2011.05.09
シリーズ「人類の部族移動」その7 シュメール人の出自
前回(その6)で南欧以北の欧州と原欧州人について記載しました。
今回は、人類最高の文明を作ったと言われる謎のシュメール人について迫ってみます。
部族移動の史実から『シュメール人は黒人であった。そしてシュメール人は、セム語族に皆殺しにされ、そのシュメール人の残党がインダス文明を滅ぼした』が推論されます。
2/6なんでや劇場(2) 原欧州人とシュメール人の出自
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posted by ryou at : 2011年05月09日 | コメント (1件) | トラックバック (0) TweetList
2011.05.07
「南から見た縄文」7~江南地方に縄文の源流を探る
縄文文化は一言で表現すれば漁労採取民が土器を擁して定住化した文化と言えます。
日本列島の縄文文化はこれまでこのシリーズで見てきたように、最初は南九州の照葉樹林帯から定住化が始ります。この南九州に起きた最初の定住集落は落葉樹の北上と共に東北地方で適応したいわゆる、縄(なわ)状の縄文土器の民とは異なった文化をもっていました。
土器の作り方がまったく違うのです。
北方に適応した民は縄状の土器模様を付けて煮炊きを中心に縄文文化を形成していきました。一方、南方の土器は縄状の模様を持たず、貝の形の模様や爪型の模様を土器表面に付けていました。南方では土器は煮炊きというより、初期には食材の保存や水甕に使っていた可能性があります。(これは私の仮説です)
縄文時代はこのように、縄文中期までこの南九州の縄文文化と東北の縄文文化という大きく異なる2つの流れがあったと思われます。それらを一旦海洋漁労型縄文文化と採取型縄文文化と呼んでおきたいと思います。この2つの縄文文化は6300年前の鬼界カルデラの噴火と共に逃げ延びた南方の海洋民が東海から関東地方に移住し、南の文化を関東、さらには東北地方に広げることになりました。ここまでは前回見てきた南からの縄文文化の流れです。
さて、今回紹介するのが約6000年前、そこに加わったのが完成された中国の文明です。弥生時代に朝鮮半島や中国から稲作と共に文明が入ってきたのは周知のことですが、すでにそれから4000年前に既に長江文明が縄文社会に影響を与えていたのです。
こちらよりお借りしました
明らかにそれまでの縄文文化とは異質で高度な文化は、日本列島にとって最初の舶来文化として迎え入れられ広く定着していったのだと思います。
長江文明を知っている人、知りたい人、応援クリックをお願いします↓
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posted by tano at : 2011年05月07日 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList
2011.05.06
緊急企画 「東日本大震災は日本人に何を覚醒させるのか!」第6回.地震・災害大国日本の歴史―4
関東大震災で炎上中の警視庁
ここからお借りしました
地震・災害大国日本の歴史―3に引続いて近代(関東大震災)~現在(阪神・淡路大震災)を見てみます。
以下は緊急企画 「東日本大震災は日本人に何を覚醒させるのか!」第3回.地震・災害大国日本の歴史―1からの引用です
>災害には、台風、地震、噴火、津波、洪水、旱魃、長雨、虫害、飢饉、疫病等があります。これまで日本人は幾多のこれらの災害を乗り越えて来ました。このDNAが今の日本人に刻印されています。しかし、近代市場社会以降の日本人は、先人の教えを忘れてバブルを作り上げ、経済至上主義・利便性第一を追求して来ました。その結果、大切なものを見失ってきたように思います。それが何かを過去の記録に同化する中で見付けたいと思います。
今までの記事はこちらです
緊急企画 「東日本大震災は日本人に何を覚醒させるのか!」 プロローグ
緊急企画 「東日本大震災は日本人に何を覚醒させるのか!」 第1回 日本人の縄文体質~有事に現れるその共同性と本源性
緊急企画 「東日本大震災は日本人に何を覚醒させるのか!」 第2回海外から見た日本人の共同性
緊急企画 「東日本大震災は日本人に何を覚醒させるのか!」第3回.地震・災害大国日本の歴史―1
緊急企画 「東日本大震災は日本人に何を覚醒させるのか!」第4回.地震・災害大国日本の歴史―2
緊急企画 「東日本大震災は日本人に何を覚醒させるのか!」第5回.地震・災害大国日本の歴史―3
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posted by sakashun at : 2011年05月06日 | コメント (3件) | トラックバック (0) TweetList
2011.05.05
中国とは何者か?~宗族と幇~
中国人の特徴として、『自己中心、ご都合主義、独善、責任転嫁、人間不信、土匪国家、危険な「友好」』などが挙げられている(るいネット「中国人の特色」①~③リンク、リンク、リンク
そしてそれらの特徴を解明する切り口のひとつとして『中国人は同族集団(身内)には寛容で、外部に対しては何でもあり』という甚だしい二重性があることが指摘されている。
それらの中国人の気質を形成してきた大きな要因は、中国特有の社会構造にある。今回のエントリーでは、中国固有の社会的結合と言われる、宗族(そうぞく)と幇(パン)という集団に焦点を当て、その中から中国特有の社会構造や意識構造を見ていきたい。
応援ありがとうございます。
posted by kitamura at : 2011年05月05日 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList
2011.05.04
緊急企画 「東日本大震災は日本人に何を覚醒させるのか!」第5回.地震・災害大国日本の歴史―3
濃尾地震
ここからお借りしました
地震・災害大国日本の歴史―2に引続いて近代(明治時代)を見てみます。 🙄
以下は緊急企画 「東日本大震災は日本人に何を覚醒させるのか!」第3回.地震・災害大国日本の歴史―1からの引用です
>災害には、台風、地震、噴火、津波、洪水、旱魃、長雨、虫害、飢饉、疫病等があります。これまで日本人は幾多のこれらの災害を乗り越えて来ました。このDNAが今の日本人に刻印されています。しかし、近代市場社会以降の日本人は、先人の教えを忘れてバブルを作り上げ、経済至上主義・利便性第一を追求して来ました。その結果、大切なものを見失ってきたように思います。それが何かを過去の記録に同化する中で見付けたいと思います。
今までの記事はこちらです
緊急企画 「東日本大震災は日本人に何を覚醒させるのか!」 プロローグ
緊急企画 「東日本大震災は日本人に何を覚醒させるのか!」 第1回 日本人の縄文体質~有事に現れるその共同性と本源性
緊急企画 「東日本大震災は日本人に何を覚醒させるのか!」 第2回海外から見た日本人の共同性
緊急企画 「東日本大震災は日本人に何を覚醒させるのか!」第3回.地震・災害大国日本の歴史―1
緊急企画 「東日本大震災は日本人に何を覚醒させるのか!」第4回.地震・災害大国日本の歴史―2
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posted by sakashun at : 2011年05月04日 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2011.05.02
シリーズ「人類の部族移動」その6~1万年前以前の南欧以北の欧州と原欧州人
シリーズ「人類の部族移動」その1~人類史を追求する意義と視点
シリーズ「人類の部族移動」その2~モンゴロイドの誕生と拡散~
シリーズ「人類の部族移動」その3~南方モンゴロイドの拡散と新モンゴロイドの誕生 ~
「人類の部族移動」1,2,3の中間整理
シリーズ「人類の部族移動」その4~中国文明とは何か
シリーズ「人類の部族移動」その5~縄文人の起源と日本人の可能性
シリーズ「人類の部族移動」は、モンゴロイド、中国、日本と東洋について扱い、
“6回目”となる今回から“西洋”に入ります。
西洋=ヨーロッパ人と言えば、白人、金髪、長身で・・・・
というイメージが沸いてきて、民族で言うとゲルマン人の大移動やローマ帝国といった帝国支配など、民族の入れ替わりの激しさが思い浮かびます。
それ以前の先史と言われる1万年以上前の欧州はどうだったのでしょうか?
2/6なんでや劇場(1) 1万年前以前の極寒期には南欧以北の欧州は無人だった
【資料】
①「■コーカソイドの部族移動」図解リンク
②「■Y染色体亜型の世界的分布」地図リンク
地中海沿岸、ギリシア・ローマ、エジプト・シリアといった周辺には、8~6万年前には黒人が進出していたと考えられる。
5~6万年前から2万年前までは最終氷期。但し、最終氷期の間には、4万年前等比較的温暖な時期もあり、欧州ではクロマニヨン人(新人)の生存が確認されている。ネアンデルタール人(旧人)の生存も確認されているが、3万年前には絶滅。
最終氷期終了後も、1.3~1.15万年前にはヤンガー・ドリアス期(最後の極寒期)がやってくる。この極寒期(-8℃)には旧欧州人は南下したため、1.1万年前の時点では南欧以北の欧州は無人化した。但し、南欧、例えばスペインのバスク地方にはそのまま住み続けており、現在のバスク人(白人で長身)はクロマニヨン人直系の子孫と考えられている。
1万年前からの温暖期にステップの北上に応じて、一旦南下した欧州人が東欧・北欧に北上した。当時は、西欧や北欧はステップ地帯だったが、アナトリアやコーカサス、メソポタミアは森林地帯で、その一部を開墾して農耕が開始。イラン高原もステップ地帯で牧畜や遊牧が営まれていた。
■人類が出アフリカから始まって世界各地に分散していく様相がY染色体亜型分類の系統樹から読み取れる 参考投稿
Y染色体亜型分類の系統樹
■ヨーロッパ最先端のY遺伝子分析 に関する参考投稿
ヨーロッパのY遺伝子分布はどうなっている?(画像付) 1
ヨーロッパのY遺伝子分布はどうなっている?(画像付) 2
ヨーロッパ最先端のY遺伝子分析より 1
ヨーロッパ最先端のY遺伝子分析より 2
ヨーロッパ最先端のY遺伝子分析より 3
ヨーロッパ最先端のY遺伝子分析より 4
●1万年以前のヨーロッパ 化石(ネアンデルタール人、クロマニヨン人)、遺跡から
上部旧石器時代(4万年前~1万年前)のヨーロッパ
●欧州人と言えば“白人”を思い浮かべるが、昔から白人だったのか・・・・
元来は『黒いアテナ』、近代ヨーロッパが「白いアテナ」に偽造した
ウキペディアより
バスク国
先史時代
現在のバスクの領域には、後期旧石器時代から人間が住み続けてきた。アルタミラ洞窟(スペイン・カンタブリア州)やラスコー洞窟(フランス・ドルドーニュ県)同様、フランコ・カンタブリア美術に属する洞窟絵画の遺跡が、バスク地方から見つかっている。
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posted by sodan at : 2011年05月02日 | コメント (3件) | トラックバック (0) TweetList
2011.05.01
「南から見た縄文」6~早咲きの南九州の縄文文化
0プロローグ<
1太平洋に広がる大語族、オーストロネシア語族!!
2オーストロネシア語族は、なぜ遠洋に拡がったのか?~
3ポリネシア人が陥った罠、遠洋航海への可能性収束→父権化への道!
4沖縄は南九州から始まっている
5台湾に残る本源性のルーツとは
「南から見た縄文」シリーズ第六弾です
今回は、南九州にあったもう一つの縄文文化について扱ってみたいと思います。
前の記事「4沖縄は南九州から始まっている」では、南九州について次のように紹介しています。
南九州は縄文早期に日本では最も早く定住跡が確認されています。9500年前の上野原遺跡はその一つで、50棟の竪穴式住居が集合しています。またその2500年前の12000年前には鹿児島の栫ノ原で世界最古の丸太舟を削りだす磨製石斧の確認がされており、高度な海洋文化を持った海の民が日本列島に定着している事を示しています。
この海洋的特長はその後、東南アジアでも確認され、スンダランドが沈み始めた1万3千年前にスンダランド海洋民(C1系統)の移民であると言われています。
彼らは貝殻をモチーフにした貝文土器を擁し、その後鬼界カルデラの噴火まで約5000年間この地に定着します。
その間、朝鮮半島から日本列島に流れ込んできた縄文人の主流である大陸系のD2系と混血が進んだと思われます。5000年という期間は民族の混血が進むに十分な期間です。
まず下記の年表を見てください。南九州で誕生した、炉穴(燻製作りの施設)や、耳飾り、平底土器などの文化が数千年遅れて、日本列島の縄文文化に引き継がれていることが判ります。
今回はこの南九州の早咲きの縄文文化(C1系)と当時の気候との関係について取り上げてみたいと思います。
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posted by tama at : 2011年05月01日 | コメント (1件) | トラックバック (0) TweetList
2011.04.29
「中国とは何者か」~農業大国の背景を探る
「中国とは何者なのか?」このテーマをいくつかの視点から検証していくことになります。
今回はまず中国の食の中心、農業という視点から見てみたいと思います。
中国は一般に農業国家と言われています。現在も8億人の農民人口抱え、米については世界の3割を生産し、米以外についても野菜、小麦など輸入もしていますが、多くの農産物を輸出しており、現在ではまだ13億の人口を自給するだけの農業生産力を有しています。⇒⇒資料現在、土壌汚染問題や砂漠化、洪水で農地が減少しており、また小作農による低効率から、その生産性は他の農業国家と比べて圧倒的に小さいですが、1950年代以降の農業政策の奏功から農業大国としての地位を築いているかのように見えます。
さて、中国は果たして最初から農業国家だったのでしょうか?
実は中国を作り上げたのも、中華思想を創出したのも、農民ではなくそれを支配する側の支配層であり、彼らはいずれの時代もその出自は遊牧民でした。一見農業国として見えるのは、農民をコントロールする手法を中央集権体制として形成していたからであり、それは彼らが遊牧民の手法を用いて飼育動物と同じ方法(例えば宦官、纏足)で人民や官僚を支配してきたからです。
中国の農業とはどのような中で生まれ、今日まで至っているのか?いくつかの「ブログの記事」や、「るいネットの記事」の一節を紹介しながら考えてみたいと思います。
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posted by tano at : 2011年04月29日 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2011.04.24
緊急企画 「東日本大震災は日本人に何を覚醒させるのか!」第4回.地震・災害大国日本の歴史―2
江戸 安政地震の絵
地震・災害大国日本の歴史―1に引続いて近世(江戸時代)を見てみます。
以下は緊急企画 「東日本大震災は日本人に何を覚醒させるのか!」第3回.地震・災害大国日本の歴史―1からの引用です
>災害には、台風、地震、噴火、津波、洪水、旱魃、長雨、虫害、飢饉、疫病等があります。これまで日本人は幾多のこれらの災害を乗り越えて来ました。このDNAが今の日本人に刻印されています。しかし、近代市場社会以降の日本人は、先人の教えを忘れてバブルを作り上げ、経済至上主義・利便性第一を追求して来ました。その結果、大切なものを見失ってきたように思います。それが何かを過去の記録に同化する中で見付けたいと思います。
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緊急企画 「東日本大震災は日本人に何を覚醒させるのか!」 第1回 日本人の縄文体質~有事に現れるその共同性と本源性
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緊急企画 「東日本大震災は日本人に何を覚醒させるのか!」第3回.地震・災害大国日本の歴史―1
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posted by sakashun at : 2011年04月24日 | コメント (1件) | トラックバック (0) TweetList
2011.04.23
「南から見た縄文」5~台湾に残る本源性のルーツとは
0プロローグ
1太平洋に広がる大語族、オーストロネシア語族!!
2オーストロネシア語族は、なぜ遠洋に拡がったのか?~
3ポリネシア人が陥った罠、遠洋航海への可能性収束→父権化への道!
4沖縄は南九州から始まっている
「南から見た縄文」シリーズ第五弾です
今回は、沖縄からやや南下して、台湾について扱ってみたいと思います。
以前の記事
太平洋に広がる大語族、オーストロネシア語族!!
には台湾に関して、次のような記述がありました。
オーストロネシア語族は紀元前4000年ごろに、大陸から台湾へと移動し始めています。(中略)Y遺伝子分類では、縄文人はD2、オーストロネシア語族はO1であり、すごく近い関係にあるわけではないようです。しかし、両者とも、東アジアで最大勢力の漢族=O3と違って、私権時代に本格的に巻き込まれる前に大陸を出て行った民族。スンダランドで深めた本源性を保ったまま現在に至っているという意味で、非常に近い関係にありそうですね。
台湾は、人種は違えど日本人と同じような境遇で本源性を維持していたのではないかということですね。
その本源性を象徴する出来事として最近ではこんなことがありました。
東日本大震災への義援金として、台湾は(4月13日までに)なんと48億5374万台湾ドル(約141億円)もの巨額の義援金を提供。このうちなんと9割以上が民間からとのこと。
これは、中国本土の3億4000万円(3月末時点)、韓国の16億円、人口が台湾の10倍の米国でも約99億円であったことと比べても台湾の義援金額は突出していることがわかります。
この現代まで台湾に残る本源性のルーツを探ってみたいと思います。
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posted by nishi at : 2011年04月23日 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList