2014年4月24日

2014年04月24日

日本における仏教が果たした足跡4~日本での初期仏教に「教え」がなかったのはなんで?

インドは結局仏教が馴染まず、カーストを肯定したバラモン⇒ヒンズー教の主流が継続されてきました。それはカースト(階級社会)を維持する事を、社会の統合軸として外せなかったからです。ここでは私権社会をコントロールする上で2つの方向性を垣間見る事ができます。

ひとつは階級の固定です。階級を固定する事で無用な争いを無くし、結果としての社会の安定構造を作り出すという方法です。もうひとつは私権社会が作り出す矛盾した現実に対して受け取り方(心の状態)を変える事で適応しようとする方法です。

簡単に言うと通常では認めがたい不合理でも、受け取る側の心を変えてしまうことで受け入れる事ができるという方法論です。インドは前者を選び、中国、日本は後者を選んだのです。

 インドで変化した大乗仏教は、言い換えれば仏教のその効果(心の状態)と階級否定だけを残し、教義や中身はその時々の必要なものに組み替えてよいという立場を作り出した宗教でした。

仏教が変化の宗教であり、解釈の宗教であると言われる所以はそこにあり、仏教の多様性、変幻自在の特性はインドを離れた日本、中国においてなお一層の働きを成したのです。

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投稿者 tanog : 2014年04月24日