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2008年07月23日
シュメール人の宗教って?~その1
こんばんは!
古代メソポタミアにおいて、人類最古の文明を築いたとされるシュメール人。
その彼らの、文明を築くほどの原動力とは何だったのでしょうか?
その原動力の一旦を垣間見るために、彼らの日常生活を調べていくうちに、宗教がかなりの影響を与えている可能性があり、そのため、彼らを取り巻く外圧と、それに対して彼らのとった行動を追いながら、“シュメール人の宗教”について調べてみることにしました。
続きは、下をポチッとして進んでください
シュメールの人々は、ティグリス・ユーフラテス川の豊かな恵みによって生き、神々と共存を信じ、現代にまで残る膨大な技術を生み出しました。
しかし、大河の恵みによって生き、神々との共存を信じていたとしても、エジプト人の人生観とシュメール人のそれとは、かなり違っていたようです
エジプト人は楽天的 であるのに対し、シュメール人は多分に悲観的、厭世的 😥 でした。
エジプト人は現世を安定した幸福なものと感じ、その現世を永遠に延長したいという強い希求から、人は死後復活してオシリス神となり、永遠の命を得るという厚い来世信仰をもつようになります。
しかし、シュメールの地はナイル川のように穏やかではありません。
しばしば洪水 によって、耕地も家も、そして都市までも押し流されました。もちろんナイル川にも洪水はありますが、ティグリス・ユーフラテス川ほどではありませんでした。
加えて、開放的なこの地には、絶えず異民族が侵入し、またシュメール人の都市同士も相争っていました。こうしてシュメール人のペシミズム(厭世主義)がはじまったと考えられています。
それでも、シュメール人たちが来世については全く無関心であったというわけではなく、彼らの間でも、植物の再生の儀式は人間の復活思想と結びついており、墓の中の死者の傍らに、種々の供物を置く習慣もありました。
ウルの王墓では、王の屍に多くの殉死した臣下が付き添っています。しかしこの王墓とても、地下構造を主とする比較的簡単なものでしたが・・・。
シュメール人の来世観は、憂愁と恐怖に満ちていました。彼らは、死者の迷える魂は、悪鬼となってしばしば地上に現れて、暗いところや廃墟などに住み、人に危害を加えると考えていました。そして、このような死者の霊のほかに、半人半獣の怪物や悪魔の類が大気を満たしているとも考えていました。
これらの霊のうちには、善いものもありましたが、その大抵は悪霊で、嵐や洪水や悪疫は、これらによって引き起こされるものと考えられていました。
悪霊はどのような隙間からも屋内に忍び込み、またその無惨な破壊力は、とうてい人間の力では防ぎきれるものではないと恐れられていました。
それゆえ、シュメール人は、これら無数の悪霊から彼らを守る力を持つ者として、神々を自然の中に見出しました。そのため、神官たちの呪文や魔術師たちの術が、悪魔祓いに重要な役割を果たすことになります。
また、星占が発達したのも、このような悪魔に満たされた世界に住む者にとって、なんとか神々の意思を予見する法はないものかと、探し求めた結果かもしれません。
なぜなら、シュメール語では、「神」をあらわす楔形文字は、もともと「星」をあらわす絵文字に由来しており、どうやら星は、地上に生きる人々の運命を左右する神々の意思を読み取るための「観察対象」とみなされていたようです。
こうしてシュメール人は、神々の意思を知るにはどうしたら良いのか?と考えるようになります。
そこで彼らがたどり着いた答えとは?
その2に続く
投稿者 jomon10 : 2008年07月23日 TweetList
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コメント
投稿者 さんぽ☆ : 2008年9月1日 18:35
さんぽ☆さんコメントありがとうございます。
特に、文献の残っていない時代を探求していく上では、生物だけでなく考古学、地形、気候etc.あらゆる知識が必要になってきますね。
とても一人では立ち向かえそうにないですが、皆との協働で前に進みたいと思います。
投稿者 naoto : 2008年9月1日 19:25
歴史ブログにmtDNAの話はちょっとびっくりですが、さんぽ☆さんのコメントで納得。
新大陸に渡ったモンゴロイドも、どういった人々だったのか?ハブロタイプの検証やY染色体の検証も含めて調べてみたいと思います。
投稿者 dokidoki : 2008年9月4日 23:11
母系の系譜をたどるにはミトコンドリアのDNAを、父系の系譜をたどるにはY染色体のDNAを調べます。
歴史を追求するにも、こういった生物の知識がないとちゃんと追求できないのですね!