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2010年08月07日

『イスラムを探る』第10回  科学的思考と知識の追求を基本とする「イスラム科学」の歴史 

こんにちは。
シリーズ『イスラムを探る』、今回で10回目です。
 
 『イスラムを探る』 プロローグ
 第1回 イスラム社会ってどんな社会?
 第2回 イスラム教誕生前夜の状況
 第3回 ムハンマド登場と急拡大したイスラム教
 第4回 急激な市場化の中で生まれたイスラム
 第5回 イスラムの経済原理
 第6回 イスラム共同体:規範と貨幣により結合された超共同体
 第7回 イスラム帝国の拡大と分裂
 第8回 イスラム教とユダヤ教、キリスト教を分けたもの 
 第9回 イスラム法は共同体の充足規範体系
これまでにイスラムの形成過程、イスラム経済、イスラム教、イスラム法を見て来ました。
今回は、イスラム科学をその年表を見ながら追いかけて行きます。
殆んど知らなかったイスラム科学が見えてきます。
日本に近いところもあったりして発見が多いですよ!! :roll: :roll:
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教鞭をとるウルグベグの像
猫一が行くの?行かないの?からお借りしました。
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イスラム科学の歴史年表 クリックしてください 
四角囲みの中の文章は、その時代のコメントです。又、コメントに付く【A】のAは参考投稿NOです。
巻末に投稿データを掲載していますので一読してください。
では年表の上の方から追いかけてみましょう。
1.集団の破壊ベクトル=外圧から、クルアーンの成立まで
急激な市場化に伴い、裕福故の腐敗が横行し伝統的な秩序(部族連合)が内部から乱れ、アラビア人内での激しい抗争もあり→内外から集団崩壊の危機に直面していた。
【160】シリーズ:『イスラムを探る』第9回 イスラム法は共同体の充足規範体系から引用します
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このように内外からの危機が迫る中で彼らが求めたのは団結心の充実であった。伝統的部族集団を支えていた団結心、連帯意識の復活が不可能であると考えた彼らが求めたのは超部族意識の到来であった。新秩序への期待は、狭い範囲では部族、大きな範囲では民族と言う単位での集団社会の救済を目的としている点である。それゆえ同一秩序における団結心の充実、連帯意識の完成がその最大の目的となる。団結心、連帯意識の充実と完成こそ大陸世界にして砂漠的環境を背後に持つ民族生存の戦術であったのである。
部族集団の団結心と連帯意識を母胎とした超部族意識、民族統合こそが彼らが求めていたものだったのですね。そこに登場したのが、アッラーを超越神とするイスラム律法=クルアーンでした
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引用終わり
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2.イスラム共同体の強化と環境外圧
領土を拡大(~ウマイア朝)するつれてイスラム法が整備されて共同体意識は強化されて行きます。更に砂漠=資源のな環境(外圧)は、徹頭徹尾、商人として生きる知識の追求に繋がって行きます。
以下イスラム法について【160】シリーズ:『イスラムを探る』第9回 イスラム法は共同体の充足規範体系からひき続き引用します
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主な法源は、以下の4つ。(*優先順位は1→4の順番←私のコメント)
1.クルアーン
2.ハディース(預言者の言行)
3.合意(イジュマー)・・・複数の法学者の合意
4.類推(キヤース) ・・・過去の判例による類推
中略
イスラーム法の目的は行為規範の確立にあるようです。中略 人と神との関係規範とは部族を超えた集団統合のために必要としたものであり、人間同士の規範とは部族共同体の日常規範そのものではないでしょうか。
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引用終わり
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3.ではイスラム法の中で「科学」はどのように扱われていたのでしょうか?
【10】『至急』イスラム科学の社会で、アラビア科学が発達した理由はなんですか??? ほん…から引用します。
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イスラームというのは「神を信じること」は必須ですが、盲従することは禁止です。
盲従は理性や思想を働かせないことになり、神に反する行為になります。クルアーンのユーヌス章に101. 言ってやるがいい。「天地の凡てのものを観察しなさい。」があります。
中略
科学的思考のための「理解すれば誰でも使えるツール」が7世紀にはたくさんできていて、そのツールさえもテストしてみて証明してみてから使うという方法を厳格に守っている。加えて誰かがだしてきた学説や研究成果も別の誰かが証明して承認することができるしくみ、今でいうところの論文の査読や研究を再現したり検証・評価できる環境というものが10世紀以前に備わっていたということです。
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引用終わり 
クルアーンを見たい方は【50】クルアーン(日本語編)を参照願います。
又、【20】人間;その他、飲んだくれから引用します
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神を、唯一絶対で全ての創造物と見なすイスラム教徒にとって、この世の森羅万象を知ることは「神の創造のすべての側面」(注)を知ることである。また、ムハンマドの言動をまとめたコーランに次ぐ重要な啓典である
ハディースでは、知識の追求が奨励されており、イスラム教徒にとって
知的探究とは、「現世における人間の目的である公正と神の道に則った正しい生活を送る上で本質的な意味をもっていた」(
注p.38)。
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引用終わり
クルアーンでは「天地の凡てのものを観察しなさい。」とあり科学的思考を推奨し、ハディースでは「知識の追求」が推奨されており、彼らの生活の根幹に科学的思考と知識の追求があることを示しています。/span>
4.では科学を発展させる教育の起源はどうなっていたのでしょうか?
最初はクルアーンの読み方やイスラムの教義を教えた。具体的には表音文字で文字数が限られて(=子供でも記憶し易い)クルアーンを子供達は斉唱(=暗誦)を通じて読み書きを習う。次に算数等が加わる。更に高等な教育を受けるにはより高いムッラーへ弟子入りすることになる。
その後、高等教育制度:メドレセが10C末頃に整備されてゆきます。
【30】イスラム教(メドレセ・教育の起源)参照
medoreseRIMG1854%5B1%5D.jpg
メドレセ
以下、クルアーンの斉誦の効果について
【60】5/30なんでや劇場レポート「観念力を鍛えるには?」(3) 「理解する」とはどういうことか?から引用します
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イスラム教徒も聖典コーランを幼少期から暗唱できるまで繰り返す。彼らの頭の良し悪しは定かでないが、アメリカに抗して闘うイスラム教徒の民族的な団結力は凄まじいものがある。これらの民族の活力は、聖典の反復暗唱によって形成されてきたことは間違いない。
そして、四書五経もタルムードもコーランも個人の興味関心など無視している。戦前の日本人・ユダヤ人・イスラム教徒として生まれたら当然の素養として覚えるだけである。厳選されたテキストを徹底的に反復することが、言語能力形成の道である。
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引用終わり
イスラムの教育は、クルアーンの斉唱(=暗誦)を通じてイ行動規範の共認と
共通言語:アラビア語の普及で共認域を拡大
            ↓↓
      言語能力=観念力の強化
            ↓↓
      科学的思考と知識の追求

になっていると思われます。
年表の学者の業績を見ると、理系と文系の両面で秀でています。
上図の「言語能力」が中間に科学的思考と知識の追求の間にあることがポイントのようで観念力があればとことん追求できることを意味していると想定されます。どうも理系・文系の区分けは能力の獲得を望まない人々の押し付けかも知れません。
・暗誦という点で日本とイスラムは通じる所がありますね。
・又、共通言語で共認域を拡大するという点も同様ですね。

5.能力主義=序列制度の排除(=アッラーの下での平等)
以下のように序列規範が発生する温床がなく、能力主義に貫かれています
【40】12.旅人と商人の世界
から引用します
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キリスト教、ヒンドゥー教、仏教における宗教エリートのような地位が確立しているわけではなく、中国の科挙のような資格を認定する試験があるわけでもない。
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引用終わり
【30】イスラム教(メドレセ・教育の起源)「教育の期限」から引用します
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学問の分野が広がるにつれて師弟の別という固定した考え方が取り払われ、
ある分野では師である者も、自分の弟子にあたる者に他の分野については
教えを受けるというふうだった。

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引用終わり
現在の官僚制度、試験制度というものが全く無い社会があったということが驚きでした。
5.アッバース朝が、学者を育む場=学問のネットワークを構築した
学者になるには各地の学院や有力者のもとを渡り歩き、専門知識を高め評価されることが不可欠であった。これを実現させたのはアッバース朝の人々の移動の安全の確保だった。これが、学問のネットワークを広げて行った。
6.アッバース朝は、宗教を超え、アラブと非アラブの差別を排除
【20】人間;その他、飲んだくれ
から引用します。
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征服先の文化や知的財産を破壊することなく継承してゆく。また、イスラム文化は、ユダヤ教徒やキリスト教徒のみならず、キリスト教から異端とみなされ、正統派キリスト教圏からはじき出された派の人びとをも「啓典の民」と認め、彼らの存在を否定しなかったため、宗教の如何を問わず、知的好奇心によって結び付けられた多くの優秀な人びとが、アラビア語を共通言語としながらイスラムの共同体に集結し、アラビア諸科学成熟の担い手となることができた。
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引用終わり
更に、アッバース朝は、アラブと非アラブの差別をなくし英知の対象を広げて行った。
7、360度の視点で知識(事実)の追求→学問共同体→知識の共有化              
非-排他的な学問追求の態度が、ギリシャを始め、バビロニア、ペルシャ、エジプト果ては中国までもの文化を吸収し、融合した。これは、【100】知恵の館に多くの科学者が集まり、ギリシャ哲学・科学をアラビア語に翻訳することで実現された。この翻訳は全ムスリムの共有財産となり、後世に名を残す多くの学者を輩出した。
                  
【10】『至急』イスラム科学の社会で、アラビア科学が発達した理由はなんですか??? ほん…
から引用します。
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「まず相手の違いを理解し、認める」という思想から追及している
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引用終わり
・オリジナルの発明は無いが同化能力に優れている。これって、日本の技術力に似ているかも知れませんね。
8.徹頭徹尾、商人の科学と言える理由とは?
多くの科学が生まれますが、そのトップは年表の8~9Cにある錬金術と代数学です。
・錬金術⇒市場を広げる為に貨幣の材料:金・銀が必要だった。
・インドの十進法とゼロの観念にアラビア数字を結びつけた代数学⇒計算に便利なアラビア数字は簿記会計に有効だった。が想定されます。
商人にとってまず必要なものを獲得している所が興味深いですね。
9.学問と商業のネットワークの完成
以上をまとめると
・イスラム法は、科学的思考と知識の追求を推奨している
     ↓
・子供の教育:クルアーンの斉誦を通じた読み書きで共通言語アラビア語の普及と行動規範の浸透を図る
     ↓
・能力主義=序列規範が排除され
・宗教を超えた共通言語:アラビア語により学問共同体をつくり
・多くの文化の文献の研究を多くの科学者が集まりアラビア語に翻訳されムスリムの財産へ。そして更なる発展へと繋げて行く
     ↓
・アッバース朝の安定→人々(知識・商品)の移動を自由にする
     ↓
・(商人の)知識の追求が、学問と商業のネットワークを完成させた。
といえそうですね。次に現在のイスラム科学を見てみます。
10.現在のイスラム科学:イスラム法(アッラーの神)の下での事実追求には限界があるのか?
【110】こころの飛翔、知識の伝統 —– 科学と両立しないのかから引用します
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今日では、イスラーム教徒(ムスリム)の大半が科学の進歩に条件つきで賛成しています。神が創造した宇宙を分析することは神の本質を知る道であり、科学技術の発展こそ神の意志と考える。けれども、イスラームの信仰や倫理を害するような科学の成果は絶対に認めない。これが現在、イスラーム世界の主流をなす立場と言っていいでしょう。中略
近代科学とイスラームの間には否定しがたい世界観の対立が生じていました。何より、近代科学はイスラーム信仰の根本とも言うべき「世界の創造と終末」や「来世」といった概念を認めてはいなかったのです。この世界(現世)には始まりも終わりもない。人類が生まれようが滅びようが、この世は永遠に続いていく。これが近代科学の時間観念です。最後の審判の日、現世が終わって来世がやってくると説くイスラーム思想(Q52参照)との対立は明らかでしょう。中略
思想改革はイスラームと近代科学の根本的対立を解消するものではなく、対立を棚上げしたまま科学技術の成果だけを取り入れる試みだったと言えます。この結果、近代科学の「真理」でも、明白にイスラームの教えに反する議論は認めないという態度が一般的となりました。ダーウィン進化論の拒否はその
典型です。生命が数十億年前ある種の偶然によって生まれ、進化を重ねてヒトまで来たとする理論は、「神がアダムを創造した」というコーランの教えと真っ向から対立します。このため、イスラーム世界の多くの国々では、今日でもダーウィン進化論の教育・研究が許されていません(もっとも、多くの国々では進化論そのものを禁じながらも、ピテカントロプス以降のヒトの形態的変化や、進化論に基づく動物分類図などを教科書に載せています)。
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引用終わり
11.イスラム科学の今後
観念の先端はアッラーで不変だということをもって限界を論じるより、現在は共認充足の時代であり、その充足を得ることが出来れば勝って行ける時代だという点から見た方が良いと思います。イスラムのクルアーン=行動規範による潜在思念の本源性・認めあう(=同化する)力は本物だと思います。
このパラダイム転換に気付けば活路は見出せるのでないか?
次回はこの点を追及して行きます。
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【10】『至急』イスラム科学の社会で、アラビア科学が発達した理由はなんですか??? ほん…
【20】人間;その他、飲んだくれ
【30】イスラム教(メドレセ・教育の起源)
【40】12.旅人と商人の世界
【50】クルアーン(日本語編)
【60】5/30なんでや劇場レポート「観念力を鍛えるには?」(3) 「理解する」とはどういうことか?
【70】4 イスラム文明の発展
【80】アブー・ムーサー・ジャービル・イブン・ハイヤーン
【90】萬(よろず)の事ども 
「東洋から西洋への影響(ノート)」

【100】知恵の館
【110】こころの飛翔、知識の伝統 —– 科学と両立しないのか
【120】イブン・アル・ハイサム
【130】「国家と市場の力関係の逆転」8 まとめ~逆転は「騙し」で実現した~
【140】シリーズ:『イスラムを探る』第2回 イスラム教誕生前夜の状況
【150】シリーズ:『イスラムを探る』第3回【ムハンマド登場と急拡大したイスラム教】
【160】シリーズ:『イスラムを探る』第9回 イスラム法は共同体の充足規範体系

投稿者 sakashun : 2010年08月07日 List  

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コメント

スッキリまとまっていますね。次の展開が楽しみです。きっと人口論に切り込むんですよね?
>東日本の寒くて長い冬を過すには、寒気を防ぐ丈夫な住居、厚い着物、多くの燃料が必要であり、生活への負担はそれだけ多くかかっていた
この視点は新鮮でした。確かに寒冷地では温暖地と同じ基礎代謝を実現するには、多くの食糧が必要になります。
ということは、人口問題に切り込むには、植生による土地面積当たりの生産高×可住地(縄張り)面積÷基礎代謝となりますね。それに、植生→堅果類(主食)以外のサケ・マスの量についても加えると、より正確になると思います。

投稿者 くまな : 2010年11月18日 22:28

 くまなさん、コメント+アドバイスありがとうございます。
 
 もちろん、人口論に切り込む予定ですが、まだ不明点が山ほどあるため、時間はかかりそうです。
「主食以外の量も加えてみては」、とのことですが、南川雅男氏の『各遺跡における各種食料の熱量貢献割合』によれば、北海道の遺跡以外では、海産物・魚介類・陸上動物の割合はいずれも1割未満となっており(つまり、7割以上を植物や堅果類に頼っている)、植物や堅果類に絞って調査を進めても問題ないかなと思っています。

投稿者 カッピカピ : 2010年11月19日 22:59

11/28なんでや劇場に向けて(1) 西アジアの気候変動(2万年前~5800年前)

次回11/28のなんでや劇場のテーマは「『実現論第二部:私権時代』の改訂1:1万年前~3千年前の気候変動と部族移動」である。 その参考に、西アジアの気候…

投稿者 日本を守るのに右も左もない : 2010年11月25日 23:45

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