2011.11.29

弥生時代の解明1 ~倭人は、なぜ縄文人に受け入れられたのか?

『シリーズ「日本人はいつモノを考え始めるのか」~プロローグ』を受けて、さっそく「弥生時代の解明」に入ります。

意外と知られていないのが弥生人とは何かです。
ここでは江南人+縄文人=弥生人という認識をもって以後の弥生時代の史実を見ていきます。つまり、弥生時代には朝鮮半島の支配者は中心に登場していないという史観です。プロローグより)

「江南人」とは、倭人のことを指します。「倭」とは、従来は日本の古称であるとされてきましたが、元々は中国・江南地方の人々のことを指していたのです。黥面(げいめん、顔の入れ墨)・文身(身体の入れ墨)や断髪といった習俗をもった倭族の人々の一部が日本へ移住したことから、日本は「倭国」と呼ばれるようになったのです。
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独龍族の女性の黥面(こちらからお借りしました。)
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posted by yaga at : 2011年11月29日 | コメント (1件) | トラックバック (0) List  

2011.11.27

「日本人の起源を識る」~4.日本語の源流はスンダランド発南方言語。太平洋におけるC系、O系の塗り重ね構造から明らかになる!

前回の記事では縄文人の主勢力とされる採取民、D2系統の移動経路、生産様式とその文化を狩猟民C3系統と比較しながら明らかにしてきました。さて今回は視点を変えて言語、日本語の起源に迫り日本人の起源をさらに明らかにしていきたいと思います。
■日本語、ポリネシア語は、世界に稀有な自然音の言語「母音言語」
日本語は世界でも極めて珍しい母音言語といわれます。音節は必ず母音終わりで、つまり子音と母音がセットになっていて、語尾が子音で終ることはありません。また、子音の種類は十を少し超えるくらいしかなく子音組織が非常に簡素になっています。つまり「母音を主体」に認識する言語なのです。
○子音と母音がセット(日本語)   ○母音の前に複数の子音、あるいは
                    語尾が子音終わり(英語)
 ha-na-su(話す) 子母・子母・子母   s-pea-k 子・子母・子
 yo-mu(読む)   子母・子母      rea-d 子母・子
 ka-ku(書く)   子母・子母     wri-te 子母・子
川のせせらぎや虫の音などのような自然の音の成分は、母音と同じものをたくさん含んでいるようです。つまり、母音言語は、自然音の言語といえるかもしれません。参照 日本語に宿る南方モンゴロイド気質
そして、日本語にそっくりな音韻体系をもつのがポリネシア語で、驚くべきことにこの両民族だけが、自然音に対する脳の反応が非常に近いといいます。たとえば、虫の音を言語脳である左脳で聞くのはこの両民族だけで、他の国の人々は右脳で音響障害として聞いているといいます。驚きです。
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三角の地域がポリネシア。日本からは結構遠く離れている。
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posted by fwz2 at : 2011年11月27日 | コメント (2件) | トラックバック (0) List  

2011.11.18

シリーズ「日本人はいつモノを考え始めるのか」~プロローグ

10月30日になんでや劇場が開催され、その中で日本の支配者の意識構造が改めて明らかにされました。
民の「お上捨象」とお上の「民の生活第一」という日本人の特異な体質

日本の支配者とは遡れば大和朝廷を作った朝鮮半島から来た渡来民であり、百済や新羅、高句麗といった半島内で勢力争いをして負けた部族達です。彼らがその後の日本の骨格をつくり、既に全国に広がっていた弥生人を従えて支配体制を確立していったのです。古事記も日本書紀も日本神話も全てその事実を覆い隠し、支配体制の正当化、神格化をなすべき材料でした。以後の日本は武家社会という多少の体制変更は成しますが、大きくは万世一系の天皇を頂点とした朝鮮系支配部族が温存され今日まで至っている事はほぼ明らかな事だと思われます。

 さて、今回このシリーズを立ち上げる目的はそれらの史観提起を受け、私たち縄文ブログチームで日本史全般を検証し、その史観から見た整合性、矛盾点を洗い出していくというのが主旨です。大きくは下記の5つの柱で進めていきたいと思います。

Ⅰ 弥生時代の解明

Ⅱ 属国意識とお上意識の史的解明
Ⅱ―1)支配者から見た属国意識
Ⅱ―2)大衆が作り出したお上意識

Ⅲ 明治以降の支配者の変遷

Ⅳ 日本人はいつモノを考え始めるのか

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考える土偶~彷徨旅行記よりお借りしました。

概ね1月末にはそれらの史観を元に表題のテーマである「日本人はいつモノを考え始めるのか」という命題に取り組んでいきたいと思います。
もちろん、考え始めなければこのまま属国意識をさらに強めた現在の支配者(政治家や官僚、マスコミ、学者)にこの国を私物化させ、狙い通りアメリカか中国の手の中に入ってしまうことは早晩明らかです。属国意識の支配者に未来を託した日本は文字通り独立国ではなくなってしまいます。
つまり、ここまで為政者の国民への背信、裏切りが明らかになってきている以上、今すぐにでも「考え始める国民」に変わっていく必要があります。

このブログでもいよいよ、その可能性と実現基盤を探っていく試みにトライしていくことなります。

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posted by tano at : 2011年11月18日 | コメント (0件) | トラックバック (0) List  

2011.11.16

「土器から蛇(隆線紋)が消えた」のはなんで?~ツタ考を受けて~

ツタ考1~4を掲載させていただきました。
ツタ考1~縄文土器が“ツタ”える蛇信仰~
ツタ考2~森の言葉(コトノハ)~
ツタ考3~森がはぐくんだ“円環の思想”~
ツタ考4~鉄が変えた森の思想~

このような掲載は当ブログでは始めての企画で、それ自体メンバー共々、かなり盛り上がりがあり、るいネットでの佳作掲載も含めてこの論考の注目度は高いものがあります。
このツタ考をいただき、私達の次のテーマ(弥生を解明する)につなげていきたいと考えているところです。

ツタ考4~鉄が変えた森の思想~において著者は以下のように述べています。

なぜ縄文晩期から弥生時代かけて隆線紋は消えてしまったのでしょう。
なぜ、“ツタ”の重要性はかくれてしまったのでしょう?
(中略)
その結論は「鉄」です。

原文は『ツタ考』
をご覧下さい

つまり、著者は鉄の伝来、それによる森の整理が進み、それによって縄文以来の自然観を失い、土器から蛇(隆線紋)が消えたとしています。

縄文ブログの仲間とツタ考を扱う中で、土器から蛇(隆線紋)が消えたのは「鉄」そのものではなく、「鉄がもたらす支配思想」や「栽培に伴う環境変化」だったのではないか?との意見が出てきました。

そして、これこそが「ツタ考4~鉄が変えた森の思想~」のポイントであり、縄文から弥生へと繋ぐ、弥生時代を解明する上で重要な事柄であると思います。

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posted by yoriya at : 2011年11月16日 | コメント (2件) | トラックバック (0) List  

2011.11.15

シリーズ「日本と中国は次代で共働できるか?」                                     3~道教から中国の可能性を探る

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道教を追求するのはなんで?
陰陽五行、神仙(仙人)思想、風水、気功、漢方医学。これら日本人にもお馴染みの中国文化は、みな道教思想と深い関わりをもっています。
道教の歴史は古く、その源流は文明以前に遡ります。中国人が戦争を始める前の思想が、いまも残っている可能性があるということです。
18世紀、中国の小説家魯迅は「中国の根底は、すべて道教に在り」という言葉を残しています。そこに、今後日本が協働していく可能性があるのではないか。それを明らかにするために、道教を紐解きます。

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posted by kumana at : 2011年11月15日 | コメント (1件) | トラックバック (0) List  

2011.11.14

縄文晩期はどのような時代か?【番外編】~縄文人と弥生人の関係は?~

8月~9月にかけて投稿してきた「縄文晩期とはどのような時代か?」シリーズ
~はじめに~
1.寒冷化の危機が渡来文化への融和を促進
2.渡来民との融和的な共存がその後の舶来信仰、平和的外交の基礎に
3.縄文晩期は祭祀に彩られた、祭祀に可能性を求めた苦悩の時代
4.弥生への転換は戦争をともなったのか?
~まとめ~
と6回に亘って、縄文晩期の日本の様子を調べてきました。
「縄文晩期はどのような時代か?」の答えは、~まとめ~で出ていますが、今回はその番外編として、調査しきれていなかった、渡来人の規模と集団形態について、「弥生人は大量渡来したのか?」そして、「弥生人と縄文人との混血の様子はどうだったのか?」の二つをテーマに見ていきます。
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posted by jomon10 at : 2011年11月14日 | コメント (1件) | トラックバック (0) List  

2011.11.09

ツタ考4~鉄が変えた森の思想~

ツタ考シリーズもいよいよ今回が最終回となります。初めてこの記事から見られた方は、これまでの1~3章を読んでから入ってください。最後は縄文ブログの管理人をしていますtanoにて紹介させていただきます。
ツタ考1~縄文土器が“ツタ”える蛇信仰~
ツタ考2~森の言葉(コトノハ)~
ツタ考3~森が育んだ円環の思想~
さて、第3章で「円環の思想」という概念が提起されました。
そして著者は円環の思想は超越概念であるとしています。
私もまさにその通りだと思います。縄文人は循環の思想を発見する事で、祖先と子孫を繋げる“命の循環”に気が付いたのです。それは他の宗教で出てくる輪廻思想と似ていますが、山に篭って哲学者が発見したのではなく、それを日常の自然の風景や造形物から普通の人が自然に感じ取っていったという処が凄いところかもしれません。
蛇こそが“カミ”であったと著者は最後に示し、余韻を残していますが、きっとその続編がこれから作られるものと期待しています。
さて、今回の最終章は一転して縄文で作り出された“ツタ”の思想が消えていった弥生以降の時代の事を書いています。それでは、最終章お楽しみ下さい。
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↑著者から送っていただいた森の風景です。今の季節にぴったりですね。
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posted by tano at : 2011年11月09日 | コメント (2件) | トラックバック (0) List  

2011.11.08

ツタ考3~森がはぐくんだ“円環の思想”~

本ブログ『縄文と古代文明を探求しよう!』の会員様から寄稿していただいた論文『ツタ考』シリーズの続きです。
1章、2章をまだお読みでない方は、こちらからお読みください☆
ツタ考1~縄文土器が“ツタ”える蛇信仰~
ツタ考2~森の言葉(コトノハ)~
第2章では楽しい絵付きで具体的に森の言葉(コトノハ)を表現していただきました。
今回は、縄文土器の装飾が意味するものから、いよいよ縄文時代を支えた思想に考察を深めていきます!
最後には鳥肌ものの結論を迎えます。人類にとって始原以来、長らく継続した「精霊信仰」の本質に迫っていきます。
ゆっくり、じっくり読み進んでください
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posted by mituko at : 2011年11月08日 | コメント (1件) | トラックバック (0) List  

2011.11.02

ツタ考2~森の言葉(コトノハ)~

「蛇」に対する信仰は、世界でもいくつかあることは知られています。
けれども、蛇とツタを重ねて信仰したのはおそらく縄文人だけだったのではないでしょうか。
絡み合うツタは蛇の性交をイメージしていたもの。すなわち男女の交わりを象徴したものです。それは「男と女の繋がり」「子孫の繁栄」を願ったものだったのでしょう。
彼らの思考の奥深さ、そして大地に対する畏敬と感謝の念を感じずにはおれません。
「縄文」への捉え方が深まっていきそうです。
それでは、第2章へと移っていきます。第2章は「森のコトノハ」です。
それでは縄文の世界をじっくり味わってください。
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posted by shinichiro at : 2011年11月02日 | コメント (2件) | トラックバック (0) List  

2011.11.01

ツタ考1~縄文土器が“ツタ”える蛇信仰~

本ブログ『縄文と古代文明を探求しよう!』の会員様から寄稿していただいた論文『ツタ考』を、今回から4回に分けてご紹介します。
さまざまな現象を深く洞察され、感性豊かに伝わってくる文章に、私達も感銘を受け、読者の皆さんにも是非お読みいただきたいと思いました。
筆者の方は、画家を専業としつつ里山保全の活動もされています。詳しくは、下記HPをご参照ください。
『SHIRAI TADATOSHI OFFICIAL WEB SITE』
それでは、第1章をお届けします。
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posted by yaga at : 2011年11月01日 | コメント (0件) | トラックバック (0) List  

 
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