2014年1月3日

2014年01月03日

匠の技を読み解く ~法隆寺五重塔はなぜ地震で倒れないのか?~

『自然との和合が生み出す日本建築』でも取り上げた、世界最古の木造建築「法隆寺」。
法隆寺境内にある五重塔は、地震国日本にあって、1300年以上も創建時の姿を現在にとどめています。歴史上、五重塔や三重塔など、木塔といわれるものは全国に500ヶ所以上ありますが、地震で倒れた事例はほとんどありません。’95年の阪神大震災でも、兵庫県内にある15基の三重塔は1基も倒壊していません。
★五重塔はなぜ倒れないのか?
先ずは法隆寺を例にとり、その構造上の特徴をあげます。
【1】庇の張り出しが大きく、建物全幅の50%以上が庇で、重い瓦屋根となっています。その結果、法隆寺五重塔の総重量は1200トンにも及び、単純平均すれば1層あたり240トンとなります。
【2】五重の各層は上に行くほど細くなっており、各層は下の層の上に乗せているだけで一層ごとに独立しています。※通し柱で各層をつなげていないため、現在の建築基準では違反になります。
【3】中央に心柱(しんばしら)と呼ばれる柱があります。心柱の周囲は吹き抜けになっており、各層の荷重を支えていません。塔全体の荷重は、心柱の周りにある4本の四天柱と12本の側柱によって支えられています。
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画像引用元 『法隆寺の建築物』

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投稿者 matuhide : 2014年01月03日