2013.09.01

「個のない民、ケルトから学ぶ」4.継承~心のありようを繋ぐ

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私達は日頃色んな形でさまざまな情報を伝えています。
新聞、書物、メール、会話、会議など等。
そしてその多くが日々の活動の役に立ち、何かを生産したり消費したり、生きていく事に役立っています。
人類社会を今日まで発展させ継続させてきたのは伝え繋いできたこの継承の内容にあるといってもよいでしょう。
しかし昨今、様々なところで不和が発生し、この継承の中身が問われてきています。果たしてまともな事がきちんと継承されてきたのか?疑問が起きています。
今回の記事はこの継承についてケルトから学んでみたいと思います。
まずケルトの社会で真っ先に出てくるのが物語です。この物語や神話という様式で事柄を伝えていく方法は日本でも長らくあり、縄文人の末裔とするアイヌに至っては文字を持たず、全ての部族の情報を物語と言う形で後世に残していきました。
物語で彼らは何を伝えたのでしょう・
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posted by fwz2 at : 2013年09月01日 | コメント (0件) | トラックバック (0) List  

2013.08.27

江戸は縄文の再生4:江戸の文化とは自給思考の帰着

江戸時代は現在の日本的と言われる多くの文化が発祥しています。歌舞伎、浄瑠璃、落語、浮世絵、川柳、大相撲、剣術、また医学、数学、文学、史学、工芸、美術など各分野で多くの日本独自の文化、認識が誕生しました。
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日本は大和朝廷の時代から長らく海外の文物を取り入れ、稲作、仏教、を初め文字まで含めて日本風に工夫して変える事で国内の文化を形成してきました。いわば建国以降は真似の文化が日本文化の真骨頂とも言えるでしょう。それは平安時代、鎌倉、室町時代に至っても同様で、中国や西洋の文物、武器を取り入れ戦国時代を経由してきました。
江戸の最大の特徴はこの外から取り入れて日本風に変えるという方法を一変させた事です。その要因に、長く続いた鎖国という政策が左右したでしょうが、それは一要因であって、なぜ江戸でこれほどの独自の日本文化が次々と登場したのかについてはいくつかの複合的な要因があるのではないかと思っています。

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posted by tano at : 2013年08月27日 | コメント (0件) | トラックバック (0) List  

2013.08.20

「神社ネットワークを解明する」~1.プロローグ

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写真はこちらからお借りしました。
 前回のシリーズでは「大和政権の源流と葛城ネットワーク」を追求しましたが、その中で古代豪族は大きくは同族であり、「葛城ネットワークは日本を守る共認ネットワークだった」ことが見えてきました。
そこで今回シリーズでは、日本を安定させ、守ろうとしてきた共認ネットワークの実態はどのようなものだったのか、更に掘下げて追求して行きたいと思います。
具体的には神社ネットワークに注目してみたいと考えています。
 天皇を頂点とする様々な神を祀った神社は、古代から都をはじめ各地の村落ごとに存在していましたが、日本は神社の設置とともに国家として統合されていった歴史があります。
日本全国に張り巡らされた神社のネットワークこそが、国家統合を可能にしたと考えられます。
一方現代に目を転じて見ると、殆どの人が自らを無信仰と自覚しながらも、神社は生活の中で非常に身近な存在になっています。
初詣、合格祈願、お宮参り、安産祈願、厄除け祈願など、日々の生活の中に神社は溶け込んでいます。
現代においても、誰もが神社の存在を自然に受容れており、生活と密着しているのです。
このように、古代から現代まで、神社は常に日本人と共にあります。
  
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写真はこちらからお借りしました。
  
  
神社を通じてどのような情報が人々に共有されていったのか、日本人の形成に神社がどのように影響していったのかを追求する中で、縄文時代から現在まで日本が共認統合社会をずっと継続することができた鍵を見つけられれば、と考えています。
先ずは応援お願いします。

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posted by sinkawa at : 2013年08月20日 | コメント (0件) | トラックバック (0) List  

2013.08.16

日本人が世界に誇れる3つの事 3:世界に誇れる日本人の「心の在り様」

今回も日本人の心の世界を中心に紹介していきます。
まずは、第2話でも紹介したルース・ジャーマン白石氏の著書からです。
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ルース・ジャーマン白石氏の講演風景
今回は2つの話を紹介します。
一つ目はもてなしについてです。
西欧や中国のもてなしとは”与える”事です。これでもかと与え、もてなす側の思いや印象を相手に強く伝えます。相手によって変えるのではなく、もてなす側が起点になっています。日本はそれと正反対です。日本の場合の“もてなし”とは誰しもまず相手発なのです。

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posted by tano at : 2013年08月16日 | コメント (0件) | トラックバック (0) List  

2013.08.14

日本人が世界に誇れる3つの事 2.世界に普及させたい日本の現場主義経営

皆さんこんにちは。
「日本人が世界に誇れる3つの事」シリーズの2回目。
ルース・ジャーマン白石著「日本が世界に誇れる3つの事」より、今回は日本企業のあり方について考えたいみたいと思います。
題して「世界に普及させたい日本の現場主義経営」
著者であるルース氏はハワイ出身の日系女性です。
彼女は、世界中の様々な企業で働いた後、来日し空間デザインの企業で役員をされていました。そんな彼女の目から見た、世界に誇れる日本企業の「長所」がかれています。
世界の企業を見てきたからこそ、そして常に企業の第一線にいたからこそ見えてきた、実感と臨場感あふるる記事をまずは紹介します。
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日本のオフィス街
画像はこちらからお借りしました

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posted by yama33 at : 2013年08月14日 | コメント (0件) | トラックバック (0) List  

2013.08.12

日本人が世界に誇れる3つの事 1.瞬時に集まり力を発揮する日本人が誇り

みなさん、こんにちは 😀
暑い夏 、いかがお過ごしでしょうか?
今回、当ブログのお盆特集として「日本が世界に誇れる3つの事」と題して記事を贈ります。
誇れる事とは、トヨタの技術力でも京都の建築でも、ヨーロッパで持て囃されている和食ブームでもありません。私達日本人でも普段、気が付いていない心の世界です。
3つの話は当ブログの選抜3名の記者で書いていますので繋がりが出るかどうかはわかりませんが、当ブログで培った縄文人の心魂に繋がるような話題が提供できたらと思います。
それでは第1話です。

7月の終わり、ツイッターやFBで、以下の写真&記事が広まりました。
ご存知の方も多いのではないでしょうか?
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 22日午前9時15分頃、さいたま市南区のJR南浦和駅京浜東北線ホームで、大宮発磯子行き普通電車から降りようとした30歳代の女性乗客がホームと車両の間に落ち、腰のあたりを挟まれた。
 車内やホームにいた乗客や駅員ら約40人が協力して車両を押し、隙間を広げて女性を救出。
 現場に居合わせた本紙記者によると、事故当時、ホームで「人が挟まれています」というアナウンスが流れ、電車の乗客らが自主的に降車。車両を押していた駅員を手伝った。女性は作業から数分で救出され、乗客らから拍手が起きた。

この記事は、広く海外から大絶賛されましたよね
それは・・・
応援、いつもありがとうございます

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posted by mituko at : 2013年08月12日 | コメント (0件) | トラックバック (0) List  

2013.08.10

「個のない民、ケルトから学ぶ」3.”察する”~声なき声を聴く~

近年“もったいない意識”が見直されたり、一昔前は敬遠されていた“農業”が注目されたりしていますが、それは失われたものを取り戻そうとする人々の想いの現われではないでしょうか?
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その失われたものとは何なのでしょう?
それは“察する”能力ではないかと思います。
当たり前のように察しあい、言葉にならない行間を読み取り合う日本人ではありますが、福島原発の東電の対応に象徴しているように、近年だいぶん錆付いてきてしまっているのではないかと思うのです。
今回の投稿では、ケルトシリーズを始めるきっかけとなった河合隼雄氏の『ケルト巡り』より、「察する」の部分を紹介し、その意識の在り様を学んでいこうと思います。

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posted by pingu at : 2013年08月10日 | コメント (0件) | トラックバック (0) List  

2013.08.10

「大和政権の源流と葛城ネットワーク」 最終回~葛城ネットワークは日本を守る共認ネットワークだった~

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<葛城山 画像はこちらからお借りしました>
いよいよ、「大和政権の源流と葛城ネットワーク」シリーズの最終回を迎えることになりました。最終回の記事に進む前に、まずはこれまでのおさらいをしてみます。
1.プロローグ
⇒教科書的には日本の歴史に名を残している古代豪族(葛城氏、賀茂氏、物部氏、大伴氏、蘇我氏、秦氏、藤原氏など)は、権力争いに終始して敵対関係にあったと考えられています。これは従来通りの見方に立った考え方ですが、これこそが古代史を難しくしている原因と考えられます。そこで私達は、見方を180度変えて考えてみました。実は、これら豪族達は『同族』だったのではないか?このような大胆仮説から本シリーズをスタートしました。
2.徐福と縄文の出会い
⇒2230年前に日本に渡来した徐福集団は、縄文人に触れることで縄文体質を獲得していきます。その過程で、大陸由来の力の原理ではなく、共同体を維持しながら共認原理の中に入り込み、統治していく方法を見出していきました。その後、各地で縄文人と融合した徐福集団は徐々に勢力を拡大し、日本各所に融合部族の拠点をつくっていきました。それが後の葛城氏、蘇我氏、平群氏、大伴氏、巨勢氏、紀氏、物部氏などの古代有力豪族だったのです。つまり、彼らは元を正せば、同族意識を有した豪族達と言えます。
3.古代豪族はネットワークで結ばれていた1
⇒徐福集団が渡来した時、既に日本には「贈与」をベースとした縄文ネットワークが発達していました。徐福集団はこのネットワークに乗っかる形で、最初は秦の始皇帝から逃れるための情報ネットワークを短期間で構築し得た物と考えられます。このように出来上がった原初の古代豪族ネットワークは、激変する周辺状況と新たな外圧に直面する中で、新しい展開を迎えます。古代豪族ネットワークとは、原初の共認ネットワークであり、その延長線上に連合政権、後の大和政権が存在します。ここに共認形成を統合軸とする日本独自の統治形態の根幹を見出すことが出来るのです。
4.古代豪族はネットワークで結ばれていた2
⇒国内外の闘争外圧、及び、国内の同類圧力(統合圧力)により、古代豪族のネットワーク(=葛城ネットワーク)は、弥生時代以前の縄文人のネットワークを基盤にして、共認統合の基盤をつくってきました。彼らは、刻々と変化する外圧に適応する形で、縄文贈与ネットワークを基盤とした稲作ネットワーク、銅矛・銅剣・銅鐸ネットワーク、古墳ネットワーク、神社ネットワークという具体的なネットワークを実現していったのです。
5.母系万世一系の葛城ネットワーク
⇒古代豪族葛城氏は、天孫族=天皇に対して、姫を出していた豪族だったという説があります。しかし、古代、みんなを統合していた力の基盤は、祭祀、祈祷といった見えない力であって、その最高権力体はシャーマンと呼ばれる巫女でした。そうだとすると、婚姻様式は、嫁入りでなく婿入りだったのではないか?と仮説を立てて当時を見ていくと、全く新たな背景が見えてきます。
贈与→稲作→銅剣・銅矛・銅鐸→古墳→神社と社会を統合してきたのは祭祀、祈祷といった信仰観念であり、その中枢にいたのが霊感能力の高い巫女でした 。この背景を下に当時の婚姻様式を当てはめてみると、「力のある女が男に嫁ぐ」のではなく、「男が力を求めて女に婿入りする」形式、つまり婿入り婚だったのではないかと考えられます。
6.父系万世一系への転換とは、本当だったのか?
⇒世間一般では、藤原氏は自らの権力を誇示するために歴史から物部・葛城・出雲族の名前を抹消したり、各豪族と政権争いを行っていた悪というイメージがあります。しかし、藤原氏が創造した「父系母族制の権威のみで権力を持たない天皇制度」と「摂関政治」は、対外的には父系万世一系でしたが、中身は母系制を塗り重ねたもので、それまでの豪族(葛城)ネットワークの役割分担をより鮮明にしたものでした。藤原氏は、葛城ネットワークの皆から望まれて摂関政治という形で歴史の表舞台に登場し、天皇家との父系母族制を通じて、豪族間の地位争いや、戦乱という私権闘争を止揚していたのです。つまり、藤原氏は国内外の外圧から日本を統合して(守って)きたと言えます。事実、平安時代の350年は、政権争いという小競り合いはあったものの、大きな戦乱が無かった時代で、江戸時代の270年を凌ぐ安定した時代でした。
続きに進む前にいつもの応援お願いします。

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posted by marlboro at : 2013年08月10日 | コメント (0件) | トラックバック (0) List  

2013.08.04

江戸は縄文の再生3.~中央と地方を逆転させた江戸の理(ことわり)

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こんにちわちわわです。
前回「江戸の大衆活力の源泉とは?」では、江戸庶民の活力ある姿が浮き彫りになりました。今回はその源泉を生み出す、江戸時代の体制、政策に焦点を当て、戦争の無い「天下泰平」の時代を築きあげたその秘訣に迫っていきたいと思います。
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江戸時代はさまざまな偶然が重なって、物も人も生産も消費も見事に循環した社会が形成されました。その背景には、縄文時代から連綿と続く集団性と精神性を尊重し、中央からの一方通行の命令ではなく、集団の自主性にまかせ、庶民の活力を社会の仕組みに組み込むことが出来た結果だと見ることができます。
江戸時代の仕組みとはどのようなものだったのでしょうか?
江戸かしこい!と思った方↓↓ぽちっと!!

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posted by tiwawa at : 2013年08月04日 | コメント (0件) | トラックバック (0) List  

2013.07.19

「個のない民、ケルトから学ぶ」2.宮崎駿が描く”森”とは

『多すぎる火は何も生みはせん 火は一日で森を灰にするが 水と風は100年かけて森を育てる』
『土に根を下ろし、風と共に生きよう。種と共に冬を越え、鳥と共に春を歌おう。』
皆さん、この言葉をご存知ですか
スタジオジブリで有名な「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」の作品中に出てくる言葉です。
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こちらからお借りしました。                     こちらからお借りしました。
これ以外にもジブリ作品には、自然と共存し、敬愛していることが伺える言葉が多く、プロローグにもあったように、ジブリ作品、ケルトには、自然と人間が一体となった世界への敬愛。森や森の生き物に共感し、交流できたり、異界(人間社会)に入り込む森の人への共感する姿が見受けられたりします。
私たち縄文を追求するチームは今回、北ヨーロッパで栄えたケルトに注目しました。
宮崎駿は「もののけ姫」や「となりのトトロ」に代表されるように原生林や森の世界を題材に話を展開します。そしてその中で語られるのが上記のような自然の摂理、人と自然の関係なのです。
ケルトを調べる中で出てきたのが、その宮崎駿が初期に『ケルト文化に注目していた』という事です。
そう言えばいくつかの作品の中にケルトに因んだ北欧の街や自然のシーンがたくさん散りばめられています。縄文-宮崎駿-ケルト、この繋がりを探す事を今回のミッションにしていきます。それでは・・・ 😀

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posted by ty-happa at : 2013年07月19日 | コメント (0件) | トラックバック (0) List  

 
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