2020年12月30日

2020年12月30日

木柱列と環状列石の制作は、かけがえのない縄文人の仕事だった。

縄文時代の遺構には、日常生活に関わるもの(住居跡や墓など)とは別に、ちょっと現代人には理解不能な、長い時間と労力を注いでムダなものを造ったとしか思えないものがあります。それらは苦し紛れに「モニュメント記念碑)」と呼ばれていますが、決して何かの記念に建てられたことがわかっているわけではありません。わかっているのは、それらがどうも、実利を目的として造られたのではないこと、しかもその規模たるや、途方もない年月と人員、労力を要する大層なものばかりであること、それ故に縄文人にとってはとてつもなく大切なものであったらしいということだけ

モニュメントには、環状列石配石遺構と呼ばれる石を並べたもの、木柱列と呼ばれる木を並べたもの、そして盛土と呼ばれる土を盛ったものがあります。日本の歴史上もっとも長く平和な時代が続いたと言われる縄文時代、戦争やお金儲けを尻目に、人々が大真面目に取り組んでいたらしい「モニュメント」とは一体なんなのか

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投稿者 tanog : 2020年12月30日  



 
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