2010年8月25日

2010年08月25日

【縄文の集団に学ぶ~その9】縄文から弥生にかけて何が変わったか

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前回まで追求してきた縄文時代はやがて弥生時代に移行する。
1万年も続いた縄文時代に対し弥生時代以降は、稲作農業により食料の備蓄が可能となり、それがやがて私有意識が芽生させ、私有財産をめぐる争いを生み出し、力の原理による社会統合→国家の誕生を生み出した。
この時代を転機にして、共同体性を社会統合の基礎としていた時代は終焉し、隣接する中国や大陸国家と同様に、私権時代が幕開けし現在に至る国家・社会構成の基盤ができあがったと考えられている。
ところがこれらの社会構造の変化は統合階級側の一面的な表の変化であり、大多数である庶民階級の生活様式(=婚姻様式や私有意識など)は縄文体質を連綿と受け継いでいるという考え方もある。
力(武力や資本力)で社会を統合してきた人類史が限界を迎えている現在、日本人に色濃く残っている縄文体質の可能性に注目が集まっている。
今回は弥生時代以降、私有意識と国家支配が加速されていく中で、受け継がれてきた縄文気質とはなんだったのか?を考察する。
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投稿者 chai-nom : 2010年08月25日  



 
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