円筒印章から分かること |
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2008年10月05日
古代から続く日本支配層の履歴・・・・・・でも、そろそろ代わらないとヤバイ
日本人の起源、特に古代の支配部族を調べていて、坂口安吾がスルドイことを言っているのに出会った。
坂口安吾 「高麗神社の祭の笛」から
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高句麗と百済と新羅の勢力争いは、日本の中央政権の勢力争いにも関係があったろうと思われる。なぜなら、日本諸国の豪族は概ね朝鮮経由の人たちであったと目すべき根拠が多く、日本諸国の古墳の出土品等からそう考えられるのであるが、古墳の分布は全国的であり、それらに横のツナガリがあったであろう。
そしてコマ(高句麗のこと)系、クダラ(百済)系、シラギ(新羅)系、その他何系というように、日本においても政争があってもフシギではない。むしろ長らくかかる政争があって、やがて次第に統一的な中央政権の確立を見たものと思われる。・・・・
そして奈良・平安朝で中央政府が確立し、シラギ(新羅)系だのコマ(高句麗)系だのというものは、すべて影を没したかのように見えた。しかし実は歴史の裏面へ姿を隠しただけで、いわば地下へもぐった歴史の流れはなお脈々とつづくのだ・・・。
すでに三韓系の政争やアツレキは藤原京のころから地下へもぐったことが分かるが、日本地下史のモヤモヤは藤原京から奈良京へ平安京へと移り、やがて地下から身を起こして再び歴史の表面へ現れたとき、毛虫が蝶になったように、まるで違ったものになっていた。それが源氏であり、平家であり、奥州の藤原氏であり、ひいては南北朝の対立にも影響した。そのような地下史を辿りうるように私は思う。彼らが蝶になったとは日本人になったのだ。
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(引用以上)
やはり坂口安吾は、ただのアングラ作家ではなかった。
安吾に続けて考えれば、後の戦国時代も、明治維新も、このような日本地下史の水脈から推し量られる。つまり日本の歴史とは朝鮮半島からの支配部族の末裔(姓を持つ氏族)たちの島国の中での勢力争い・主導権争いでしかなかったこと。
その後、百済系だの新羅系だのがどう連携しているのかは要調査だが、一貫して彼らが相互に争いつつも支配権を握っており、庶民は一貫して蚊帳の外だったということは、はっきりする。
こちらも参照下さい:古代朝鮮からの侵略部族が、一貫して日本を支配してきた
ただ一点安吾の文章で、やや違うと思うのは以下の点。
>彼らが蝶になったとは日本人になったのだ。
日本人にはなったつもりだろうが、ちょっと違うといいたい。政治的・経済的な実権は決して手放さずに支配権を握り、「日本人」といっても庶民とは別のところに立っていて、人々(被支配層、元縄文・弥生人)をウマく支配してきたからだし、彼らは自らの権益を守るだけで、体を張って日本人としての国益を守ろうとはしていないからだ(後述)。
それにしても、ようやく日本の支配層の来歴と実像が、おぼろげながら見えてきた気がする。・・・・現在でも彼らは、水面下に隠れながら、時々僕らの前に姿を現すことがある。
>そうしたエスタブリッシュメントたちの牙城を切り崩そうとする者が現れると、彼らはすぐに潰しにかかってきます。そのいい例がライブドアの堀江貴文でしょう。
>彼は、支配階級に受け入れられた人間ではなかったということです。・・・堀江が本気でテレビ局を手に入れようとしたことです。
>放送は、立法、行政、司法にならび、第4の権力に数えられるほどの力をもっています。特にテレビが持つ映像と音声の影響力は強く、大衆操作も容易です。ごく当然のことですが、テレビ局は、早くから薩長とそのシンパ勢力に牛耳られ、支配階級の厳しい管理下で運営されてきた事業といえます。
(以上、「洗脳支配」苫米地英人 より引用)
今でもしっかりと、日本の支配階級は存在しており、世論操作や権益確保に余念はないのだ。
戦後、日本の支配層はアメリカの軍門に下り、世界支配層(欧米の支配層)と結託することで生き延びようとしてきた。そしてアメリカの虎の威を借りて日本人に睨みを利かしてきた。
その証拠が、戦後60年経っても続く米軍の日本駐留、そして日本バブルや郵政民営化で、勤勉な日本人の貯蓄を献上金として差し出していることであり、国益に反した米国債買いであり、イラク戦争などアメリカ対外戦争での支持だし、現在進行中のアメリカ発金融恐慌での買い支えだ。
(※ドルが暴落することは目に見えており、国益に反することは明白だ。)
本当の日本人の支配層・指導層というなら、頑として国益を守るべく考え戦うだろう。であれば、少しは認めたい。しかし上記の事実から考えると、今も余所者であり、傍観者であり、国民に寄生したただメシ食いと言わざるを得ない。
それともあるいは単に朝鮮半島から(その前は中国大陸から)逃げ出してきた敗者故に、怖くてアメリカ様に頭があがらないのかもしれない。
今、欧米の支配層(金貸し)が、21世紀の世界大恐慌により崩れようとしている。アメリカに心底依存するしか能の無い日本の支配層も、アメリカと心中するつもりなのだろう。
この2000年来日本を支配してきた部族に代わって、本当の日本人(縄文人・弥生人)が当事者として立ち上がる、そして新しい統合機構を立ち上げられなければ、相当ヤバイのではないだろうか?
(by Hiroshi)
投稿者 ihiro : 2008年10月05日 TweetList
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コメント
投稿者 ないとう@なんで屋 : 2008年11月15日 22:42
私権獲得の可能性が開かれ、実際に私有権を拡大していくことができた”商人”が、集団の神ではなく”個人神”を信仰するようになっていったというのは、興味深い視点ですね。
ただ、その後登場する一神教は、迫害され続けた最下層の貧民(≒奴隷層)の中から登場し、広まっていくことから考えると、商人層から登場した個人神と貧民層から登場した一神教は違う系統になるのでわ?