2007年4月3日

2007年04月03日

軍と官僚制の陥穽

帝国が拡大すれば、その支柱たる軍隊の規模も大きくなる。それを維持するには徴税のための官僚機構をつくらなければならないが、役人を雇うにも金がかかる。これらの費用を捻出するために税を重くすれば、人々は当然反感を抱く。それをおさえこむには、さらに軍事力を強化しなければならない。マウリヤ朝は、このような「軍と官僚制の陥穽」に落ちてしまったのである。

 
 
 こんばんは、カッピカピです。上記引用文は、「地球人の歴史」というHPの『9.帝国統治』の中にある、「軍と官僚制の陥穽」という章から抜粋したものです。
 これを読み、歴史上の帝国が、その歴史に長短はあったとしても、最後には滅んでいった理由が分かった気がしました。そして、るいネットでも良く書かれている、「市場が国家を飲み込む」という現象もこの文を読んで分かったような気がしました。
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投稿者 hi-ro : 2007年04月03日  

2007年04月03日

遊牧民は飢饉に際して、その巧みな言葉で、王に支援を要請する

😀 くまなです。
前回は、アラブの遊牧民が、旱魃→飢饉に際して供犠(生け贄)、みそぎ、断食などを行い、神だのみをすることを紹介しました。では、神だのみが一向に効果をあげず、さらに旱魃が飢饉を進行させると彼らはどうするのか?
旱魃というとこんなイメージでしょうか
chikyuno-keikoku10.jpg

さすがにプライドの高い遊牧民も、救援を仰ぐことになる。
血縁ある諸部族、妻・女性を通じての姻族、また友好部族。友好な手づるを利用して牧地の確保、畜牧の分散、水場や食料の分与の以来に奔走する。助け合いの精神が行き届いている砂漠の世界なので、依頼された部族も出来るだけのことはした。
しかし近隣部族だと状況は似ていることも多く、遠隔地にある部族や大河流域を自領に確保する部族のほうが頼り甲斐があった。さらに有効な救援は王都や主要な町に、窮状を訴える使節を派遣し、援助をあおぐことであった。

その言葉巧みなやりとりを紹介します。
(これは旱魃に襲われたキラーブ族のアブー・シャードというベドウィンが、ウマイヤ朝カリフ・ヒシャーム(在位724~743年)に代表を送って助けを求めたときの記録に残るやりとりです。)

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投稿者 kumana : 2007年04月03日  



 
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