| メイン |

2008年02月23日

鉄や銅を使う必要が無かった文明の不思議

これまでインカ、マヤ、アステカと新大陸の文明を見てきましたが、旧大陸の文明と大きく違う点にスポットを当ててみたいと思いいます。
それはやはり、これらの文明が、石器を中心とした文明であることでしょう。旧大陸では石器から青銅器、鉄器と文明が推移して、現在に至っています。
ところが、新大陸では15世紀後半のコロンブス到来以前は石器中心でした。
02-1.jpg
神戸市立博物館 マヤ、インカ、アステカ展からお借りしました
金属が無かったわけではない。装飾品としては素敵なものが残っています。
やっぱり不思議です。
さあ、そのなぞに迫ります。お楽しみに?その前に
Blog Ranking にほんブログ村 歴史ブログへ

 にほんブログ村 歴史ブログへ


これから紹介する記事にはこう書かれています。
出土した石器と石製品のうち、時期の特定ができたものは、石製品に多く、これは、イロパンゴの火山灰層より下からは分類できるような打製石器はなかった。
メソアメリカ文化は金属器を持たない「石器時代」の段階において都市文明を誕生させ発展させた。
冶金術の導入は11世紀になってからだが、それも金銀銅を中心としたもので鉄は用いられなかった。
また冶金術が導入されても装身具類の製作がほとんどで、道具や武器の発達はほとんどみられなかった

そのため石・木・貝・骨歯角などを素材とした生産・再生産用具の研究はメソアメリカ文化を知る上で欠かすことができない。
なかでも石器は腐らないため保存されること、時代と文化によって型式がことなることから土器と並んで重要な研究材料となる。
加えて「石器時代の都市文明」を生んだメソアメリカの道具文化をみることによって、人類史のなかで「技術」とは何かを考える材料を提供してくれる。

0502003.gif
これらが石器ですね
京都外国語大学 エル・サルバドル総合学術調査プロジェクト
この記事は アステカではなくマヤ南部に当たる、エル・サルバドルの遺跡に関する記事ですが、インカ、マヤ、アステカを通じてほぼ共通と思われます。そして、
最後の「技術」とは何かを考える材料を提供してくれるは示唆に富んでいます。
このように、銅までは使用しているにもかかわらず、青銅も作らず、まして鉄を道具に使用していない。
これは不思議です。
道具の発達は、「必要は発明の母」といわれるように、もっと便利なものを求めて進歩する、
といったわれわれの常識?からするとなぜ?なぜ?ですね。
常識が実は常識でないのか?それとも他に違う要因があるのか?更に探っていきますよ。
                     こうご期待。

投稿者 dokidoki : 2008年02月23日 List  

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://web.joumon.jp.net/blog/2008/02/453.html/trackback

コメントしてください

 
Secured By miniOrange