2021.04.29
縄文人と「数字」認識~竪穴式住居や土偶に見られる縄文数学
数字を使用し始めたのは5,500年前のメソポタミア文明のシュメール人と言われていますが、縄文人にも数字認識はあったのでしょうか。
縄文人が建設した竪穴式住居は柱サイズやスパンに共通項が見つかっており、単なる感覚ではない、明らかに数学的寸法体系をもって、強度的にも安定した住宅建設を行っていた様子がうかがえます。
他にも、土器の模様にも「12進法」の法則性も見つかっており、数学的思考は既に定着していたものと思われます。
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2021.04.29
やる気(=意欲)は腸で作られる、その仕組とは・・。
松井和義氏の著書「丹田音読法」から3つめの記事を紹介します。これが最後になりますが、腸脳の話です。脳を判断する機関と定義すれば脳機能が頭と身体(腸)に分かれているという話。そしてより重要なのは腸脳にあるということです。生物の進化過程で脳が腸から独立し、より外圧を先端的に捉える機能として頭にある脳が発生したのですが、それでも腸に元々あった生存するための外圧キャッチ機能は失われずに機能分化して存在しています。
脳と身体が若返る重大なもうひとつの鍵が「腸脳」にあります。誰しも脳は、頭脳だけと思っていますが、大脳の次に多くの神経細胞がつまっているのが「腸」です。腸は第2の脳と言われています。腸壁には、1億個もの神経細胞が存在し、網の目のように神経ネットワークを形成し、大脳から独立した働きをしています。大脳の影響はほとんど受けていません。腸脳は摂取した植物の分解、消化、吸収、排泄の判断を迅速に行うだけではありません。ウィルスや病原菌などの外敵や異物処理の判断をし、免疫細胞へ命令を下します。また、それ以前に人体に必要な栄養素として摂取すべき植物の種類や、逆に人体に悪い摂取すべきでない食物の量や下限をすべて知っています。
一般的に精神活動は頭脳だけの働きのように認識されますが、実際は頭脳だけではありません。私達は心を意識する時、知(知性、知識、思考)は頭脳で意識します。ところが情(感情)はハート(心臓あたり)で感じます。また意(意識、意欲)は腹部や腰で意識します。
例えば嬉しいことが起きそうな時は、ハートがワクワクドキドキします。立腹した時、はらわたが煮えくり返るほど、怒り心頭に達する事があります。このように、感情は頭脳というより、胸部や腹部で感じ取ってそれを脳で認識しているわけです。あるいは強い意志力は腹が据わっていてこそ発揮できるものです。この腹や腰の中心こそ「丹田」にあたります。
つまり丹田に集まっている神経細胞が腸脳の働きをしているのです。大脳が宇宙や人間・魂とのインスピレーションやコミュニケーションを持つように、腸脳は大地や植物とのコミュにケーションを果たす直感力を持っています。
では腸脳とは具体的に何なのでしょうか?以下の解説を読むとわかります。
間脳の中で最も小さい小豆ほどの大きさの松果体は、内分泌ホルモンの2大大様であるメラトニンとセロトニンをコントロールしています。セロトニンは「覚醒、精神安定」のホルモンと呼ばれ、太陽の光を浴びる朝から分泌され、日暮れと共に分泌が止まります。メラトニンは睡眠ホルモンと言われ、睡眠を促進します。夜の内に分泌され、体内時計の役割を果たし、夜間の睡眠中に子供にとっての成長ホルモン、大人にとっての若返りホルモン、一日の疲れをとる修復ホルモンとしての役割を果たします。睡眠中にその日の記憶の定着、整理、統合がなされます。
実はメラトニンはセロトニンから合成され作られていきます。更に驚くべきことにセロトニンは脳ではなく、腸から作られ、そのほとんどは腸に存在しています。90%のセロトニンが小腸にあり、腸内では夜間に活発に働いています。生物進化上、腸こそ「第一の脳」だったからです。8%が血液の血小板内にあり、脳に存在するセロトニンはわずか2%しかありません。夜、メラトニンがしっかり分泌され、ぐっすりと睡眠をとっている間に腸でセロトニンが作られています。朝日を浴び目覚める頃から、セロトニンは大量に分泌が始まり、精神的にも肉体的にも覚醒と安定が促進される仕組みになっています。このセロトニンの生産が少ないと自律神経失調症になり、うつ状態やうつ病になります。逆にセロトニンの生産が多い人は、腸がきれいで善玉腸内細菌が多い人です。
左脳の使いすぎは大脳新皮質へストレスを与えます。生命脳の中枢である間脳をストレス状態にしセロトニン不足を招きます。セロトニンが不足すればセロトニンから合成されるメラトニンが不足。メラトニンとセロトニンの不足が自律神経のバランスを崩しうつ病にかかります。多くの現代人がその傾向にあるのは、ここから来ています。子どもたちの無気力や集中力の欠如、多動性、落ち着きのなさなどの原因にもなっています。
逆に言えば腸内環境をよくし、左脳の使いすぎを止め、左右両脳をバランス良く使い、脳と腸にストレスを持たせないことが、セラトニンとメロトニンを大量に分泌させるコツです。
著書はこの後、食生活にも言及しています。
よく言われる、大豆中心のタンパク質、食物繊維(野菜、果物、海藻、玄米)など、また肉食や乳製品の抑制、それらを上げています。縄文時代は山菜と木の実を常食としていたことで、現代人がかかえる慢性病とは無縁であったことも紹介しています。また著書ではメラトニンをしっかり生成するために子供であれば7時間半、大人でも6時間、質の高い睡眠を取ることを推奨しています。
太陽の光をふんだんに浴びて、またぐっすりと眠れる子供にとっての外遊びがいかに脳にとっても有効かもこれを読むと明らかです。私達大人は外遊びが十分にできない分、例えば一日30分でも1時間でも外を歩くとか、また食生活を大豆、野菜中心に切り替えるなど少しの改善が生命力を上げることに繋がります。
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2021.04.22
日本の「美意識」や「美の概念」~自然に対する「移り変わり」や「滅び」とうう時間概念
「侘び」「寂び」のような日本の伝統的な美意識は日本人が物事に対して感じる美の概念の一部です。
古来の日本人は職人気質でありながら、精神的で哲学的な内側の世界へ美に対する思想を抱き、完璧な空間を演出しながらも「移り変わり」や「滅び」に対して抵抗することなく自然のままに受け入れる変化を好む性質がありました。
そして、日本人はモノや空間だけでなく、その場の雰囲気や精神的な心構えに対して「美」を感じ追求していきました。
今回は、そんな日本人が抱く美意識を紹介していきます。
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2021.04.22
90数%の人間の能力はイメージ脳とも呼ばれる右脳的機能の側とその奥にある
先週投稿した「丹田音読法」の著書の一部をまた紹介します。著者は右脳の働きにポイントをおいており、それが黙読より音読という形で提起しています。なぜ右脳が様々な能力開発の原点になるのかを下記の記述は表現しています。
「脳科学から見た寺子屋時代の音読・暗唱による能力開発法」
脳科学では、人間はわずか数パーセントの意識脳としての能力しか使っておらず、大部分の能力は、無意識脳に潜んだままであることが分かってきました。脳の働きは、言語で論理思考する左脳機能の回路(意識脳)と、イメージや感性で働く右脳機能の回路(無意識脳)に分かれています。このことを簡単に左脳的機能と右脳的機能といいます。
左脳的機能は意識しながらじっくり分析をし、論理的に言語思考し、表現する働きですが、右脳的機能は感じたことや、イメージしたことをそのまま無意識のうちに、思考処理します。さらに右脳的機能は、奥の深層部に潜むイメージ力、感性、高速頭脳、創造力、芸術力、直感力、テレパシー能力、予知能力などの様々な潜在能力に繋がっています。ところが左脳的機能は、ダイレクトには奥の潜在能力とはつながっていません。右脳回路を通してしか潜在能力を引き出せないわけです。つまり90数%の人間の能力はイメージ脳とも呼ばれる右脳的機能の側とその奥にあります。残念ながら現代の学校教育は大部分が左脳的機能中心の教育のため、必死に努力しても、せいぜい数パーセントの能力しか発揮できません。
しかも左脳的機能はあくまで物事を言語と論理で分析し表現する側の表現脳の働きであって、創造力そのものを生み出す働きは有りません。左脳的機能のみの詰め込み教育では、人に対する思いやり、やさしさ、愛情、直感力、感性、創造性に満ちた豊かな人間を育てることはできません。つまり左脳的機能のみでは、指示待ちのロボット化されたマニュアル人間にはなれても、創造力や豊かな情操や芸術性を生み出すことはできません。
黙読(目読)学習は目で活字を追う学習です。これは左脳的機能の言語思考の働きが主です。ところが、音読は自ら声を出すことにより、リアルな疑似体験に一歩近づきます。特に思いを込めた音読はイメージ力を使うために右脳的機能に働きかけます。記憶には短期記憶、長期記憶、超記憶があります。短期記憶は側頭葉記憶という浅い記憶です。これは目で読む黙読や受け身で聞く知識詰め込み教育です。これは表層脳である左脳的機能です。目を使っただけの黙読で右脳回路を開くことは簡単ではありません。そのため少しでも深く記憶に残そうと、幾度も幾度も繰り返し読みます。その努力の割には覚えられないためストレスが溜まります。
一方、一つ深い哺乳類の脳には記憶を短期にするか長期にするか選択する海馬があります。海馬につながっているのが扁桃体。扁桃体は快、不快を司る器官で、五感で快、不快を強く感じた情報のみが長期記憶として残る仕組みになっているのです。だから大好きな趣味や遊び、大好きな先生の教科などは簡単に覚えることができるわけです。つまり感情脳が働き、印象深く長期記憶をもたらします。更に深い記憶力や潜在能力(イメージ、直感、高速大量処理、創造力、芸術性・・・洞察力)を引き出そうとすれば、潜在能力の座である最も深い層に位置する爬虫類の中枢の「間脳」や「小脳」を活性化させることです。
この潜在能力の座である間脳や小脳まで共鳴共振させた学習が寺子屋時代の素読学習法にあったのでした。つまり身体を震わせながらひたすら繰り返し音読・暗唱し、自分の声を間脳に響かせることがコツだったのです。しかも優れた内容の書物を繰り返し音読暗唱することこそ、言語脳、論理脳である左脳回路とイメージ脳である左右回路を開き、深層脳に潜む潜在能力を引き出す秘訣だったのです。
だから寺子屋時代は孔子の「論語」孟子の「大学」などの四書五経といった言語性、論理性の深い優れた書物を音読、暗唱していたわけです。
学校教育を12年も受けて社会に出てきた若者は皆、この右脳が錆びついていることは必至です。さらに学校教育で身につけた左脳だけで仕事をしている大人も同じ。だからといって寺子屋のように音読、素読を今から繰り返し学習したところで開花するかどうは厳しいでしょう。
いち早く自分を取り巻くこの状況に気が付き、右脳を開くトレーニングを始めることが必要です。ヒントは上記の文中にあります。具体的に何をすればいいか?は上記の文章を読み、直感やインスピレーションを働かせてなにかに取り組むことです。左脳でものを考えることを少しでも減らすことです。つまりあらゆる課題に感情を引き出し、腹の底からやる気が起きる事に取り組むこと。やる気の仕組みを自分を実験台にしてでも追求することです。
今、実現塾でやる気の仕組みを追求していますが、まさにこの右脳のしくみと右脳と左脳をつなぐ脳梁をどう太くしていくかがやる気⇒能力を上げる仕組みです。身体を動かす、声をしっかり出す、聞く、自分の潜在思念(感情)を開く、、、など左脳をいかに停止させ、右脳をいかに活性化させるかを様々チャレンジして開発していくことが必要です。著者の丹田音読法もその一つかもしれません。
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2021.04.15
縄文革命~発明の力の源は、土地の活気と情報の移動
縄文文明は世界に先駆けて発生し、土器の発明や定住、村落の形成が成されました。 これは早くから集団が形成され、人口密度の比較的高い状態がもたらした、活気があってこそなされたものと思われます。 それを裏づけるように、日本列島の遺跡の数は世界各地を見回しても、圧倒的な遺跡の数が発掘されています。 人の活力は周りの期待があってこそ湧き上がるものです。 縄文人もそのような状況にあったからこそ、様々な発明が行われ、豊かな文化を築き上げてきたものと思われます。
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2021.04.15
画期的な右脳開発する方法とは~「丹田音読法」
最近出会った本に「丹田音読法」という摩訶不思議なタイトルの本があります。
松井和義という実践脳科学者という肩書の方が書かれた著書ですが、中身を読むと非常に理にかなった理論と実践をお持ちです。
十分に紹介するに値すると思い、このブログでしばらくシリーズで紹介していきます。私が注目したポイントは丹田という腹式よりさらに下の部分を使う呼吸法に加え、右脳を開発するメソッドが詰まっている点です。やる気をいかに上げるかはこの本能と直結する右脳の活性化に他ならず、著者はそこに気が付き実践方法まで示しています。
第1回はこの著書のプロローグに書かれているおそらくこの著書の全貌、つかみの部分にあたりますのでまずそこを紹介してみます。
認知症にしろ、うつ病にしろ戦前まではほとんど見られなかった病気です。戦後になって出現し、高度成長とともに急増してきました。国民の半数以上がかかるガンも全くお同じです。本書ではその根本原因まで示唆します。一般的に脳の機能は加齢と共に低下します。それはあなたが若い時と同じ脳の使い方をしている限り事実です。しかし、脳の機能の使い方を変え、更に「潜在意識」や「潜在能力」を活用すれば逆にあなたの能力は向上します。若いときよりはるかに多くの情報を取り込み、頭の回転も早く、創造的発想力も豊かになり多くの仕事をこなせるようになります。
一般に人の脳は20歳をすぎると脳細胞が死滅しだします。男性の方がそのスピードは早く、女性はゆっくりですが、それでも50歳をすぎると、1日10万個の神経細胞が死滅しだします。それだけではありません。それ以上に問題なのは脳を使わなくなることで、脳の神経細胞が眠ってしまうことの方がよほど致命的です。しかし1998年、それまでの常識を根本から覆す発見がアメリカの科学者によって発表されました。記憶中枢の海馬だけは年齢に関係なく、いくつになっても神経細胞を増やし続けることがわかったことです。
更に2004年には海馬以外の脳の領域でも脳は、幅広い分野にまたがって頭脳を使う時。神経細胞同士がシナプスを使って、そのネットワークを拡大し、神経細胞を発達させてゆくことがわかりました。また演奏やスポーツ、知的作業など左脳と右脳両方をつかうトレーニングや学習をすればするほど、左脳と右脳を連結する「脳梁」は年齢に関係なく太く発達することがわかりました。
問題は「脳の使い方」にあります。本当に脳を若返らせたかったら右脳回路を開き潜在能力を引き出す全脳を使った訓練法を行うことです。海馬の神経細胞を増やし、大脳皮質の神経細胞(ニューロン)間のネットワークを増加させる最も効果的な右脳学習法として私が開発したメソッドが「3D音(3次元立体音)フィードバック式丹田音読学習法」です。
これは丹田の筋肉を使って発生する音読の自分の声を3次元立体音に変換し、脳の最深部の潜在能力の座である間脳や小脳にダイレクトにフィードバックさせることで大量の情報を高速でインプットする方法です。丹田音読とは多くの人が行っている浅い胸式呼吸で発声する音読やプロのアナウンサーや歌手が少し深い腹式呼吸で発生している音読ではありません。「丹田音読」とは更に深い丹田(へそ下10cm辺りの下腹部)上の筋肉を使い、丹田呼吸で発声する音読法のことを言います。自分自身の声はほとんどが自分の耳からは聞こえていません。他人の声は聞こえますが自分の声はわずか10%しか自分の声はわずか10%しか自分の耳にはとどきません。つまり私達は、声帯から発する自分の声が体内骨導で聴覚器官につたわったものを聞いているからです。
私達の脳が最も欲しているものは、他の誰でもありません。自分自身の声こそ、無条件に脳が欲し、求めている声なのです。
私は18年以上前から本格的に取り組んだ脳科学の研究と実践の中で、この「丹田音読法」と「3D音フィードバック方式」の組み合わせを発見しました。このメソッドでたちまち日本語力が上達し、情操や表現力が素晴らしく豊かになります。中学生は元より大学生でも一気に国語力がアップします。この国語力の飛躍こそがそのまま全教科のアップに繋がり、わずか1~3ヶ月でクラストップ、学年トップへ大変身します。右脳が開発され、左右両脳をつなぐ「脳梁」が太くなります。それまでのわずか数%しかつかっていなかった左脳中心の能力と比較すれば、まるで天才のようになります。その上自信がつき、主体性や自立心、強い精神力、表現力、直感力、想像力が豊かになります。現代の子どもたちに、多動傾向や集中力の欠如、覇気や気力のなさが目立つ中でこれは画期的出来事として評判になっています。
中高年の大人にはどんな影響があるでしょうか?
なんと若い頃の記憶力やイメージ力が回復し、直感力、インスピレーションなどの様々な潜在能力が開発されます。しかも深い呼吸法である丹田音読と丹田呼吸の相乗効果で基礎代謝が身につくことで酸素が十分に脳や全身の細胞に供給され、すべての代謝エネルギーを産み出す細胞内のミトコンドリアが活性化します。
脳と身体が若返る重大なもう一つの鍵が「腸脳」にあります。
続きは次回に委ねます。ぜひお楽しみにして下さい。
また丹田音読法の具体的手法も追って紹介していきます。
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2021.04.08
縄文時代の社会の仕組みと継続性~分業とネットワークによる持続可能な社会
近年では土偶や装飾性の高い土器などの芸術性が注目される縄文文化ですが、これらを道具としてもちいた彼らはいったいどのような社会に生きたのでしょうか。縄文時代とは狩猟採集社会と呼ばれる経済段階に位置づけられ、身の回りの自然に頼った生活をした時代と考えられています。近年の縄文時代研究は、遺跡から出土する土器や石器などの道具や貝殻や骨や木実、あるいは人骨などを対象とした様々な研究を統合して過去の人類史を詳細に読み解くことができるようになりました。そして、これらの分析には理化学的な分析研究も大きな成果をもたらしています。 今日は近年の縄文時代研究の中でも、社会のしくみや継続性を焦点とした研究の新しい成果について考察します。
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2021.04.08
縄文時代の労働とは驚くほど少なかった!
1日3時間も働けば十分。そういう社会がかつて縄文時代の常識であった。
強制労働とは無縁であった縄文人にとっては必要なだけ働く。労働とは「足るを知る」活動であった。
では余った時間に何をしていたか?下記の論説では祭祀や儀礼や信仰という表現をしているが、別の表現を使えば人々を結びつける類的活動や自然や未明課題に同化するための訓練や鍛錬に他ならない。つまり縄文人は追求と共認形成に多くの時間を費やしたのではないか。現代の労働観=時短や効率とは別の労働とは何か、労働以外とは何かのヒントがあるかもしれない。下記の論説の中の「必要以上の労働は敢えてしない」、という考え方はどこに土台があるかを考えてみてはどうか?決して娯楽や休息やましてや家庭サービスの為ではない。労働以上に必要な活動をするために労働は敢えてしないのではないか。
つまり生きるためには労働が主ではなく従なのだ。
リンクから紹介してみます。
国家を造らないことで得られるもの。その答えが三内丸山遺跡にあった。
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2021.04.01
「縄文人」は独自進化したアジアの特異集団だった!
日本人のルーツの一つ「縄文人」は、きわめて古い時代に他のアジア人集団から分かれ、独自に進化した特異な集団だったことが、国立遺伝学研究所(静岡県三島市)の斎藤 成也なるや 教授らのグループによる縄文人の核DNA解析の結果、わかった。現代日本人(東京周辺)は、遺伝情報の約12%を縄文人から受け継いでいることも明らかになった。縄文人とは何者なのか。日本人の成り立ちをめぐる研究の現状はどうなっているのか。
縄文時代以前の化石人骨も続々と見つかっている。日本本土で発見された後期旧石器時代人骨は静岡県の浜北人だけだが、近年、沖縄・石垣島の白保竿根田原しらほさおねたばる洞穴遺跡から約2万7000年前の人骨が19体も出土し、学際的な研究が進められている。
分子(ゲノム)人類学の進展と技術革新で、謎に満ちた縄文人の由来や日本人の起源が解き明かされる日が、近い将来、きっと訪れるだろう。
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2021.04.01
本能を開く方法~腹式呼吸
前回の実現塾で腹式呼吸の事に少し触れられた。
今、社会に求められているのは、男は追求力、女は充足力である。男とも女もその力を十分に発揮するには対象への一体化が必要で、一体化する為には右脳を使い、言葉や既存の観念を超えて感覚で対象を捉える力が必要。つまり頭で考えずに充足、追求する事ができていることが必要になる。イメージとしては「観念回路を停止させ右脳をフルに使う」状態。
しかし、何か物事を考えるときには観念(=言葉)が必要で中々その境地にはなれない。
瞑想や肉体を限界まで使ってランナーズハイの状態の感覚に近いが、日常的にそれも仕事をしながらそういう状態には中々なれない。しかし誰もが必ず一度、それもかなり長い期間そういう状態で生きてきた時期がある。それはいつか?
赤ん坊の時である。言葉をまだ身につけていない赤ん坊がひたすら対象に同化して相手の表情や物事の変化を見て捉えていく。そして誰にも教わらないのに言葉を獲得していく。これが右脳中心の同化、一体化回路であり、それは多くの充足を伴う一体化充足の原初体験でもある。所謂その後の追求のエンジンはここで生み出されていくといっても過言ではない。
もちろん発想法や追求の訓練によって旧観念は剥ぎ取られて、本物の追求力を徐々につけてはいけるが、時間がやたらかかるし誰もがそう簡単にできない。
一つ方法がある。
複式呼吸である。血流や発汗に限らず人間の体内の殆どの機能は意識することなく動いている。しかし呼吸だけは意識的にできる。浅い胸式呼吸に対して深い腹式呼吸。腹式呼吸を意識的に日常に取り入れることで、本能回路が開かれ、「観念回路を停止させ右脳をフルに使う」状態に近づけるという。
それができるかどうかは各自試して見るとよいと思うが、いくつかのHPで腹式呼吸の紹介があったのでそれも合わせて紹介してみます。腹式呼吸は自律神経をコントロールでき、不安感を取り除きリラックスした状態を作り出せるらしい。私も一度試してみようかと思う。松尾伊津香さんの『エグゼクティブ・コンディショニング』から抜粋します。
私たちの体にはそれぞれのバイオリズムが備わっています。ベストコンディションをつくるうえでいちばん大事なのは、それを崩さないようにすることです。
バイオリズムを保つうえで重要なのが、自律神経です。通常、日中は心身を興奮させる「交感神経」がオンになり、夜は心身をリラックスさせる「副交感神経」がオンになります。そして、日中は活動、夜は休息というリズムが保たれています。
問題なのは、現代人は夜遅くまで仕事したり、強い光を浴びたりしているので、夜になってもなかなか休息モードに切り替わらず、睡眠の質が低下してしまうことです。
そこで有効なのが、「腹式呼吸」です。腹式呼吸は自律神経を刺激し、副交感神経をオンにしてくれるので、心身をリラックスさせる効果があるのです。まさに睡眠の質を上げるのにぴったりの呼吸法。「腹式呼吸を5回するだけで、直後の睡眠の質が向上した」という報告もあります。
腹式呼吸とは、吸う息でお腹を膨らませ、吐く息でお腹をへこませる呼吸法です。とてもシンプルですね。
【腹式呼吸のやり方】
① 背筋を伸ばして胸を軽く開き、鼻からゆっくりと息を吐いていきます。お腹の中の空気をすべて出すイメージで、おへそがへこむまで吐き切ります。
② へこませたお腹を緩め、鼻から息を吸っていきます。少しずつお腹に空気を送り込むように、数秒かけてゆっくり吸います。お腹がだんだんと膨らんでいくことを確認しましょう。
③ ゆっくりと息を吐いていきます。お腹の中の空気をすべて出すイメージで行いましょう。
これを10回ほど繰り返します。
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私は呼吸の指導をする際に、「深呼吸」と「深い呼吸」を分けています。呼吸を整えるときに必要なのは「深い呼吸」です。決して、いきなり吸ってがくんと吐く「深呼吸まず「呼吸の終わり」を意識しましょう。「しっかりと吐き切る/吸い切る」ということです。
下図を見てください。呼吸というのは、自動的に行われるもの。息を吐き出せば、次に吸う息がきます。その流れのまま、最初は自然に息を吸い込みます。後半になるにつれて、意識的に息を吸うようにします。「呼吸の終わり」を最も意識し、限界まで吸い切るようにします。」ではありません。では、どうすれば「深い呼吸」になるのでしょうか。
↓クリックしてみて下さい。
このように「自然な状態」「能動的な状態」を使い分けることを、瞑想の世界では、「Beの状態」「Doの状態」と呼びます。勝手に呼吸が沸き起こる前半の部分を「Beの状態」、つまり自分が力を加えずにただ呼吸をする、あるがままの状態としてのBe。一方、能動的に呼吸をする後半の部分を「Doの状態」としています。しっかりと吐き切る、吸い切るために、Doの状態ではちょっぴり呼吸を手伝ってあげるイメージです。
「頑張って深く呼吸しよう」と思っても、しっかり吐き切ったり吸い切ったりすることは難しいもの。そこで「呼吸の終わり」を意識することが重要です。呼吸を前半と後半に分け、Beの状態とDoの状態を使い分けるようにすると、呼吸がびっくりするくらい深まります。実際、ZERO GYMのお客様の中には、これを意識しただけで、呼吸が1分間に3回で終わった人もいるくらいです。ぜひ試しに行ってみてください。
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