知る指導者の不在という問題も大きな一因となっていることが分かります。1970年の貧困消滅前と後での指導者の資質の違いは下記のサイトを参照下さい。
■6/5なんでや劇場(13) 日本の首相がアホばかりになったもう一つの理由 冨田彰男
%E6%9C%9D%E8%B2%A2%E8%B2%BF%E6%98%933.jpg朝貢貿易図
属国意識を残す我が国の指導者・支配者は、1985年頃までは、一方では、従米・従欧政策を表明し、国内の国家共認としては、国民生活第一を政策としました。そのため、岸信介や田中角栄、小沢一郎の政治手法は、欧米への面従腹背の意識が見受けられます。
 遡れば、明治維新以降、市場主義、市場原理導入後、大衆意識との乖離が大きくなっていったと思われます。その後、1970年の貧困の消滅→私権統合社会の崩壊→収束不全を経て、彼らは己の権力維持のために暴走し始めました。
 現代における統合階級の属国意識は、その暴走により、国家も国民も捨象した己の権力を維持するためだけの属国根性【※現代版属国意識】に変わったことがわかります。今後、大衆意識を捨象し、己の自己保身しか考えない無能な指導者しか生まず、一方で、大衆側の事実収束・共認充足の潮流が顕在化していくと、その本源性との断層が激しくなり、ますます、社会の混迷度は高くなりそうです。
このような国民や国家を捨象した【現代版属国意識】しか持ち得ない統合階級に変わり、共認原理による新たな社会統合機構が望まれます。
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 2011年3月11日に生存を直撃する東日本大震災と原発事故が発生しました。この災害を経験した多くの国民は、縄文意識が根底から揺さぶられ、事実収束・共認充足へと大きく認識転換しました。それにも関わらず、政治家・官僚・マスコミ・学者などの統合階級は、未だに、旧態依然とした、変わらない捏造・隠蔽を繰り返すだけです。この
国民・国家捨象の【現代版属国根性】に囚われた統合階級の実態を見ると、この災害で、彼らの認識限界と大衆の認識との乖離が決定的になったと思われます。
 では、次回は、大衆の意識と支配者の意識の変遷を見ていきましょう。

投稿者 2310 : 2011年10月26日 List  

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