2020.01.30

日本人の海洋的資質は巨大火山「喜界カルデラ」によって拡散した。

スンダランドから流れた港川人、彼らはその後どのように縄文人へとなっていったか。ここも「日本人はるかな旅」の中から紹介してみたい。原文をそのまま転載すると膨大な投稿文になるのでかいつまんで要約します。ところどころに原文の掲載をします。色を変えています。

まず2万3千年前にたどり着いたスンダランド人は沖縄の港川に定住します。
そこでおそらく数千年継続して生活しますが、約1万5千年前、気候変動あるいは火山活動によって島を離れていきます。沖縄での人骨の遺跡はこの頃からしばらく発見されておらず、北へ、北へと島伝いに本州に流れ着きます。古代人の島での永続は難しく、気候変動や人口の増加で捕獲する捕獲動物とのバランスが崩れると忽ち生存できなくなります。本州では80種類以上存在する哺乳類が沖縄では現在4種類しかいないなど、沖縄では様々な哺乳類が絶滅してきています。一般的に古代は島での数万年に渡る生存は難しいとされています。

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2020.01.23

スンダランドから日本へ。ジャワ原人→スンダランド人(新人)→港川人→縄文人→日本人

スンダランドを探求する。
今から2万年前に水没したスンダランドは既にかなり解明されてきている。
2001年に発刊された日本人はるかな旅の中でもこの地域についての記載が少しだけ掲載されていた。そこから抜粋編集して紹介しておきたい。太古の人類がどのように暮らしていたか、そして南北から来たと言われる縄文人のルーツはどちらが正しいのか、そこにも少しだけ触れておきたい。

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2020.01.16

謎だらけの人類「フローレス原人」とは?

人類史を追求しています。その中でフローレス原人は謎が多い

サル(おそらくオランウータン)から進化したとされる人類の身長は原人の段階でも1m50cm、サルから進化した後、フローレス原人はむしろ小型化している。ありえるのだろうか?あるいは別の小さなサルから進化した可能性もある。そうなると人類はオランウータンだけでなくテナガザルからも進化した。チンパンジーやゴリラやボノボなどからも進化した可能性すらある。そう考えるのがむしろ普通だろう。何らかの一斉的な環境外圧によって類人猿が一斉に人類的な種に進化した可能性。

また脳容量もチンパンジーとほとんど変わらない430CC(チンパンジーが380Cc)、なおかつ100万年の間そのまま。ただ、フローレス原人は早くから石器を扱っており、海洋を渡っており、高度な航海術も持っていたのではないかと言われている。人類の適正サイズはいくらか、脳容量と人類の関係などフローレス原人を人類の亜流で扱うにあたらずとできない何かがある。そしてこの原人はネアンデルタール人よりさらに最近まで生存していた。
今回は人類学者 海部陽介氏の語りや関連記事からいくつか転載してみたので考えるきっかけとしたい。

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2020.01.10

人類初の航海はスンダランドから始まった。その渡航手段は「いかだ」だったのではないかと言われている。

スンダランドは今から2万年前後に大陸から海へ沈み現在のような島々となった。
しかしこのスンダランドから海に沈む遥か前、5万年前から6万年前にオーストラリア大陸に人類が渡ったという証拠がある。オーストラリアの原住民 アボリジニの先祖が描いた洞窟の壁画がマクニャラン遺跡に残っており、その付近に残っていた剥片石器と残ってた木片を放射能炭素年代測定法で調べたところ、6万年前から5万年前であった事が判明していた。

著書「日本人はるかな旅」の中でこの渡航した状況をかなりリアルに描かれていた。

>土地の豊かさに恵まれ多くの人類が生きていた古代大陸スンダランド。しかしこの大陸の環境は常に一定ではなかった。地球科学などの複数の分野の研究によって、海水面は変動を続けていたことが明らかになったのである。スンダランドが水没しはじめる2万年前よりずっと前から環境の激変が絶えず起きていた。この環境変動は地球全体を襲ったものではあったが、スンダランドはとりわけ水深の浅い大陸棚を抱えていただけに、その影響を大きく受けた。気温が変化して海水面の高さが変わるたびに大陸は縮小と拡大を繰り返していたのである。

そしてそこに「人口ポンプ」という作用が起きていた。大陸の面積がひろがると、豊かなスンダランドは人口収容力を増し、多くの人々が集まった。しかし、大陸面積が縮小し、居住空間が狭まると、食料不足などもあって、こんどは人々の集団を押し出す作用が働く。この繰り返しが人々の移動を産み出していたという考え方だ。これに加え火山噴火などもあって、人々は海を越える決心をしたのではないかという見方である。

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2020.01.01

【新説】人類の歴史~現世人類はオランウータンから誕生した

昨日の実現塾で現世人類誕生の新説が話された。

人類はサルから進化した。2足歩行した類人猿に至っては700万年前~500万年前に世界各地でサルが地上に降りる中で発生したが、それらの種は今日の人類には繋がっておらず、何度も新種が現れ、絶滅した。その中で現世人類に繋がる種は約100万年前~150万年前の間に脳容量がまだ800g程度までしか進化していないホモエレクトス(原人)が由来とされている。現在の学会の定説では20世紀前半に登場した「アフリカでチンパンジーから人類が誕生した」という説が最も有力とされているが、最近その説が大きく崩れようとしている。

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2019.12.31

飛鳥地方に見られる日本の原風景

現在の奈良県明日香村は、1400年前の飛鳥時代の歴史や文化を伝える「屋根のない博物館」といわれています。

また、飛鳥時代の宮や史跡が多く発掘されていることから「日本の心のふるさと」とも紹介されています。

明日香村は日本で唯一、全域が古都保存法対象地域の自治体であり、明日香村特別措置法によって村全体が歴史的風土の保存対象になっています。

明日香村の魅力として数々の名所・旧跡があげられますが、それ以上に、現在でも残るおおらかな大自然が日本人の原風景として愛されています

例えば、飛鳥川に大きめの石を渡して橋として使った「飛び石」、これは万葉集にも数多く詠まれた場所で、現在でも当時のまま残っています。

この飛鳥川は現在でも蛍が見られるほど水がきれいで、遠い飛鳥の時代の日本がそのまま現代にタイムスリップしたような感覚になる貴重な場所です。

飛鳥時代は、日本で初めて律令制が導入され、また仏教が入ってきたことによって仏教文化が栄えた時代です。

法隆寺・東大寺などの文化的遺産も大きな魅力ではありますが、それ以上に「古き良き日本の田舎」を感じることができるところにあるのではないでしょうか。 だからこそ、万葉の時代を感じさせるおおらかな大自然は、現代人を心身ともに癒すことができるのではないでしょうか。

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2019.12.26

【新説提案】現世人類の最古の産業は漁労ではないか?

年末最後の記事は漁労文化について書いてみたい。
人類の最初の産業は何か?誰もが農業、或いは狩猟と答えるだろう。
しかし、その可能性は漁労が最も高いのではないかと考える。もちろん旧石器時代に洞窟に隠れ住み、夜な夜な暗闇をに死肉を漁った時代は捕食の為とは言えるが産業とは呼べない。弓矢や投てきで獲物を確保したのは洞窟から出る事のできた1万年前~1万5千年前。農業に至ってはどれだけ遡ってもせいぜい1万年前だ。

しかし、漁労の可能性は遺物だけを見ても3万年前に遡る。かつては日本の南の島で2万3千年前の釣り針の遺跡が最古だったが、昨年韓国で2万9千年前の投網の重りの遺跡が出てきた。いったいいつまで遡るかであるが、私見ではあるがおそらく5万年前まで遡るのではないかと考える。

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4つの根拠を考えてみた。

最初は人類の発祥の地、アジア説。現世人類(ホモサピエンス)はアフリカ大陸で誕生してその後5万年前からユーラシアに広がったという説が最近崩れている。おそらく、6万年前前後まで大陸として存在したスンダランドから現世人類は誕生し、広がったのではないかと思われる。スンダランドはわずか100mの海面上昇で姿を消すような平地であり、海の中に様々な島が点在する現在のインドネシアのような地域が広域にあったものと思われる。なおかつ、その島の中には肉食動物も少なく、人類にとっては外敵の少ない楽園だった可能性がある。その中で最大限活用できたのが海の資源。釣り針、投網、浅瀬での貝などの採取など、栄養価が豊富な海辺を生活の拠点としていた可能性は高い。

もう一つの理由が人類の大移動である。まだ定住をしていない人類は季節や気候で居住地を移動しながら生活していたと考えられる。元々洞窟での定住を強いられていた人類だが、船の技術を身に着けることで海洋を海岸線伝いで移動することが可能になった。さらに船の技術が仮になくても海岸線の移動は内陸に比べてはるかに安全で昼間の移動を可能にする。既に5万年前にはオーストラリア含む各地に広がっていた人類はこの海岸線を伝って移動する手段、技術を最も最初に獲得したのではないか?獲得したが故に広域に広がった。そういう意味では現世人類の最初の技術は船舶であり、漁労の技術を駆使して各地で生存した。

3つめの理由が脳容量である。ホモサピエンスは1350ccとネアンデルタール人の1450ccに比べて100cc少ない。なおかつ体格も華奢で肉体的機能においてネアンデルタール人に劣っている。ネアンデルタール人がヨーロッパで主に活動しその生産の中心が狩猟であった事は言われているが、脳が大きく体格がしっかりしているネアンデルタールに比べてなぜ現世人類がそこまで大きくならなかったのか。その理由が漁労ではないかと推定した。つまり、脳容量の100ccの差は主に運動機能を司る小脳であり、屈強な肉体や体力をそれほど使わない漁労を中心にしていたが故に華奢で脳容量を限界まで大きくする必要はなかった。逆に脳容量は100cc小さいが、ものを考えたり追求する知的脳はネアンデルタールもホモサピエンスもほぼ同容量である。また魚の栄養は血液や脳に非常によく、人類のその後の進化を後押しした可能性もある。※最近の報告で小脳はホモサピエンスの方が大きいという事実もありましたのでこの説は追求が必要

最後の理由が縄文文明。縄文文明は4大文明に先駆けて登場した世界最古の文明という説もある。また、縄文文明は最後まで農業を取り入れなかった採取・漁労文明である。その後の日本の歴史は農業中心で成立した世界の他のどの文明とも異なる独自性をもっており、その一つに漁労文明を最大限まで拡大した縄文時代にあったのではないかと見る。現在の日本人の寿命が世界最長であるのと関りがあるかどうか明らかではないが、列島の四週が海で囲まれ、なおかつ海洋資源豊富な温暖海流が流れる日本の食資源の優位性はつい最近まで漁労にあった。

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人類が文明を生み出し、小麦やコメの生産を拡大する中で漁業の地位はどんどん相対的に小さくなってきたが、それは貯蓄が効き、生産をコントロールし、支配しやすいのが農業であったという事で、逆に言えば漁業は経済ベースに乗らない支配しにくい生産故に文明時代以降大きく変化してこなかっただけである。
その事と人類誕生、拡大の最大の立役者が漁労であったという事は連関しない。人類は漁労がなければ今日のように進化、発展はしてないかもしれない。それくらい、漁労は人類の進化にとって注目すべき最初の産業ではないだろうか。

以下、昨年発表された「漁労の始まりがさらに古くなった」という記事を紹介。

【8月7日 AFP】韓国・江原道の旌善郡の洞窟で6月に発掘された、漁網用の重しである石錘14個が、約2万9000年前のものと判明した。今回の発見は、洗練された技術を用いた漁がこれまで考えられていたよりもはるかに古くから行われていたことを示唆している。 延世大学博物館の韓昌均(ハン・チャンギュン氏はAFPの取材に対し、放射性炭素年代測定の結果、6月に見つかった石灰岩製の石錘によって「網を用いた漁労の歴史がこれまでより1万9000年もさかのぼる」ことになったと語った。
石錘はこれまでも日本の福井県と韓国の清州市で発掘されており、いずれも約1万年前の新石器時代のものとみられている。だが今回の発見は、後期旧石器時代でも人類は活発に漁労を営んでいたことを示唆するものだと、韓氏は指摘した。
14個の石錘はそれぞれ重さが14~52グラム、直径は37~56ミリ。韓氏は、漁網の端を結び付けるための溝が彫られており、浅瀬で小魚を獲るために用いられたと説明している。石錘が今回発見されるまでは、南日本の島で見つかった、約2万3000年前に巻き貝の殻で作られた釣り針が人類最古の漁具とされていた。(c)AFP

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posted by tanog at : 2019年12月26日 | コメント (0件) | トラックバック (0) List  

2019.12.12

人類の男の本来の闘争とは何か?⇒「対象の全容を少しでも解明したいという」静かな闘志、それが未知収束

現在人の闘争とは何か?⇒「対象の全容を少しでも解明したいという」静かな闘志が戦うモチベーションに繋がる。それが未知収束の心根にある。

哺乳類はオスメスの性差をさらに強化することで進化してきた。人類はその進化の最終位置にあり、当然オスは闘争に特化し、メスは生殖=性に特化した。ただ、人類のオスの闘争は他の哺乳類が成した縄張り闘争発の性闘争とは異なる。これが何なのかをこの間ずっと考えていたが、少し見えた処があったので記事にしておきたい。将棋の世界は勝負が常にあり、まさに文字通り闘争の世界である。そこの第一人者に長く存在している羽生善治の言葉がある。闘争とは何かがその中にあるのではないか、探してみた。

羽生善治著の「闘う頭脳」という著書から紹介してみたい。対談形式でインタビュアーが羽生さんは目標という事をどのように考えておられますかという平板な質問に対して答えている、その中に現れた。

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2019.12.05

梅棹忠夫の文明の生態史観に学ぶ

梅棹氏は1920年~2010年に生を成した歴史学の巨人、独自の歴史観を持つフィールド学者である。梅棹氏は30台半ばで生態史観というフィールドを作った。この史観を見ながら、梅棹氏の視点を今一度このブログでも紹介してみたい。この視点は1957年に書かれているが斬新で未だに色あせていない。~「文明の生態史観」より

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2019.11.28

人類の男の本来の闘争とは何か?⇒武士とは闘争を純化させた専門集団

この間、人類の男の闘争力を見ていくという事でシリーズを始めている。平尾ラグビーの言葉の力リンク、さらに縄文時代の寡黙な男リンクに続けて第3弾は武士をテーマに扱いたい。やはり日本人の闘争と言えば武士は避けて取れない。それは武士道として純粋化され、現在の男達にも少なからずその遺伝子は残っているはずだ。

強い男のイメージとは少なからずこの武士道での男に重なる部分はあるのではないか?
生物的にも「男の存在意義は戦う事にある」を濃縮された闘争の専門分化、武士にその闘争の一片を探る。

過去のるいネットと縄文ブログからいくつか紹介してみたい。

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