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2009年09月02日

テンプル騎士団とマルタ騎士団

カッピカピさんの記事、、ちわわさんの記事に引き続き、テンプル騎士団とその後テンプル騎士団の財産を吸収したマルタ騎士団(こちらが記事のメイン)について書いてみたいと思います
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莫大な土地、高位聖職者の地位、金融業で巨万の富を得て隆盛を誇ったテンプル騎士団でしたが、政治的にも一大勢力になり、聖職者として堕落していったことが次第に人々の反感を買うようになりました
そして、フランスのフィリップ4世はその世論を後ろ盾にテンプル騎士団の財産を横取りしようと陰謀を企てます
「背教の罪」「イエス・キリストへの侮辱的行為」「いかがわしい儀式」などを行っているとして逮捕 そして、フィリップ4世に抗えないローマ教皇クレメンス5世によって1312年テンプル騎士団の廃絶が宣言され、同時に財産を没収し聖ヨハネ騎士団(後のマルタ騎士団)に一部移譲されることが決定されたのです
では、莫大なテンプル騎士団の資産を受け継いだ聖ヨハネ騎士団はどうなったの
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最後の十字軍都市アッコンが陥落してから聖ヨハネ騎士団はキプロスへ逃れましたが、キプロス王が騎士団の存在を恐れ牽制したためここを引き払い、1309年海賊を味方に付け、ロードス島を奪い本拠地とします。
ここで聖ヨハネ騎士団は、「ロードス騎士団」と呼ばれるようになりました。
ロードス島へ渡ったあとのロードス騎士団は海賊となり 、ますます財を蓄えていきます。(中東のイスラム勢力から西欧を守る騎士団として評判は高かったようです)
1312年テンプル騎士団の財産を手にしたロードス騎士団はますます力をつけます
1522年オスマン帝国に攻められ、必死の攻防を繰り広げましたが、ついにロードス島を明け渡してシチリア島に撤退します。
再び本拠地をなくした騎士団でしたが、教皇クレメンス7世とローマ皇帝カール5世にマルタ島を斡旋してもらい再び本拠地を獲得
なんと 、賃貸料は、「マルタの鷹」を毎年1羽献納すればいいだけでした
マルタ島でも相変わらず海賊行為を続け、マルタ島はイスラム教徒奴隷売買の中心地となってしまったのです
ここでロードス騎士団は、現代に残る「マルタ騎士団」と呼ばれるようになります。
1834年、ナポレオンに攻められ再び本拠地を奪われ武装解除させられますが、組織の存続自体は許されました。
これ以降求心力を失ったマルタ騎士団は、1834年イタリアのローマに移り、ここに本部ビルの所有を許され、バチカンのように国とは認められないものの、イタリアから治外法権が認められた本拠地として現在まで存続しています。
ここまでマルタ騎士団について見てきましたが、ハテナ 🙄 がいっぱい出てきました。
①テンプル騎士団→マルタ騎士団へと受け継がれた莫大な財産 は一体どこへ消えたのでしょうか 🙄
②マルタ騎士団のような領土を持たない組織が公的に認められてる(96カ国と国交を交わしている、パスポートの使用を認められている、国連にオブザーバーとして加盟etc)ってどうゆうこと?
③背後にカトリックの総本山であるバチカンが糸を引いてると思われますがその真偽は?
キリスト教(カトリック)集団って実体がよくわかりません
一体裏(闇の部分)はどうなっているのでしょう 🙁

投稿者 pingu : 2009年09月02日 List  

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コメント

ちわわさん、こんにちわ~。
わたくしは子育ての経験がないので、偉そうな意見を云ってはいけないのでしょうが、核家族をモデルにした予算づくりでは、計算と実感が離れていくばかりだと思います。
たとえば、子育て給付金の2万6千円なんて、生活に困らないけれどセレブではなかった家庭までを幼稚園のお受験に駆り立て隣近所で競争する結果になりはしないかと心配です。
だから、白川郷の大家族のあり方は、さまざまなヒントを与えてくれる貴重な財産であると、ご発表の主旨に関心して読ませていただきました。
ただ、「白川郷=縄文」なのでしょうか? 平家の落ち武者だから隠れているという話もありました。大家族で住むのは、福建省の客家の例もあります。
平清盛の日宋交易のときに形成された漢方薬流通のネットワークが、縄文の母系社会に寄生して、「闇」になっているなんて、ありえないかしら?
柳田國男「毛坊主考」を読んで、そんなことを考えました。
坂口安吾「飛騨・高山の抹殺」も、おもしろそうですよ。

投稿者 タツ : 2009年10月26日 10:31

>この話は真の共同生活を確保するためには、女たちの育児の共同性にまで及ばないとならぬことを示唆している。子供が生まれた場合、母と子の強固な紐帯が生まれて、他者との連帯を脅かすようになる。白川郷の場合、それがたくみに抑止されている。
この部分が一番よくできていると思いました。
子供と母親との紐帯は本能です。共同体の成員は時にそれが集団で生きていく為の障害になることを知り尽くしていた。
だから、そうならない仕組みを工夫して実践していたのでしょう。共同体として存続していくという事はいろんなところに抑止の為の弁があり、それをみんなで守っていくとうことなのだと思います。
この時代まで残ったのは、厳しい自然外圧があった白川郷だから可能だったのかもしれません。今、改めて共同体を構築していく上で考えなければならないのは、抑止の為の装置であるかもしれません。しかし、同時にそれで得られる喜びや充足のようなものもセットで必要になってくると思います。
白川郷で母乳を代わる代わるに飲ませる母親たちのやさしい気持ちの中にそれがあるようにも思います。

投稿者 tano : 2009年10月26日 22:30

>農業の期待が高まっているのは、単なる食糧生産という産業に止まらない集団再生の課題があることをみんな潜在的に気が付いているからではないでしょうか。
企業の農業参入、注目されてますよね。
でも、農業だけではやっていくことはできていないのが現状で、ワタミグループなんかは、居酒屋という「稼ぎ頭」がいるから農業もできている。
今後、それぞれの企業が農業を担うようになっていけば、
企業内で自給自足ができるようになり、やがて国内の食糧自給率も回復することができそうですね。
自分の家でとれた野菜がおいしいように、自分たちの会社で作った野菜なら喜んで食べると思います。

投稿者 さっちょん : 2009年10月27日 01:36

私の友達でみんなで子育てをしたいと、サークルを作ったりあちこちに出かけて輪を広げていこうとしていた人がいました。
でも結局うまくいかなかったようです。
その原因は、
>現在の家庭がその機能を持ち得ない以上、家庭に変わる場が必要になります。そのためには、生産と生殖を包摂した本源集団の再生が不可欠であり
だったんですね!
生産と生殖を包摂してこそ本源性は復活できるんだ^^
なるほどでした♪

投稿者 ぴんぐー : 2009年10月27日 21:53

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