2014年1月19日

2014年01月19日

自考力の源流を歴史に学ぶ7~百姓は農の民ではなく万能の民

このシリーズでは縄文の土器づくりを原点にした、さまざまな職人の姿を見てきました。どの時代を切っても、自然と同化し、共同性に重きをおく日本人の精神性が、職人たちの活躍を支えてきました。そして、彼らは特別な身分や才能を持っているわけではなく、ただ仕事に打ち込み、切磋琢磨し、追求を続けてきた庶民の一人だったのです。
そこで今回は日本庶民の代表?ともいえる『百姓』にスポットを当て、その本質に迫ってみたいと思います。
元来、百姓(ひゃくせい)は、氏姓制度(うじかばねせいど)から来たもので、広辞苑で「ひゃくせい」を引くと「一般の人民」とあります。また中世以降の各地の村落をみると、皆ある程度の田畑はもっているので農民的側面はありますが、個々にみれば、大工、鍛冶屋、石屋、炭屋、材木屋、さらには商人、船持等々、多様な専門職を別に持っていたことがわかっています。
現代の百姓=農民というイメージとは大きく異なり、農業に携わりながら、様々な仕事をもって、商品生産・物流・販売など社会活動の基盤を担っていたのが現実の百姓でした。百姓は「農の民」ではなく「万能の民」だったといえるでしょう。
それではこれから彼らの活躍を辿ってみながら、なぜ日本の百姓は万能の民たりえたのか?を考えてみたいと思います。
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<百姓の仕事ぶり>

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投稿者 abe-kazu : 2014年01月19日