2010.05.12
シリーズ:『イスラムを探る』第2回 イスラム教誕生前夜の状況
シリーズ:『イスラムを探る』第2回 イスラム教誕生前夜の状況
イスラムの世界を知るには、アラビア半島の自然環境やイスラム以前のジャーヒリーヤ時代の歴史を紐解く必要があります。ジャーヒリーヤ時代の詳細は後日、詳細分析をしたいですが、なんせ、資料が少ないこともあり、今回は、簡単にご紹介いたします。(この時代は、『頑固猫の小さな書斎イスラーム前史:古代アラビア史1~4』が詳しいです。)イスラム教誕生前夜の状況は、紀元前から厳しい環境の中でも安定して暮らしていた遊牧民の歴史と伝統のなかで育まれた日常や規範が、急速な市場拡大により、崩壊の危機にさらされた背景があると思われます。社会統合・国家統合という観念のない(=武力支配国家の成立していない)彼らにとっては、それは大きな脅威であったと思われます。イスラム教は、それらとどう折り合いをつけるかを考え誕生したように思えます。そう考えると、過酷な環境を生き抜いてきた遊牧民も、イスラム前夜の時代は、人間本来の本源性を有しているとも見られ、この状況を正確に押えることで、全世界で11億人信徒を抱えるイスラムの可能性を探って見ます。
その前にクリッ応援お願いします。 😀 😀 😀
続きを読む "シリーズ:『イスラムを探る』第2回 イスラム教誕生前夜の状況"
posted by 2310 at : 2010年05月12日 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList
2010.05.11
「縄文体質を切開する」7~総集編
このシリーズもいよいよ最終回になります。
「縄文体質を切開する」というかなり大上段から構えてみましたが、いかがでしたでしょうか?
縄文時代の外圧、生産様式、集団とは、女とは男とはを見て、さらに他地域の事例や今日にいたる日本での縄文体質を見てきました。
まずは各シリーズのポイントを早足でダイジェストさせていただきます。
応援よろしくおねがいしまーす。
posted by tano at : 2010年05月11日 | コメント (4件) | トラックバック (0) TweetList
2010.05.09
宗教ってなに?5~全ての古代宗教の起源? 原始ミトラ信仰②~
<七曜神と十二星座にかこまれたミトラ(ローマ帝国時代、シドン)>
こんにちは:D
前回に引き続き、ミトラ教について見ていきたいと思います
今回は、
全ての古代宗教の起源ともなったミトラ教が現在それほど知られていないのはなぜか?:roll:
ミトラ教の中身とは?
を明らかにし、宗教とはなにかを考察してみたいと思います。
応援クリックお願いします
続きを読む "宗教ってなに?5~全ての古代宗教の起源? 原始ミトラ信仰②~"
posted by staff at : 2010年05月09日 | コメント (1件) | トラックバック (0) TweetList
2010.05.08
宗教ってなに?5~全ての古代宗教の起源? 原始ミトラ信仰①~
<牡牛を屠るミトラの図>
こんにちは:D
「宗教ってなに?」シリーズ第5回目は、全ての古代宗教の起源?!と囁かれている原始ミトラ信仰について見ていきたいと思います。
応援クリックお願いします
続きを読む "宗教ってなに?5~全ての古代宗教の起源? 原始ミトラ信仰①~"
posted by staff at : 2010年05月08日 | コメント (5件) | トラックバック (0) TweetList
2010.05.07
「縄文体質を切開する」6~現代に受け継がれる縄文体質~
前投稿で、縄文人は性を肯定視し総遇婚制をとることにより、性的自我の発現を防ぎ、集団(共同体)を維持してきたことがわかりました。特に、今後につながる可能性を示唆していると思ったのが、まとめの部分です。
>縄文時代を通して、自我を徹底的に封鎖し、みんな発が当たり前だった時代が、一万年以上続いていたと考えられます。 現代日本人の潜在思念にも、この一万年の間に育まれた集団規範が刻まれているだろうことは想像に難くありません。
ここに一気に踏み込む前に、改めて押えなおしておきたいポイントがあります。
●何故、縄文人は、【自我】の発現を恐れたのでしょう?
それは、彼らは経験的に自我が集団と敵対するものであり、集団を解体してしまう力を持つことに気づいていたからではないでしょうか。加えて、【自我】は、警戒心の塊であり、常に自己正当化・他者否定→他者攻撃のベクトルに連ねかれています。
自我を封鎖したみんな発の地平と、自我に執着した自分発の地平の違いは、日常の生き方にも強く影響を及ぼすことになります。その具体例を紹介したいと思います。
樹を植える日本人、樹を伐る中国人(3) るいネットより
日本人と中国人の決定的な違いはどこにあるのかといえば、それは死生観にあるといってよい。死に対しての考え方や死に直面したときの態度は明らかに違う。日本人はきれいに死のうとし、中国人はいかにして死なないようにするか、という考え方に歴然と現れている。
現世に執着する中国人は、自分の生命と金を最も大切なものと考える。自分の健康のためには他人の人体を薬にしたり、金儲けのために平気で死体から臓器を取り出す。こうした姿勢からは、他の生命への畏敬は生じない。
中国人とは対照的に、日本人は絶えず死を見つめ、このはかない命をいかに美しく生きるか、と考える。財産や権力など死んでしまえば、何にもならない。それよりも世のため人のために多少なりとも尽くして満足して死に、葬式にはたくさんの人に来て貰い、「ああ、いいお顔ですね」と言って貰うほうが、はるかに意味のある人生だと考える。
また生命のはかなさを感ずる所から、他の人や動植物の生命への思いやりが生ずる。さらには人の生命を守るために、自らの生命を捧げる、という自己犠牲の精神もそこから生まれる。
続きを読む "「縄文体質を切開する」6~現代に受け継がれる縄文体質~"
posted by naoto at : 2010年05月07日 | コメント (3件) | トラックバック (0) TweetList
2010.05.05
鉱山開発と三貨制度~家康はどのようにして近世管理市場を構築しえたのか?
みなさん、GWはいかがお過ごしでしたか?私は、農園のお手伝いに行き八十八夜の新茶を頂いてまいりました。お茶をいただきながらこのシリーズのまとめを書きつつ・・・一点、重要な問題にぶちあたりました。それは「家康はどのようにして近世管理市場を構築しえたのか?」という点です。
徳川幕府の特徴は「自然の摂理に沿った自自給自足経済、自然循環型社会」にあるが、この仕組みは「貨幣発行権を掌中に収め、金貸しの暴走を許さない国家管理型市場」という幕府の経済政策なしには実現できるものではない。そして、徳川幕府は実際に、金山、銀山の鉱山開発に注力し、海外の影響も受けない、国内の金貸し勢力に対しても優位なポジションを持つ徳川版管理市場をつくりだしたのである。
そこで、今日は、まとめの前に、「家康の経済政策」について考察してみたいと思います。
↑徳川幕府の力の源泉~金銀山敷岡図~佐渡市HPよりhttp://www.city.sado.niigata.jp/sadobunka/kingin/
続きを読む "鉱山開発と三貨制度~家康はどのようにして近世管理市場を構築しえたのか?"
posted by staff at : 2010年05月05日 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList
2010.05.04
長江と連なる縄文:4200年前に始まる長江文明の崩壊と東アジア・環太平洋の民族大移動
>縄文時代1万年を通じて中国江南地方からかなりの規模で江南人(越人)が漂着していることが明らかになっている。(るいネット 世界規模の気候変動が4200年前に起きている。~この時期の流民が縄文人を形成した!?)
約4200年前の気候変動→北方部族の南下は、東アジアそして環太平洋の民族大移動を引き起こしている。安田喜憲氏は南方系のポリネシア人も、この時代に中国南部から拡散したという仮説を立てており、縄文人もその一派と考えることができるかもしれません。
続きを読む "長江と連なる縄文:4200年前に始まる長江文明の崩壊と東アジア・環太平洋の民族大移動"
posted by ihiro at : 2010年05月04日 | コメント (8件) | トラックバック (0) TweetList
2010.04.30
「縄文体質を切開する」5~未開部族に見る本源規範~
前回は、『縄文時代は生産面においても、集団統合の面においても、男女の役割が拡大していった時代です。その役割を拡げていく活力の根本に、男女の期待応望=互いの肯定視があったことを忘れてはならないでしょうし、男女の肯定視をベースにした、お互いの役割に対する感謝の気持ちがしっかりと存在していたと思います。』とまとめました。
今回は、縄文時代を推察する上でよき実例となりうる現代の未開部族における集団や男女のあり方を、レポートします。
(画像はこちら よりお借りしました。)
応援クリックお願いします
続きを読む "「縄文体質を切開する」5~未開部族に見る本源規範~"
posted by tama at : 2010年04月30日 | コメント (5件) | トラックバック (0) TweetList
2010.04.28
幕藩体制の崩壊と開国~カネを哂うものはカネに泣く~
「ポスト近代市場の可能性を日本史に探る」シリーズも大詰め、14回目。今回、与えられたミッションは「幕末、何故、日本は開国へと路線転換を進めていったのか」、です。
龍馬さんも西郷どんも勝つぁんも登場しない幕末史(正直、さびしい 😥 )。
雄藩台頭の背景、幕府瓦解の事情、そして黒船来航の真の意図から、幕末の市場経済を探っていきたいと思います。
前回担当の平安時代から下ること700年、
十二単を小袖たすきがけに着替えて、がんばりますので、応援よろしくお願いします。
続きを読む "幕藩体制の崩壊と開国~カネを哂うものはカネに泣く~"
posted by urara at : 2010年04月28日 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList
2010.04.25
シリーズ:『イスラムを探る』 第1回 イスラム社会ってどんな社会?
イスラム世界といえば、豚肉を食べてはいけない、一夫多妻制、女性は肌を見せてはいけない、断食、ジハードなどなど日本で生活している私達からみると、ちょっと変わった世界観をイメージしてしまいがちですよね
しかし、よくよくイスラム社会を調べていくと、集団を統合していく上ではかなり理にかなったものである ことがわかります
そのようなイスラム世界観を追求していく上で、避けては通れないものの中に、イスラームの教え(イスラム教)があります。
そこで今回は、イスラム教の形成過程を簡単に押さえた上で、イスラム世界の詳細を記事にしてみます その前に、いつものやつお願いします
続きを読む "シリーズ:『イスラムを探る』 第1回 イスラム社会ってどんな社会?"
posted by marlboro at : 2010年04月25日 | コメント (4件) | トラックバック (0) TweetList