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2008年08月14日

中国結び

 今週は北京オリンピックの真っ最中ですね。 そこで今日は「中国結び」という伝統工芸を紹介したいと思います。
 中国結とは、現在は多く台湾で研究、発展し続けている伝統工芸です。中国における装飾結びの歴史は古く、古くは春秋時代の遺物にその原型が認められます。当初の使用は王侯貴族に限られていたそうですが、次第に一般にも広まっていきました。唐代と清代に流行し、特に清代のときは結びの種類が増えたこともあり様々な技法で作られました。
 中国結では、 掛け飾りやバレッタ・ブレスレット等のアクセサリー、蝶々や亀といった動物など、平面的なものから立体的なものまで、 いろいろな物を作れます。中国結の基本結びは、雙銭結、雙聯結、平結、酢漿草結など、十数種類あり、それらを幾つか組み合わせていくと、 さまざまな作品が出来ます。
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 では中国装飾結びの歴史を紹介します。
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中国装飾結びの歴史
  中国装飾結びの歴史は、遠く「漢」の時代までさかのぼることができます。漢の時代には、特に「双銭結」(あわじ結び)が頻繁に使われていたようです。またそれに類似する「ボタン結び」も、近年発掘された漢代の壁画の中から発見されています。この種の装飾結びが、現在のいわゆる中国結びの源流です。
  二千年来の結び方の歴氏をたどってみると、初期の頃は単純な結び方しか使われていなかったが、のちに結び目を上から下へとつなぎ合せた装飾用の結び方が生まれ、「清」の時代にはいくつかの単結びが左から右へ、上から下へと連なる、変化に富んだ美しい装飾品へと発展しました。
  中国結びは非常に複雑な結芸であり、その綿密な構造はたいてい立体的な二つの面の組み合せからなっています。物を縛るだけでなく、掛けたときにも形がくずれないような工夫も施されています。また、不必要な糸先を隠し、装飾用に玉や石をはめ込んで美観を増しているものもあります。中国結びの美しさは、その複雑な線の変化だけでなく、結び目の周囲にめぐらされた耳翼にも隠されています。耳翼は結び目に密度の濃淡を与えるもので、それはまさに中国の水墨画にあるような詩的な情景を思わせます。さらに耳翼の上にたくさんの小さな結び目を施しているものもあり、それを伸ばしたりして変化をつけることができます。このような創作性は、中国結びの醍醐味となる重要なアクセントです。
  中国結びの作品はよく「福寿双全」(幸福・長寿)、「万事如意」(万事が順調に運ぶように)、「吉慶有余」(喜び事があるように)などと名づけられており、人々の幸せな生活への憧れが込められています。
  ここ十数年、一時衰えを見せた中国伝統の結芸は、中国だけでなく日本、韓国、東南アジアでも研究が進み、人々に愛用されるようになりました。

文字のない時代のコミュニケーションの手段として、「結び」によって物事を記録する「結縄記事」
 中国語の「結び」という言葉には、力、調和など情感にあふれるニュアンスがあり、「団結」「夫婦の契りを結ぶ」など、団らん・親密・暖かい人間関係などを表すときによく使わます。
  先祖たちの生活の中でも「結び」は非常に重要な役割を果たしてきました。周口店の北京原人出土地から掘り出された骨針や飾り物からも、「結び」が旧石器時代すでに先祖たちの生活で利用されていたことが推測されます。また、文字のない時代のコミュニケーションの手段として、あるいは記憶のための記号としても、「結び」によって物事を記録する「結縄記事」が使用されていたそうです。

投稿者 norio : 2008年08月14日 List  

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