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2012年08月07日

始原の言語・日本語の可能性(9)~環境は言語を作り、言語は人を作る~

始原の言語・日本人の可能性シリーズ第9弾です☆
シリーズ7では『相手と融合する母音語と境界線を作る子音語』が展開されました。
本日は『環境は言語を作り、言語は人を作る』です。
私達は日常、当たり前に言語を使用します。そして世界を見渡してみれば何百という言語があり、その中には母音言語があり、また子音言語が存在します。
そもそもこの言語の違いは、どのようにして生まれてくるのでしょうか?
そして言語は、その違いによって私達の思考にどのような影響を与えるのでしょうか?
今回ご紹介する記事は、普段当たり前に使っている言語を、立ち止まってその始原から考えさせてくれる、そして言語のありがたさを改めて感じさせてくれる内容となっています。
今回も黒川伊保子「日本語はなぜ美しいのか」より引用します。
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              【日本の風景】
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             【エジプトの風景】

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意識が融合する言葉を使い、自然ともシステムとも融合して共存する私たち。
「合議制と民主主義を導入して、国際人になろう」という方向へ進まなければ、ストレスの少ない、静かな知の国家を形成していたはずである。
実際、漢字を導入する前の古代日本は、農耕をせずとも、日本列島の住民すべてを養える国だったのである。すなわち自然に生える草や実と、浜にいる魚貝を採取していれば十分に間に合ったのだ。
自然に恵まれ、誰かを威嚇したり殺したりする必要もなく、全員穏やかに生きていけた国。私たちの祖先は、ことばを生み出したとき、威嚇の必要を感じなかったのである。
ことばは自然に融合する母音で交されていったのだった。
一方、砂漠や、乾いた土の大地、寒冷の地など、厳しい自然条件の中で暮らす人たちは、自然とも、他者とも闘わなければ生きていけない。ぼんやりしていたら、10人が10人とも生き残れる環境ではなかったのである。このような地域では当然、縄張り意識が強く働いただろう。威嚇の子音を他人にぶつけることで、ことばが生み出されたのに違いない。
最も子音に偏っている言語のひとつはアラビア語である。砂嵐が襲い、乾きが激しい砂漠の民は口を開けてゆっくりしゃべっていられないので、母音は最小限にしか発音しない。アラビア文字では通常の文書では母音〃を記述しないという。母音は音として認識さえされないのだ。
砂漠の国エジプトでは識別できる短母音は3種といわれる。エジプト大使館のパーティに行ったら、クレオパトラが愛したというモロヘイヤスープが供されて、なんとも美味だったのだが、この「モロヘイヤ」を、ある大使館員は「ムロヘイユ」と呼び、別の大使館員は「モロヘイヨ」と呼ぶ。ふたり並べて「どれが正しいのか?」と聞いたら、「私たちはまったく同じ発音をしている」と言い張るのでので、びっくりしてしまったことがある。
まあ、子音のRとLを混ぜる日本人が何を言うか、という感じだろうが、母音種の少ないエジプト人の英語は、日本人には特にわかりにくい。砂漠の民と、島国の民とでは、きっと何かの感性が、ものすごく対極にあるのだろうと思う。
何千年も続く、豊かな自然が、私たちに、融和する母音語をもたらした。
一方で、融和して共存する日本人の特性は、日本語という母音言語がもたらしているとも考えられる。
なぜなら、前出の角田忠信博士によると、DNA上、日本人とまったく無関係でも、日本語を母語として育つと、母音を左脳で聞くようになることが確認されているからだ。
たとえば、アメリカ人の子どもでも、縁あって日本語で育てば、母音で音声認識し、融和型の対話をして生きていくことになる。当然、自然と融和し、機械とも調和するのだ。
環境は言語を作り、言語は人を作るのである。

豊かな自然に恵まれ、争いの少なかった私達の祖先は、自然と融合していく過程で日本語(母音言語)を作り出してきました。
そしてその言語を使うことによって、対象への同化・融合を促してくれたのです
私達は縄文時代の祖先と直接触れ合うことはできませんが、日本語を使うことによって、祖先の意識に触れていたのです
相手と、自然と融合していける『美しい日本語』。そんな言語を噛み締めながら大切にしていきたいですね

投稿者 shinichiro : 2012年08月07日 List  

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