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2009年02月20日

なぜユダヤ人は金融業に特化していったのか?

(リンク)(リンク)の通り、ユダヤ人はどこに行っても迫害 されていました。
ヨーロッパでは正業につくことや土地を所有することを禁じられたり 、ユダヤ人が作ったものはユダヤ人にしか売ってはならないとされたり 、ユダヤ人はほとんどの職業から追放されていました。
そんなユダヤ人にとって数少ない収入源として残ったのは、高利貸しや両替商など、利子を取り扱うことの多い金融業でした。
なぜなら、キリスト教 では金利を取ることは罪と見なされていた一方、ユダヤ教は異教徒からは利息を取っても良いとされていたため 、ユダヤ人はそのニッチに収束したのです。
シェークスピアの「ベニスの商人」で有名な悪役ユダヤ人シャイロックがそれです。「ヴェニスの商人」
当時ユダヤ人がキリスト教徒からどんな目で見られていたのかがよくわかりますね 😥
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その後、ヨーロッパでは経済の中心が農業 から工業 に移り、フランス革命を経て国民が力を持つようになると、教会 は国民の経済活動に口出しできなくなり、利子をとることが悪事ではなくなっていきます。
そういった状況になった時、ほとんどの人にとって未知のものであった金融技術を持っていたのは他でもないユダヤ人だったのです。
ユダヤ人は迫害と追放(→移住)の歴史を繰り返してきましたが、その逆境を利用 。彼らはこの離散状態を活かし、遠い町との貿易決済業にたずさわるようになり、さらに保険業や株式、債券の考え方を生み出すことになります。
こうしてユダヤ人は主に金融業で力を蓄えていきますが、その後ろには国家レベルを遥かに凌ぐほどの情報量とスピードを誇るユダヤ人独自のネットワークがあったのです
それは自分の身を守るためにもどうしても必要でした。
そして、同時にどこでどのような商品が欠乏しているか、余っているかを知らせあっていたので、商機を機敏に掴むことができていました。ユダヤ人は中世に既に、現代の商社のような情報ネットワークを持っていたのです。
その典型が、ちょうどこの時代に興った、かの有名なロスチャイルド家。
初代のマイヤー・アンセルム・ロスチャイルドは金融業と骨董商で成功。五人の息子をヨーロッパ中に送り、一代情報網を築きます。
るいネット「ロスチャイルド一族の歴史簡略版」(参考)
ロスチャイルド家はこの情報網を使い、ワーテルローの戦いでナポレオン敗北の情報をいち早くキャッチして、英国債市場で、一瞬にして莫大な富を築いたのです。「FX The Gate」(参考)
ロスチャイルド家の他に、オッペンハイマー家やハイネ家、メンデルスゾーン家などのユダヤ人金融業者も、この時代諸国に戦費や軍需品を調達することで力をつけました。
ここから、現代にいたるユダヤ人の金融支配が始まるのです
参考図書&サイト
加瀬英明著『ユダヤの訓え 「大物」になる勉強法』
るいネット「弾圧され続けたユダヤ人による金融市場構築までの流れ」
中見利男『面白いほどよくわかるユダヤ世界のすべて』

投稿者 pingu : 2009年02月20日 List  

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