2012.06.12
「次代の可能性をイスラムに学ぶ?」4~イスラム教の本質とは?
こんにちわちわわです。
前回は、イスラーム誕生前夜の状況を明らかにし、イスラーム教が何故登場したのかを考察しました。
明らかになったのは、イスラーム教が商人の宗教であり、排他的な経済活動により破壊された部族社会を再生させるために生じた宗教であるという点です。
元々社会的弱者を救済するためにメッカで布教活動を行っていたムハンマドですが、私権強者である富裕層から激しい迫害を受け、メディナへ逃亡を余儀なくされます。
イスラーム教はメッカでその基礎をつくり、メディナでその完成を見るのです。
今回は、そうした背景とその後のムハンマドの行動を踏まえ、イスラーム教とはどんな宗教なのか?その本質に迫っていきたいと思います。
イスラームあやしいと思った方↓↓ぽちっと!!
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posted by tiwawa at : 2012年06月12日 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList
2012.06.12
シリーズ「日本人は、なにを信じるのか?」~第2回:現代日本人の宗教観
現代、日本人の宗教意識の調査はいくつもありますが、その一例を挙げると、2008年5月に行われた読売新聞社の調査に、日本人の特徴が顕著に現れているようですのでご紹介します。
『日本人の宗教観がカオス過ぎる理由(私感)』からご紹介します。
読売新聞社が17、18日に実施した年間連続調査「日本人」で、何かの宗教を信じている人は26%にとどまり、信じていない人が72%に上ることがわかった。
ただ、宗派などを特定しない幅広い意識としての宗教心について聞いたところ、 「日本人は宗教心が薄い」と思う人が45%、薄いとは思わない人が49%と見方が大きく割れた。また、先祖を敬う気持ちを持っている人は94%に達し、「自然の中に人間の力を超えた何かを感じることがある」という人も56%と多数を占めた。
多くの日本人は、特定の宗派からは距離を置くものの、人知を超えた何ものかに対する敬虔(けいけん)さを大切に考える傾向が強いようだ。
日本は、先進国のなかでも無宗教率が非常に高く、72%もの人々が、特定の宗教を信じていないと回答しています。少なく見積もったとしても、約半数以上は、このような宗教観をもっていて、かなり高い比率だと思われます。宗教心の濃淡は50:50で割れ、逆に、先祖を敬う気持ちは94%の人が有し、自然に超越的な力を感じる人は56%もいるという結果です。
一見、無宗教という我々の意識と断絶しているように見えますが、これが、日本人の宗教観の特殊性を感じることころです。観念力の希薄な日本人とも言われますが、なにか歴史的な理由があるように思います。それらが、日本人の可能性になにがしか、つながっているようにも思えます。まずは、各国の宗教観と日常の日本人の宗教的習俗・風習をご紹介しながら見て行きたいと思います。
いつも読んでいただきありがとうございます。
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posted by 2310 at : 2012年06月12日 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList
2012.06.09
「次代の可能性をイスラムに学ぶ?」~3.イスラム世界の源流とは_イスラム教前夜の状況~
イスラームとは何か?と考えるとき、「イスラーム」という言葉には何かとらえどころが無いところがあります。ユダヤ教、キリスト教の流れを汲む、兄弟関係にある一神教を指すこともあり、アッラーを信仰する人々の集団を指すこともある。また、この宗教を国教とする国家や政治組織を指したり、様々な文化的な価値感を指すこともある。「イスラーム」は様々な側面を持っています。
また、宗教思想の面では、イスラームを代表するスンニー派とシーア派は、多くの点で著しく異なり、正反対ですらある。それにも係わらず、イスラームとして全体が統合されている。
このようなイスラームを知る上で、今回は、イスラーム誕生前夜の社会状況を明らかにし、イスラム教の源流を考えてみます。
<アラビア半島の衛星写真>
イスラム教が誕生したアラビア半島は、その大部分に沙漠が広がり、人の居住の可能なオアシスが点在するという厳しい自然環境です。今から3000年ほど前ごろ、その半島にセム系の遊牧民=アラブ人が活躍し始めます。
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posted by sai-yuki at : 2012年06月09日 | コメント (6件) | トラックバック (0) TweetList
2012.06.08
シリーズ「日本人は、なにを信じるのか?」~プロローグ
こんにちは。
みなさんは、年末はクリマスイブ、年始は初詣。2月はバレンタイデー、8月はお盆、秋には豊穣祭。 😀 と、色々な宗教の行事に参加されていますね。日本人にとっては全く違和感のないところですが、外国人から見るとかなり無節操に見えているようです。この違いはどこから生じるのでしょうか?1神教と八百万の神の違いなのでしょうか? 🙄
又、本能を直撃し 世界を驚嘆させた3.11では、日本人はすぐに集団第一・助け合いの行動に向かいました。これには外国人は相当に驚いたようです。
普段の生活でも、本能を直撃する状況でも日本人は明らかに世界基準と異なっているようですね。
何か深いところで、日本人と(1神教の)外国人の思考方法がことなっているようです。
この違いを、「宗教観」を元に日本人の特殊性として解明してゆきたいと思います。いつも応援をよろしくお願いします。
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posted by sakashun at : 2012年06月08日 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2012.06.07
始原の言語・日本語の可能性~1.日本の爽やかな朝(アサ)と英国の穏やかな朝(morning)~
「日本語」シリーズ2投稿目です
日本の朝:爽やかですね ヨーロッパの朝:くぐもってます
私はいつも、自分から挨拶をするようにしています。
朝の挨拶を自分からすることで、気持ちが引き締まって、
「朝が始まる!」 という感覚になれます。
「おはよう」という声をかけるだけで、ボルテージ上がっちゃいます
日本の朝 って感じがしますよね。
さて、私たちが普段、何気なく使っている日本語の言葉。
それには、感情や感覚、その国の情景などが密接に関わりあっているんです。
それを、黒川伊保子さんは分かりやすく例を挙げて表現してくれています。今回はそちらをご紹介します。
黒川伊保子「日本語はなぜ美しいのか」から引用
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posted by ty-happa at : 2012年06月07日 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList
2012.06.04
「次代の可能性をイスラムに学ぶ」~2.イスラムの政治と経済-(2)自我経済の終焉とともにはじまったイスラム金融
急拡大を続けるイスラム金融市場
2009年末時点で世界のイスラム金融資産は1兆410億ドルに達し、2006年以降、年平均2.4%の増加率となっています。(参照:野村総合研究所「イスラム金融の台頭」)
混乱を極める世界金融市場の中にあって安定成長を続けるイスラム金融。その本質は、まずはその登場の背景に見出すことができます。
自我経済の終焉とともに登場したイスラム銀行
ユダヤ・キリスト教世界の経済は、もともとは利子は禁止されており、当初(古代)は様々な規制があったと思われます。しかし、私権闘争にまみれる中で、自我を活力源とする自我経済を後押しするしくみ(思想)へとズリ落ちていきました。
経済産業研究所イスラム金融の系譜より
1970年、先進国では貧困は消滅し、市場の拡大は、国家による国債発行という延命措置なくしては維持できなくなります。物欲・私欲は永遠であると欺く自我経済の終焉です。そして、この時期、集団主義≒秩序維持に軸足を置いたイスラム金融が表舞台に登場します。
これは偶然ではありません。
市場縮小で余った資金が向かった先のひとつがイスラム金融だったのです。投機を抑制し、投資先を選別する秩序をもっていたので、バブル化せず、現在も安定成長を続けています。自由主義市場とは一線を画し、共認経済を志向しているからです。
イスラム金融登場のきっかけは、金貸し勢力の攻防と思われるオイルショックですが、それさえも成長経済の終焉という状況が生んだ必然です。
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posted by kumana at : 2012年06月04日 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList
2012.06.02
「次代の可能性をイスラムに学ぶ」~2.イスラムの政治と経済-(1)多様な政治体制
嗚呼、この信仰生活さえあれば、あとはどうでもいい…
イスラム教の特徴は、その教えの中に、生活全般についてどうすべきかが書かれている点です。だから、信者にとってそこに書かれたように生活することが信仰のすべてです。それは先祖代々皆が認め、守ってきた行いであり、すべてが共認充足に通じています。
その原点にあるのが、コーラン(神の啓示)やハディース(教祖の言葉)です。その中に政治・経済から性に至るまで詳細に書かれています。だから、たとえば民法・商法などの近代法を制定しようとすると悉く抵触します。かといって問題はありません。信者はイスラームの教えから逸脱しようとしないからです。だから、基本的には新たな法や制度を制定する必要はないのです。新しい社会生活の必要に応じて、隙間を埋める法や制度が必要になるだけなのです。
近代的な国家や市場経済が生まれる以前から、彼らはイスラムの教えに従って国をつくり政治や経済を実践してきました。われわれがイスラムを理解しようとするとき、どうしても近代的な国家の概念や政治や経済のあり方から見ようとしてしまいます。しかし、イスラームにとってはそのような近代的な国家も政治も経済も、信仰生活をまっとうするための補完物でしかありません。
では、イスラム教によって統治されているイスラム国の政治について具体的に見ていきましょう。
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posted by kumana at : 2012年06月02日 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2012.05.30
縄文考 “ヤマト”とは何か?本編③ ~“ヤマト”を日本語で探る~
『縄文考“ヤマト”とは何か?』2.なぜ“ヤマのフモト”なのか?に続けます。
この「3.“ヤマト”を日本語で探る」ではヤマトコトバから『ヤマト』に込められた意味を探っています。
ヤマトコトバの背後には近代社会には薄れている縄文体質や気質が見え隠れしています。
このヤマトコトバの意味・背後を探るこで、我々がなんとなく抱いていた「ヤマト」のイメージと近づいてくる感覚があります。
この感覚は、我々の中に薄れてはいるが縄文体質・気質が継承されていることを示すものではないでしょうか
本編も気になりますが、その前に”ポチッ” と応援をよろしく願います
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posted by yoriya at : 2012年05月30日 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2012.05.27
始原の言語・日本語と、日本語に見る言語の本質・起源 プロローグ
これまで、日本人の起源シリーズを扱ってきましたが、これに引き続き、次なるシリーズのテーマは「日本語」とします。
日本語を含めて「言語」には、共認機能や観念機能の構造との密接な関係があるはずで、これを追求することには、大きな可能性があると思われます。
言語追求といえば「文法」「語彙」などと、やや堅苦しいイメージがありますが、今回は、日本語の「音韻(おんいん)体系≒発音体系」に絞って追求します。具体的には、るいネットでも紹介されている(リンク)(リンク)(リンク)黒川伊保子氏の「日本語はなぜ美しいか」を扱い、紹介して行こうと思います。
黒川氏はマーケティングの現場で、ことばを研究して来た人で、言葉の「語感」研究は突き抜けたものを持っておられる方です。現場で磨いた感性を基盤にした、言語の本質研究、そして日本語の音韻体系の本質追求は非常に優れた認識を生んでおり、言語追求に留まらず、日本語の特質からみた「日本人論」は秀逸なものがあります。
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posted by fwz2 at : 2012年05月27日 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList
2012.05.26
縄文考 “ヤマト”とは何か?本編② ~なぜ”ヤマのフモト”なのか?~
『縄文考“ヤマト”とは何か?』の本編が始まりましたね
前回の「中心軸の設定」に続き、2投稿目の今回は、「なぜ”ヤマのフモト”なのか?」です
縄文時代は関東・東海に人口が密集していました。
この二つの地方に集中しているのは、「風景」という共通点があるようです。
どこに住むかを考えるとき、そこから見える「風景」に重点を置く人も多いと思います。
それは、きっと縄文人も同じ☆
関東・東海に共通する美しい「風景」とは何でしょうか?
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posted by ty-happa at : 2012年05月26日 | コメント (1件) | トラックバック (0) TweetList