学者「千田稔氏」の論文を論評してみる!(後半) |
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2007年10月04日
ミトコンドリアDNAからみた日本人の成立《紹介》
今回は、予告通りDNAからアイヌにせまってみたいと思います。
少し長くなりますが、宝来聰さんの論文を紹介します。
「ミトコンドリアDNAからみた日本人の成立」
宝来聰(国立遺伝学研究所)
<琉球大学医学部公開講座講演要旨、1997年3月> リンク
《引用・抜粋》
【緒言】
現在の日本列島に住むわれわれ日本人は、いつ何処からやってきたのか。
われわれ日本人はどのようにして形成されたのであろうか。
日本人の起源をめぐる研究とその論争には長い歴史があり、いくつかの仮説が提唱されたが、現在では大きく3つの仮説に分類できる。
すなわち、混血説・転換説J置換説である。
本研究では、東アジアの5人類集団のミトコンドリアDNAの塩基配列の決定と分析により、これらの仮説を検証した。
【方法】
日本の三集団(本土日本人62人、アイヌ51人、沖縄の人々50人)と韓国人64人、中国人66人のサンプルを得、ミトコンドリアDNAのなかでもさらに超可変部位として知られているDループ領域の482塩基の配列を決定した。
東アジアからサンプリングした合計293人の塩基配列の分析が可能となったのである。
早く結果を見たいと思った方はポチっとお願いします 🙄
【結果と考察】
全体では207種類の異なる配列のタイプが観察された。
このうち189種類のタイプはそれぞれの集団に固有のものである。
つまりタイプの大部分は一つの集団でのみ観察され、他の集団では見られないということである。
残りの18種類のタイプだけが集団間で共通して見られるもので、これらのタイプの各集団における総数を検討した。
本土日本人と韓国人には、8種類のタイプが共通して見られることは注目された。
これらのタイプを持った個体数は、十四人の本土日本人(集団の23%に当たる)と十七人の韓国人(集団の27%に当たる)である。
本土日本人はアイヌとも四種類のタイプを共通してもつが、その他の集団間の比較では共有するタイプは三種類以下である。
また十人のアイヌは四人の韓国人と共通のタイプを三種類持っているが、これらの三タイプのうちの一種類は八人のアイヌとたった一人の韓国人が共有しているので、必ずしもアイヌと韓国人が近縁な関係があることを示すのではない。
【画像は「古代で遊ぼ」さんからお借りしました】
アイヌと沖縄の人々は、ともに縄文人の直系の子孫であると考えられているが、共有する塩基配列のタイプが一つも観察されないということは注目に値する。
二集団間で共通したタイプが存在するということは、それら二集団が遺伝的により近い関係があるか、二集団間での移住が比較的最近あったことを示すものであろう。
アイヌと沖縄の人々は、本土日本人に比べて、韓国人と共有するタイプの種類は少ない。
本土日本人と韓国人で共通するタイプが数多く見い出だされることは、朝鮮半島から日本列島に人々の移住があったと考えるのが自然であろう。
ミトコンドリアDNAの多型解析の利点は、個々の配列に基づいた分析のほかに集団としてまとめた分析もできるところにある。
一つの集団から多数のヒトの塩基配列が調べられたとき、平均的な塩基配列の違いを知る指標として「塩基多様度」という値を計算することができる。
調べた個体間で総当たりの塩基置換数をカウントし、その平均値が「塩基多様度」となる。
まずそれぞれの集団内での塩基多様度をみてみた。
東アジアの五集団での塩基多様度は、中国人1.65%、韓国人1.22%、本土日本人1.32%、沖縄の人々1.01%、アイヌ1.26%であった。
これら五集団では中国人の値が最も高く、中国人は遺伝的には多様な人々の集まりということになり、値の最も低い沖縄の人々は比較的近縁な人々の集まりということになる。
さて集団間での近縁度をみる尺度として塩基多様度のネット値(DA)というものを利用することができる。
東アジアの五集団は、それぞれの集団間のDAが非常に小さいことがわかった。
特に韓国人と本土日本人の二集団間のDAはゼロであった。
やはりこの分析でも韓国人と本土日本人は遺伝的に究めて近縁な関係にあることが明らかとなったのである。
本研究の結果は、日本人の起源に関する仮説のうち、混血説を支持するものである。《引用ここまで》
沖縄の人々やアイヌこそ、渡来系との混血が少なく、近縁性を保ち続けたようです。
やはり、彼らこそ縄文人の系列といえるかもしれませんね。
投稿者 naoto : 2007年10月04日 TweetList
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コメント
投稿者 tano : 2007年10月21日 14:16
>歴史事実を追求するにはさまざまな歴史資料を丹念に調べ上げ論理性合性を取るという作業が必要になってきます。
正直、最近ちょっと手詰まり感がありました^^;
やはり、まずは歴史事実を追求する!ということが大事ですね!
頑張ります!
投稿者 さーね : 2007年10月24日 11:42
しかし、朝鮮民族は違います。
① 朝鮮民族について、Y染色体ハプロタイプの縄文的要素を示すマーカは殆ど「0(ゼロ)」、若しくはあっても痕跡程度にしか検出されない。
② 「HLA(人白血球型抗原)」による調査結果では、朝鮮民族は満州族や中国東北部の漢民族と近い。
③ 上記①②にもかかわらず「常染色体」については、僅かだが「縄文的要素」が存在する。
④ mtDNAについては、日本人と朝鮮民族は似た点が存在する。
上記4つの連立方程式が成り立つ回答を考えて見て下さい。
・「mtDNA」は今の朝鮮民族の姿を映していない、遥か過去2000年以上前の姿を映している。
・「朝鮮民族」の成り立ちです。ある条件で「Y染色体ハプロタイプ」の縄文的要素を示すマーカは少しずつ消えていきますが、「mtDNA」は殆ど変りません。
投稿者 通りすがりの者 : 2014年8月3日 20:00
本土日本人(大和民族)は「縄文人」と「弥生人」とのほぼ半々の比率の混血民族です。「本土日本人、沖縄県民(琉球民族)」 と 「中国人(漢民族)、韓国人(韓民族)」とはかなり異なります。
↓2008年、住斉(すみ・ひとし)筑波大名誉教授による「縄文人特有mtDNA」と「弥生人特有mtDNA」による計算結果より
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/imgview/2009/05/24/a542e.jpg.html
(産経新聞より抜粋)
投稿者 通りすがりの者 : 2014年8月11日 15:24
↓★★★「総合研究大学院大学のプレスリリース(2012年11月1日)」日本列島3人類集団の遺伝的近縁性より、まず最後の「図4a、図4b、図5」以外は全て「縄文的要素」だけについて述べられています。(以下のプレスリリースを開き、比較しながら以下の文を読んでみてください)
http://www.soken.ac.jp/news/5276/
「ミトコンドリアDNA(mtDNA)、Y染色体ハプロタイプ、HLA(人白血球型抗原)」の調査結果から、例えば「アイヌ」には「ニヴフ(Nivkh)」の系統が混じっていると、かなり以前から指摘されていました。
【アイヌ】Y染色体(C3)=12%、mtDNA(Y)=21%
【ニヴフ】Y染色体(C3)=43%、mtDNA(Y)=66%
単純計算で「((12÷43×100)+(21÷66×100))÷2 ≒ 30%」となります。但し、「ニヴフ」は「アイヌ」との交流の他、別の民族とも交流があったと見られ、今の構成の「ニヴフ」ではなく、過去はこうであったろうと推定される「ニヴフ」との交流があったという事です。現在より「ニヴフ」の「C3/Y」が高かったと推定されるので、個人的には「20%以下」ではないかと見ています。これは、「プレスリリース」であらためて言われるまでもなく、以前から知られていた事です。
投稿者 通りすがりの者 : 2014年8月11日 15:24
また、
【縄文系】Y染色体=DE系統D、mtDNA=M7a、M10等
【弥生系】Y染色体=NO系統O、mtDNA=Z、N9a等
であり、「本土日本人と沖縄県民」は「縄文」と「弥生」との混血、「縄文」の「DE系統D」は他の東アジア集団には、ほとんど見られないとも指摘されていました。しかし、これらは単なる「マーカ」を調査した結果であり、常染色体そのものを調査した結果ではありません。そこで、常染色体についても調査してみよう、「縄文的要素」という観点で、日本列島3集団、合わせて他の東アジア集団も調査してみようというのが、この「プレスリリース」の主旨です。
「図1a、図3a、図3b」については「横軸(PC1)」が「弥生的要素⇔縄文的要素」を示し、「縦軸(PC2)」が「弥生的及び縄文的要素と相関関係にない他要素」を示します。「図1a」の説明の中に、
・「横軸(PC1)は、左にゆくほどより縄文的要素を、右にゆくほどより弥生的要素を示していると解釈できる」
・「縦軸(PC2)は横軸で説明された分散以外」
とあります。つまり「横軸(PC1)」は、縄文と弥生との差異が分かる要素(主成分)について、分散の度合いが最大になるように「線形代数」を用いて示しているのです。だから「★縄文的要素がどれ位あるか(横軸(PC1))」と「★別の要素がどれ位あるか(縦軸(PC2))」しか分かりません。図3a、図3bは左右は逆ですが、同じ内容を表しています(但し縦軸(PC2)の距離を狭めて他の東アジア集団も図に入るようにしています)。
投稿者 通りすがりの者 : 2014年8月11日 15:25
「総合研究大学院大学のプレスリリース」の「図4a、図4b」は上記と異なり、「標準遺伝距離を東アジアの29人類集団間で計算し、それらに対して近隣結合法(塩基の置換数による測定)により系統樹を作成した結果」とあります。まず、弥生的系統内における違いは、縄文と弥生との差異と比べると段違いに小さいという事が前提となります。それだけ縄文は他とかけ離れた存在なのです。韓国人から「縄文的要素」を取り除いた「弥生的要素」と、日本人から「縄文的要素」を取り除いた「弥生的要素」が同じであれば、韓国人は「図4a、図4b」の日本列島クラスタの「枝」の途中(根元側に近い位置)に入りますが、入っていないので、韓国人と「弥生人」とは構成が異なる事を示します。韓国人の「縄文的要素」が日本列島クラスタの方向に引っ張っているにも関わらずです。沖縄県民(琉球民族)は「図5」からもわかる通り、弥生系は同じです。「縄文系+本土日本人=琉球民族」と示しているので、中国は(起源を主張するなどは)一言も言えないでしょう。
「弥生的要素」について、韓国人と日本人とで比較対象となる「Y染色体ハプロタイプ」は(C3はここでは除かれます)
・O2B系(O2B*とO2B1)
・03
の2つとなりますが、O2B*とO2B1は同じO2B系であり差異も少ないと考えられるため除外します。そうすると残るのは中国人の「主系統」でもある「O3」です。「O3」は「他O系」と比較しても20000~25000年(ISOGGによる)の隔たりがあり、「他O系」との差異もそれなりに存在すると考えられます。「O3」の比率を調べると、
・中国人:55~66%
・韓国人:45~50%(←「O3」は韓国人の主系統でもある)
・本土日本人:10~16%
投稿者 通りすがりの者 : 2014年8月11日 15:27
となります。一概に上記の比率通りとは限りませんが、今の韓国人の約半分(混血)近くが「中国人の主系統」、これは、朝鮮民族が強く漢民族などの影響(混血)を受けている事を示しており、またこれは「HLA(人白血球型抗原)」による調査結果「朝鮮民族は満州族や中国東北部の漢民族と近い」とも一致します。しかし、韓国南部の一部地域は除外されるかもしれません。
「総合研究大学院大学のプレスリリース」からまとめると、
・「ミトコンドリアDNA、Y染色体ハプロタイプ、HLA」調査結果が「常染色体」にもあてはまる(そのままの値とは限りません)。
・日本人は他の東アジア集団には見られない「縄文的要素の特異性」があらためて確認された(Y染色体ハプロタイプD1Bの事が該当します)。
・「図1a、図3a、図3b」の「横軸(PC1)」が「弥生的要素⇔縄文的要素」を示している以上、韓国人にも僅かとはいえ「縄文的要素」が存在する。
・「図4a、図4b」で韓国人が日本列島クラスタの「枝」から外れていることは、日本人の弥生的要素と韓国人の弥生的要素に違いが存在する事を示す。
投稿者 通りすがりの者 : 2014年8月11日 15:27
【参考となる資料等】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97D_(Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97D2_(Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E6%B0%91%E6%97%8F#.E3.83.81.E3.83.99.E3.83.83.E3.83.88.E7.B3.BB.E6.B0.91.E6.97.8F.E3.81.AE.E9.81.BA.E4.BC.9D.E5.AD.90
http://ja.wikipedia.org/wiki/Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93%E3%83%8F%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97%E3%81%AE%E5%88%86%E5%B8%83_(%E6%9D%B1%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2)
—–
投稿者 通りすがりの者 : 2014年8月11日 15:30
【日本3民族 遺伝子上(Y染色体ハプロタイプ)】
—————————————-
【 本土日本人 (%は混血比率)】
・DE系統D亜型D1B1/D1B2(約40~45% YAPあり)
・NO系統O亜型O2B1(約20~30%)
・NO系統O亜型O3(約10~16%)
※ 縄文人:D1B1/D1B2
※ 弥生人:O2B1(O3も含む可能性あり)
その他として数%「C1(日本固有)」「N」「C3」「O2B*」検出。
—————————————-
【 沖縄県民(琉球民族)(%は混血比率)】
・DE系統D亜型D1B1/D1B2(約50~60% YAPあり)←本土日本人より高い
・NO系統O亜型O2B1(約20%)
・NO系統O亜型O3(約20%)
—————————————-
【 アイヌ民族 (%は混血比率)】←★NO系統無し
・DE系統D亜型D1B*(約80% YAPあり)←極めて高い
・DE系統D亜型D1B1(約6% YAPあり)
・CF系統C亜型C3(約10~15%)←【*注】
【*注】オホーツク沿岸民族と推定される系統
—————————————-
投稿者 通りすがりの者 : 2014年8月11日 15:30
朝鮮人は、O2B*とC3の混血をベースに、中国人(漢民族)が大量流入したように見える。「DE系統D亜型D1B1/D1B2」については、韓民族は全く含まれていませんから論外です。「O2B1(弥生人)」と「O2B*(韓民族)」ですが、
==============================================
・O2B*(O-M176*)→ベトナム、満州族、朝鮮民族(47z突然変異なし)
・O2B1(O-47z)→本土日本人、沖縄人(47z突然変異あり)
==============================================
「ISOGG Possible time of origin O-47z→7,870 [95% CI 5,720~12,630] years」 「47z突然変異」は約7870年前(最小5720年~最大12630年前 確率95%)に発生。
投稿者 通りすがりの者 : 2014年8月11日 15:31
,,,,,,,,,,,,,,+———————– O2B*
O2B —+
,,,,,,,,,,,,,+—★—————— O2B1
,,,,,,,,,,,,,,,, O-47z発生
,,,,,,,,,, (5720~12630年前)
満州族、朝鮮民族、ベトナム民族等の「O2B*」と、弥生人の「O2B1」は、約7870年前に完全に別れ、その後、何ら接触がなかった。もちろん、弥生人は朝鮮半島を経由したのかもしれないし、あるいは中国から直接来たのかもしれない。しかし、経由でも痕跡くらいは残っているはずだが、中国東北部から「O2B1」が全く検出されない為、弥生人は中国本土から直接渡来した可能性がある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E6%B0%91%E6%97%8F#.E9.81.BA.E4.BC.9D.E5.AD.90.E7.9A.84.E7.B3.BB.E8.AD.9C
—–
投稿者 通りすがりの者 : 2014年8月11日 15:32
「DE系統DE」と「DE系統D」は、アフリカを出て東へ向かいましたが、中東付近で「DE系統DE」は留まりました。しかし、「D」は更に、東へと向かい、途中、インド洋のアンダマン諸島に一部を残して、更に東へと向かって、今から4~5万年前に、初めて東アジアに到達しました。東アジアに到達した「D」は、今から3万8千年前に、2つに分かれ、その一方は、日本列島に向かって、今の日本人(大和民族)、アイヌ民族、琉球民族の3民族の元となった民族(D1B、すなわち縄文人)となりました。そしてもう一方は、チベット、ブータンに至った民族(D1AとD1C)となります。さて、中東付近に留まった「DE系統DE」は、こちらも2つに分かれ、新たに産まれた「DE系統E」は中東、アフリカ、ヨーロッパ地中海沿岸(ギリシャ、イタリア、エジプト、その他)へと向かいました。しかし、2つの系統「D」と「E」を産み出した「DE系統DE」は、その後、地球上から消えてしまいます。
★日本人と「チベット民族、そして中東、地中海沿岸民族」とは近縁であるというのは、こういった経緯があるからです。そして、日本列島では、しばらくの間(1万年~2万6千年間)、縄文人(D1B)だけの世界が続きます。
投稿者 通りすがりの者 : 2014年8月11日 15:33
↓ 「wikipedia」を参照して下さい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97D_(Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97D2_(Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E6%B0%91%E6%97%8F#.E3.83.81.E3.83.99.E3.83.83.E3.83.88.E7.B3.BB.E6.B0.91.E6.97.8F.E3.81.AE.E9.81.BA.E4.BC.9D.E5.AD.90
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%8C#.E7.8F.BE.E5.9C.A8.E3.81.AE.E5.AD.A6.E8.AA.AC
「DE系統D」と同じ祖を持つ「DE系統E」
http://www.eupedia.com/europe/Haplogroup_E1b1b_Y-DNA.shtml
投稿者 通りすがりの者 : 2014年8月11日 15:33
さて次に、やはり6万年前にアフリカを出て東へ向かった、別の系統「CF系統F」です。「CF系統CF」から「CF系統F」が誕生し、中央アジア(インド付近)に留まります。その後、幾たびかの変遷を経て、東アジアで一般的な「NO系統O」の民族が誕生します。2万年~2万5千年前に「O3」が誕生し、今の中国人(漢民族)となります。また「O2B」も誕生しますが、こちらは今から約7870年前に、2つに分かれ、その一方は、ベトナム人、満州族、韓国人(韓民族)の「O2B*」、もう一方は「弥生人」の「O2B1」となります。 「O2B1」に「O3」も加わって、有史以前の、今から3千年ほど前に日本列島に渡来しました(有史以降の渡来は少数です)。日本列島へ「弥生人(O2B1とO3)」が渡来した後、「縄文人(D1B)」との混血として今の日本人(大和民族)と琉球民族が誕生します。しかし、アイヌ民族は、弥生人と混血する事はありませんでした。
↓「総合研究大学院大学のプレスリリース(2012年11月1日)」
http://www.soken.ac.jp/news/5276/
投稿者 通りすがりの者 : 2014年8月11日 15:34
ここで、最初に戻りますが、
本土日本人(大和民族)は「縄文人」と「弥生人」とのほぼ半々の比率の混血民族です。それは、「Y染色体ハプロタイプ」から見ても、
また「ミトコンドリアDNA(mtDNA)」から見てもほぼ半々の比率です。つまり男女とも半々の比率であることが分かっています。
↓2008年、住斉(すみ・ひとし)筑波大名誉教授による「縄文人特有mtDNA」と「弥生人特有mtDNA」による計算結果より
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/imgview/2009/05/24/a542e.jpg.html
(産経新聞より抜粋)
投稿者 通りすがりの者 : 2014年8月11日 15:34
しかし、朝鮮民族は違います。
① 朝鮮民族について、Y染色体ハプロタイプの縄文的要素を示すマーカは殆ど「0(ゼロ)」、若しくはあっても痕跡程度にしか検出されない。
② 「HLA(人白血球型抗原)」による調査結果では、朝鮮民族は満州族や中国東北部の漢民族と近い。
③ 上記①②にもかかわらず「常染色体」については、僅かだが「縄文的要素」が存在する。
④ mtDNAについては、日本人と朝鮮民族は似た点が存在する。
投稿者 通りすがりの者 : 2014年8月11日 15:35
以上から、
縄文人は、1万年~3万年前から日本列島付近(朝鮮半島を含む)に住んでいたのでしょう。また、弥生人は今から約3000年以上前(←これは現在の常識)に、おそらく「日本列島(九州)」と「朝鮮半島(南部)」にほぼ同時期に到着したのでしょう。到来ルートはおそらく中国沿岸ルート。これは、沖縄ルートについては、南琉球を除いては、沖縄本島の琉球民族のDNAについて弥生人が中継していった痕跡が見られない為です。朝鮮半島北部ルートは可能性としてはほとんど無いでしょう。1万年前から、黄河文明、長江文明があった中国です。相当以前から、中国沿海部は、海上進出が盛んであったと考えるべきでしょう。また、フィリピン、その他にも進出しています。対する朝鮮半島については、仮に中国東北部から回って朝鮮南部へ到達したとしても、大陸中央部(山間部)の民族です。この時期(今から3000年前)、海上進出は無理でしょうし、その(海上進出)理由もありません。
弥生人が持ち込んだ「稲」の問題もあります。「稲」の遺伝子パターンが、日本と朝鮮半島では合わず(異なる)、日本と中国とは合致する。そもそも、朝鮮北部は寒すぎて「稲作」に適さない。
日本列島については「縄文人」と「弥生人」の混血となって今に至ったが、朝鮮半島については、その後の中国東北部からの別民族が何度も多数到来が繰り返され(男女の比では、結果的に男の方が多かった=Y染色体ハプロタイプの縄文的要素を示すマーカは殆ど「0(ゼロ)」、しかし「常染色体」については「縄文的要素」が僅かに存在、例えば、戦争で全滅等をした場合、それは兵士(男子)であって、女子、子供は生き残る可能性が高い(根拠となる具体的な証拠はありませんが)。
そのようにして、現在の朝鮮民族(おそらく韓国南部の一部地域はそう言える)が形成されたと考えた方がいいでしょう。韓国南部の一部地域以外の朝鮮半島については、クラスタがかなり異なることからおそらく中国東北部からの移民が大多数でしょう。
となります。
投稿者 通りすがりの者 : 2014年8月11日 15:36
↑上記の追加です。
② 「HLA(人白血球型抗原)」による調査結果では、朝鮮民族は満州族や中国東北部の漢民族と近い。↓
http://idoushi.jp/?action=common_download_main&upload_id=127
投稿者 通りすがりの者 : 2014年8月12日 23:19
さーねさん。こんにちわ。
そう言えば日本も教科書から縄文時代が消えたり、縄文時代を未文明の野蛮な時代と称したり、時の為政者や教育者の都合で事実が伝えられていないという事がありますね。
(私たちがこれまで習ってきた)歴史とは事実であると思わされてきましたが、どうやらその認識はいったん疑ってかかるほうが良いようです。歴史を追求するという思考方法は必要ですが、歴史書に書かれてあるから事実である・・・とは言えないようです。だから歴史事実を追求するにはさまざまな歴史資料を丹念に調べ上げ論理性合性を取るという作業が必要になってきます。
縄文ー古代ブログはそういったブログであってほしいと思います。さーねさんにはぜひぜひ中国を解明してください(^^)