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2009年04月02日

イエス・キリストって、どんな人?

こんばんは~
キリスト教ってどんな宗教?に続いて、今日は、その始祖イエス・キリスト に迫ってみます!
まずは、国語辞書 より基本的なことを。

イエス・キリスト
[前4ころ~30ころ]キリスト教の始祖。パレスチナのナザレの大工ヨセフと妻マリアの子として生まれた。30歳ごろバプテスマのヨハネから洗礼を受け、ガリラヤで神の国の近いことを訴え、宣教を始めた。ペテロなど12人の弟子と活動を続けたが、ユダヤ人に捕らえられローマ総督により十字架刑に処せられた。その死後3日目に復活したと確信した弟子たちはイエスをメシア(救世主)と信じ、ここにキリスト教が始まった。

image212.jpg
この写真のように、十字架刑に処せられたイエスはなじみがありますよね。でも彼が、どんな人で、何をしたのか、そしてそのこととキリスト教の教えとの関係は・・・? 気になることがいっぱいでした
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●イエスが登場した時代の様子は?
当時のユダヤ人社会は戒律重視の律法主義が主流でした。律法主義が厳しく言われれば言われるほど、結果として貧乏人はどんどん救われなくなります 。極端に言えば救われるのは金で戒律を守ることのできる人だけになるんです。
具体的な例を挙げると、安息日には火をともしてはならないので、金持ちはお金で人を雇って料理を作らせて 食べていたのです。でも貧しい者はそんなことできない。でも食べないと死んじゃうから、戒律を破らざるを得ない。→救われない というわけなんです
そして、ローマの支配の下で重税をかけられて、貧しい人々がどんどん増えていたのが当時のパレスチナ地方なんです。
●イエスが民衆の支持を得たのはなんで?
こういう状況の中で、イエスは登場し、民衆の支持を得ます。
かれは、最も貧しい人々、戒律を破らなければ生きていけない人々、その為に差別され虐げられた人々の立場に立って説教をするんです。「戒律なんて気にしなくてよい。あなた方は救われる」と言い続けるんです。
例えば売春婦  売春などは戒律破りの最たるものですが、恵まれない女性が最後にたどり着く生きる手段でした。そういう女性にイエスは「あなたは救われる」と言う。
それから、ライ病の患者  ハンセン氏病ですね。ユダヤ教では、病気そのものが神からの罰として考えられていて、ひどく差別されていました。イエスはそんな人のところにもどんどん入っていく。そして「大丈夫、救いはあなたのものだ」と言う。

これが、どれだけ衝撃的だったか、人々の胸を揺さぶったか、想像力を働かせて下さい。by『世界史講義録』さん

当時は限られた特権階級しか医療を受けることができなかった社会でした。イエスが行った治療行為自体は他の人と変わらなかった(=奇跡ではなかった)らしいので、虐げられ、現実に可能性を見出しようもなかった民衆に対して行ったというところが、イエスが支持を集めていった理由なのでしょう。
●イエスの布教活動と磔(はりつけ)
イエスは30歳をこえたあたりから突如布教活動を開始します。
イエスはあくまでもユダヤ教徒です。ですから、この時は新しい宗教を創ろうと考えていたわけではなく、律法主義に偏っているユダヤ教を改革しよう と考えていたのだと思われます。

イエスの教えの特徴のまとめ
1.ユダヤ教の戒律を無視。
  最も基本的な戒律の安息日も平気で無視する。こんな言葉が残っている
  そう。
  「安息日が人間のためにあるのであって、人間が安息日のためにあるの
  ではない」
2.階級、貧富の差をこえた神の愛を説いたと言われます。
  身分が卑しくても、貧乏でも、戒律を守れなくても神は愛し救ってくれ
  る。
3.病癒し

ユダヤ教の戒律は破ったかもしれないけれど、イエスは別に犯罪を犯したわけではありません。しかし、戒律を守ることで集団を統合してきたユダヤ教指導者たちにとっては、そんなイエスを好き勝手にさせるわけにはいきません。是非とも殺してしまいたいんです
そこで、ローマ総督のところに引き渡すんですがローマ総督もイエスが犯罪者でないことはすぐわかったしユダヤ教徒同士の争いに首を突っ込みたくない。そこで、ユダヤ教の指導者たちは「この男はローマに対する反逆者だ、ユダヤの王と言っている」と言うんです。ローマ総督としては反逆者をほって置くわけにはいかない。結局イエスは反逆者として死刑判決を受けます。
●信者たちはどうした?
実は多くの支持者、信者たちはイエスが逮捕された段階で彼を見捨てて逃げてしまうんです  「こんな人知りません!」なんて言う弟子も
救世主がこんなに簡単に捕まって、しかも死刑になるわけがない。あいつは只の男だったんだ。そんな気持ちだったのかもしれません。救世主なんていってだましやがって!とイエスに憎しみを向ける者もいたようです。
そしてイエスはわずか2年ほど布教活動をしただけで、処刑されてしまいました。まだ30歳をいくつか超えただけでした。
●そんなキリスト教が、世界宗教にまで広がっていくのはなんで?
イエスの死後、彼の残したメッセージは人々の記憶から消え去ってもおかしくはありませんでした。それくらい、少人数の教団でしかなかったし、結束力も弱かった。
なのに!!
イエスの弟子たちは、十字架にかけられて死んだイエスが復活した!と言い出し、活発な布教活動を始めます。
そこで活躍したのが、パウロです。
彼はもともと熱心なユダヤ教徒で、イエスを迫害していた側でした。
そんな彼がなぜでしょう?またパウロは布教のなかで、巧みに『原罪』という意識を浮かび上がらせていきます。
うーん :roll: 、原罪って何だろう?
キリスト教が世界宗教にまで広まったのと、どうも関わりがありそう・・・
だって、イエスはどちらかというと人々の個別の罪を問題にしていたのに、パウロは人類全体の罪を基本においているようなのです。
次はパウロに着目して、キリスト教の拡大を見てゆきます。
引用、参考HP『世界史講義録』さん

投稿者 mituko : 2009年04月02日 List  

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コメント

カッピカピさんこんばんは、
詳しく調べていただいてありがとうございます。とても良く分かりました。
僕が前のコメントでイメージしていたのは、スペイン→ポルトガル→オランダ→イギリス→アメリカと覇権を転がしながら近代システムとネットワークを作ってきたのが、宮廷ユダヤで、その連中がスファラディの系統だったからです。
記事で特にイスラエルにおいては、アシュケナジーが富裕層を占めているのが良く分かりました。
※アシュケナジーを区分しておいたほうが良いと思うのは、イスラエル問題があるからだと思います。
アシュケナジーは、別に古代イスラエルに棲んでいた分けではない、だからイスラエルに国を作る正当性は歴史的にはありえない。しかしイスラエルの主流派を占めているのはアシュケナジーというおかしさ。

投稿者 Hiroshi : 2009年5月7日 23:52

Hiroshiさん、コメントありがとうございます。
アシュケナジーが、イスラエルに国を作りたがる理由はないとのことですが、私は、逆にアシュケナジーこそ、イスラエルに”自分達の国”をつくりたかったのではないかと考えています。
 それは、キリスト教徒から迫害され、追放→離散を何度も経験した、アシュケナジーにとって、自分達がマジョリティになれる土地を持つことは、長年の夢であっただろうと思うからです。
 それに対して、スファラディは、本文にも書きましたが、特に激しい弾圧を受けず、イスラム教徒と共存してきたと考えられます。それゆえに、自ら積極的に自分達の国を作ろうとはしてこなかった。が、戦後、イスラエルが出き、聖地エルサレムに帰れるなら帰ろうと、移住していったユダヤ人がスファラディではないだろうかと考えています。

投稿者 カッピカピ : 2009年5月8日 16:03

>アシュケナジーが、イスラエルに国を作りたがる理由はないとのことですが、・・・・
ちょいと捉え違いのようですが、そういう意味ではなくて“正統性がない”ということです。
ユダヤにとって現代のイスラエル建国はいわゆる祖国奪還運動ですが、アシュケナジーは、ハザール=カスピ海周辺にいたコーカソイド(白人)なので、もともと中東にいたユダヤ人(セム・ハム系)とは縁も何もない。そんな人々が”故郷”と称してパレスチナ人を追い出して建国するのに、全く何の正統性もないということです。
アシュケナジーの故郷がハザールということが事実であれば、現代のイスラエルの存在理由・正統性は消えてしまうのではないでしょうか。

投稿者 Hiroshi : 2009年5月9日 02:29

カッピカピさん、Hiroshiさん、こんばんわ~。
 ユダヤの古代史は不勉強なわたくし、日本古代史で秦氏が出てくると現在のユダヤ問題と無関係ではなさそうなので、困っておりました。
 専門家は問題を難しくするばかりなので、このブログで分かりやすくしていただいて(焦点をはっきりさせてくださって)、ありがとうございます。
 で、Hiroshiさんがおっしゃる「現在のイスラエルの存在理由・正統性」ですが、ヨーロッパ各地で迫害されて、とくにナチスドイツから存在を消されそうになった彼らは、世界が一つにしないと安心できないのでしょう。世界を一つにできる中心としてイスラエルの約束の地とやらを選び、それをイギリスがバルフォア宣言で認めていたので、そこに移住したのではなかったでしょうか。
 だから、イスラエル問題は、古代ユダヤのことも勉強しなければならないのだろうけれど、英語圏の、すなわちシェイクスピアの問題ではないかと考えます。
 大英帝国が七つの海に覇権を広げようとすると、地球は丸いですから、どこかに“裏側の中心”が求められて、そこにユダヤが嵌ってしまったのじゃないかしら。
 ユダヤの人たちが、お金持ちになっても幸せになれないのは、そのあたりに起源があるのかもと思いま~す。
 

投稿者 高塚タツ : 2009年5月9日 22:14

Hiroshiさん、そして 高塚タツさん、コメントありがとうございます。
 「探求は単純明快に!」を心掛けてブログを書いております。なので、高塚タツさんに分かりやすいと言ってもらえて嬉しいです。
 さて、アシュケナジーのイスラエル建国の正統性についてですが、私も高塚タツさんと同意見です。故郷が実際にイスラエルであろうとなかろうと、ユダヤ教を信仰するユダヤ人にとって、カナンの地(現イスラエル)は神との約束の地です。そこに自分達の国をつくろうとする行為は、アシュケナジーにとっても正統性のある行為になるのだと思います。
 

投稿者 カッピカピ : 2009年5月11日 21:01

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