2009年10月21日
2009年10月21日
科挙の歴史 ~科挙にはどのような意義があったのか~
『官僚制の歴史~官僚制と試験制の弊害とその突破口を探る』シリーズ
今回は、中国の官僚制を維持存続させる基盤となった科挙制度について扱います。
現在では、『官僚は試験によって公平に選ぶ』というのは世界の常識です。しかし歴史的に見れば、このような制度を導入したのは、中国を除けばごく最近の話です。
中国でははるか隋の時代(600年前後)に、科挙という官僚登用制度を導入していました。現在の世界各国に見られる『官僚は試験によって公平に選ぶ』という常識は、科挙制度が原点になっています。
「庶民から官僚を登用する」という世界史的にも特異なこの制度は、どのような経緯で登場し、以後存続したのでしょうか?
また、長く続いた科挙制度も清の時代に廃止されました。なぜ、廃止に至ったのか?
これらの視点で中国史を俯瞰してみたいと思います。
投稿者 staff : 2009年10月21日 Tweet