蘇我氏の歴史隠蔽のために日本書記は4人のうち2人は中国人が担当した |
メイン
2008年10月01日
円筒印章から分かること
こんばんは、カッピカピです。
前回の文字の誕生シリーズに引き付けて、今回は円筒印章について書いてみたいと思います。
ウルク文化期後期に現れた円筒印章は、トークンを入れたブッラを封印するのに使われていまいした。つまり、この封印が壊されていなければ、中身が減っていないことを示すことができるというわけです。
今も昔も、公正な取引をするためには工夫が必要だったようです。しかし、円筒印章から分かることは、これだけではありません。
続きは、いつもの応援クリックの後でどうぞ。
この間、シュメール人について調べていて感じたことは、謎がとても多い、ということです。まず、どこから来たかがわからないため、人によっては、宇宙人説を唱えるひともいるくらいです。
ところで、歴史学を学ぶ場合、重宝するのは、文献史料です。しかしながら、必ずしも文献が残っているとは限りません。
では、同時代の史料がなかったらどうするか。
後代の史料を注意しながら使うこともあるし、図像などの考古史料(遺物史料ともいう)を使うこともあります。古代メソポ夕ミアでも、新アッシリア帝国(前1000頃-609年)の浮彫壁画には王たちの功業が刻まれていることから、歴史の復元に充分役にたちます。
さて、シュメール人に関する、目で見る形の史料といえば、碑はわずかしか残っていませんが、円筒印章は多数残っています。
円筒印章の図柄は小さいながらも、粘土板に書かれた記録からだけではわからないシュメル社会の日常の暮らし、たとえば農作業、壺作り、機織りなどの一面を伝える貴重な情報源となります。
また、円筒印章の出現から、シュメル人がメソポタミアの最南部にやって来たことが分かってきます。
さらに、東方はインダス河流域から西方は東地中海世界まで広範囲に円筒印章は出土していることから、メソポタミアとの交易がおこなわれた地域がある程度分かってきます。
このように、円筒印章という史料一つとっても、そこからたくさんの史実を読み取っていくが出来ます。ひとつの事象、事実から、仮設思考を働かせて、その時代に起こったことを想像していくことは、歴史学を勉強する楽しさの一つだと思います。
投稿者 hi-ro : 2008年10月01日 TweetList
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://web.joumon.jp.net/blog/2008/10/604.html/trackback
コメント
投稿者 匿名 : 2011年5月25日 17:51
もう少し分かりやすくだしたほうがいいとおもいます