2022年4月1日
2022年04月01日
現生人類につながる類人猿はユーラシアで生まれた
「かつてアフリカにはゴリラやチンパンジーに極めて近い類人猿が生息し,その後絶滅したのは間違いない。これら2 種は人類に最も近い類縁だから,私たちの祖先は他のどの地よりもアフリカ大陸に住んでいた可能性が高い」。
ダーウィン(Charles Darwin)は1871年に出版した『人間の由来(The Descent of Man)』でこう予測しています。
当時はアフリカから類人猿や人類の化石はまだ見つかっていませんでしたが、その後発見された化石群によって、人類の起源に関するダーウィンの予測が裏づけられた・・・はずだった。しかし、近年の化石証拠が増えるにつれて、アフリカ起源説が崩れてきています。
図 多様な類人猿の祖先(左からドリオピテクス、シバピテクス、オウラノピテクス)
この間、人類の起源を探る中で、現生人類につながる原人=ホモ・エレクトスが、ユーラシア発の可能性を紹介してきました。
では、類人猿はどうでしょうか。
人類につながる類人猿は、どこから生まれ、どのように進化したのでしょうか。その謎に迫っていきます。
投稿者 ando-tai : 2022年04月01日 Tweet