2009年10月11日
2009年10月11日
春秋戦国時代、何故、中国では邑(共同体)が解体されていったのか?
中国の官吏制度研究に入る前提として、中国が中央集権化していった背景の分析から始めた訳ですが、田野さんが指摘されているように、yoriyaさんが引用された「中国的こころ」さんの分析は生産発展史観の限界を孕んでいるように思われます。
Yoriyaさんが紹介されたように、周から春秋時代にかけてが大きな中国史の転機であることは確かです。
商代:中央組織の原型、氏族連合と私権継承における兄弟間の争いの多発
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周:世襲制の確立
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春秋戦国時代:氏族の崩壊と開墾地小農民を束ねた新興勢力の登場
しかし「春秋時代に何故、小農民が増え、氏族社会が解体されたのか」については、見直しが必要だと思われます。
投稿者 staff : 2009年10月11日 Tweet