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2009年06月20日

古事記、日本書紀、先代旧事本紀、古語拾遺らと著しく異なる内容の歴史を伝える文献

日本の古代史で主要資料とされているのは「記紀(『古事記』と『日本書紀』)」です。また『古事記』『日本書紀』『先代旧事本紀』(旧事紀)の古典三書に、『古語拾遺』を加えて古典四書が正統な神典と一般に扱われています。また『万葉集』『古風土記』『新撰姓氏録』などを含むこともあります。
 しかしこの「古典四書」とは著しく異なる内容歴史を伝える文献があり、それらの文献は「古史古伝(こしこでん)」と呼ばれています。また「超古代文書」とも「偽史」ともいいます。種類も以外に多いようです。
 「古史古伝を紹介します。
以下は吾郷清彦による分類です。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から引用します。
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【古典四書】
古事記』『日本書紀』『先代旧事本紀』(旧事紀)が古典三書、『古語拾遺』を加えて古典四書
この「古典四書」(または古典三書)という分類は、異端としての超古代文書に対して正統な神典としての比較対象のための便宜的な分類であり、「古典四書」はいわゆる超古代文書(古史古伝)ではなく、通常の「神典」から代表的・基本的な四書を出したもので、実質は「神典」の言い替えにすぎない。(神典の範囲をどう定めるかは古来諸説があるが『万葉集』『古風土記』『新撰姓氏録』などを含むことが多い)。吾郷清彦はその著作の中で『旧事紀』の異本を紹介しながらもこれらを古史古伝とはしていないのである。
同様に『天書』(「天書紀」ともいう)・『日本国総風土記』・『前々太平記』の三書を異端古代史書として加える説もあるが、このうち『天書』は古史古伝の類とはいえず、他の二書も超古代文書というほどの内容をもっているわけではない。これらは古典四書の周辺的な類書であり古史古伝に準ずる異端古代史書とはいえても、超古代文書だとか古史古伝そのものに入れるのは相当な無理がある。
【古伝四書】
ウエツフミ
ホツマツタヱ』(※漢字ではなくカナ書きするのが吾郷の流儀)
ミカサフミ
カタカムナのウタヒ』(いわゆる「カタカムナ」)
「カタカムナ」を除いて「古伝三書」ともいう。この「古伝四書」は全文が神代文字で書かれているという外見上の体裁による分類であって、内容に基づく分類ではない。
また『フトマニ』という書があるが『ホツマツタヱ』『ミカサフミ』とともにこの三書は世界観を同じくする同一体系内の一連の書であり「ホツマ系文書」ということができる。信奉者からは「ヲシデ文献」と一括してよばれる。この『フトマニ』は普通名詞の太占(ふとまに)と紛らわしいので吾郷清彦は『カンヲシデモトウラツタヱ』(神璽基兆伝)と名付けた。
またカタカムナに関係する『神名比備軌』(かむなひびき)や『間之統示』(まのすべし)という漢字文献も「カタカムナ系の文献」として一括できるが、これらカタカムナを含むカタカムナ系の諸文献は「歴史書」ではない。「超古代文書=古史古伝」は、このように歴史書以外をも含む幅広い概念である。
【古史四書】
九鬼神伝精史』(いわゆる「九鬼文書』。『天津鞴韜秘文』(あまつたたらのひふみ)は九鬼文書群の一部である)
竹内太古史』(いわゆる「竹内文献」。「天津教文書」「磯原文書」ともいう)
富士高天原朝史』(いわゆる「富士谷文書」(ふじやもんじょ)。「宮下文書」「富士宮下古文献」ともいう)
物部秘史』(いわゆる「物部文書」)
『物部秘史』を除いて「古史三書」ともいう。「古史四書」は神代文字をも伝えてはいるものの、本文は漢字のみまたは漢字仮名まじり文で書かれたもの。やはり内容による分類ではない。上記の四つのタイトル(九鬼神伝精史・竹内太古史・富士高天原朝史・物部秘史)は、吾郷清彦が独自に名付けたものである。
【異録四書】
東日流外三郡誌』(つがるそとさんぐんし。「和田家文書」ともいう)
但馬故事記』(たじまこじき。「但馬国司文書」とも。但馬故事記は本来は但馬国司文書の中の代表的な書物の名)
忍日伝天孫記』(おしひのつたえてんそんき)
神道原典』(しんとうげんてん)
『神道原典』を除いて「異録三書」ともいう。
このうち、『忍日伝天孫記』と『神道原典』は古文書・古文献ではなく、前者は自動書記、後者は霊界往来による霊感の書である。このように吾郷清彦の「古史古伝」(超古代文書)という概念は「古代から伝わった書物」という意味だけでなく、「自動書記などの霊感によって超古代の情報をもたらす現代の書」まで含む幅広い概念である。
【東亜四書】
契丹古伝』(『神頌叙伝』ともいう)
桓檀古記
香山宝巻
宝巻変文類
吾郷は「新しき世界へ」誌(日本CI協会刊)に寄稿した際「東亜四書」という項目を追加している。
構想段階では『香山宝巻』『宝巻変文類』がなく『竹書紀年』『穆天子伝』だったが、この両書を古史古伝だというのは無理があり、後の著作では『竹書紀年』『穆天子伝』をはずし『香山宝巻』『宝巻変文類』を入れた形で発表されている。しかし『香山宝巻』『宝巻変文類』は世間的には有名ではなかったが専門家の世界ではもとから知られたものであり、超古代史文書に入れるのは異論もある。ほかに東アジアに関連するものとして『山海経』『封神演義』をあげる論者もいるが、『山海経』は古来有名な古典であり、一方『封神演義』は小説であり、いくら内容が面白いからといってもこの両書を古史古伝というのは無理がある。それよりも『契丹古伝』や『桓檀古記』とならぶべき超古代文書といえば『南淵書』があげられる。また『桓檀古記』は『癸園史話』や『檀奇古史』などの同系の書物とともに「檀君系文献群」として一括してよぶことができる。
【その他】
阿蘇幣立神社文書』(『高天原動乱の秘録』ともいう)
美杜神字録』(「美しの杜物語」ともいう。落合直澄による著作(解読文)は『美杜神字”解”』という)
上代天皇紀
春日文書
『美杜神字録』は神代文字で書かれており定義からいえば「古伝四書」の方に入れてもよさそうではあるが、吾郷はその件については特にふれていない。『美杜神字録』のように地方色豊かなものとしては他にも『甲斐古蹟考』があり、原田実はさらに『真清探當證』(ますみたんとうしょう)・『伊未自由来記』(いみじ・ゆらいき)・『肯搆泉達録』(かんかんせんだつろく)の三書をあげている。
「春日文書」は言霊(ことだま)関係の文献であり歴史書ではないが、古史古伝には歴史書以外も含みうるのは、上述のカタカムナの場合と同じである。
これらの他にも「大伴文書」「安倍文書」「斎部文書」「清原文書」「久米文書」などがあるともいわれるが、この五書は噂の域をでず詳細不明であり、実在しない可能性が高い。

投稿者 norio : 2009年06月20日 List  

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