2012年6月14日

2012年06月14日

始原の言語・日本語の可能性~②実体と発音が一致している美しい日本語

日本語シリーズ第3弾です。前回の記事で朝(Asa)というキーワードから発音体感と情景、言語が密接に連関している事を感じていただきました。今回はそれを受けてさらに日本語全体の構成にまで拡げてみていきたいと思います。
著者は日本語を美しい言語だと言う。
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「サクラサク。」この5文字だけで多くの人はなんとも言えない歓喜と美しい情景を脳に描く事でしょう。チェリーブラッサムでも英語圏の人は同様に感じるはずだと思うかもしれませんが、桜の花びらの散りゆく儚さや、地面が桜色に染まっていく情景、満天の青空を背景に淡いピンク色に拡がる満開の景色、さらにそれを見上げている人々のなんとも言えない表情。それらは英語圏のこの単語では思い浮かべる事はできないでしょう。きっとサクラという樹木を思い浮かべるに過ぎません。
サクラという文字、サクという動詞の重なりが相乗して一気に情景の美しさを際立たせています。咲くという動詞は桜という名刺から誕生した事が容易に伺えます。さらに言えばサとクとラ、それぞれに桜の情景を浮かべる要素が組み込まれているからに違いありません。サクラだけでも十分に美しいのです。
日本語の美しさの理由は、このように言語と情景が一致している事にあります。
今回も同様に黒川伊保子氏の著書「日本語はなぜ美しいのか」から紹介していきたいと思います。

(さらに…)

投稿者 tano : 2012年06月14日