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軍と官僚制の陥穽

帝国が拡大すれば、その支柱たる軍隊の規模も大きくなる。それを維持するには徴税のための官僚機構をつくらなければならないが、役人を雇うにも金がかかる。これらの費用を捻出するために税を重くすれば、人々は当然反感を抱く。それをおさえこむには、さらに軍事力を強化しなければならない。マウリヤ朝は、このような「軍と官僚制の陥穽」に落ちてしまったのである。

 
 
 こんばんは、カッピカピです。上記引用文は、「地球人の歴史」 [1]というHPの『9.帝国統治』の中にある、「軍と官僚制の陥穽」という章から抜粋したものです。
 これを読み、歴史上の帝国が、その歴史に長短はあったとしても、最後には滅んでいった理由が分かった気がしました。そして、るいネットでも良く書かれている、「市場が国家を飲み込む」という現象もこの文を読んで分かったような気がしました。
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武力が制覇力である国家とは、文字通り全ては武力によって統合された武力支配の国家です。
 しかし、国家規模の拡大とともに隣国との武力が均衡していくと、富の収奪が不可能=武力による支配が困難となります。
だからといって、軍事力を縮小するわけにはいきません。なぜならそれは、隣国から支配されることを意味するからです。
 武力で富の集積を行うことができない、かといって、軍事力も縮小できない。
 そんな状況のなかで、国家が可能性を見出したのが、市場です。
 こうして、軍事力で富を集積できなくなった支配層が、市場を頼みの綱としたことで、被支配層の要望であった市場拡大は国家に容認されていったのです。
 このことこそが、市場が国家を飲み込んだ証であり、制覇力が武力から経済力へと移行したことを意味するのだと思います。

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