2012年12月22日
2012年12月22日
弥生時代再考(1)~水田稲作が始まって戦争が起きたのではなく、武力支配の後、耕地が拡大した。
弥生時代再考~プロローグから2ヶ月が経過しましたが、いよいよシリーズを再開したいと思います。第1回は渡来人はどのように縄文人集落に食い込んで言ったのかというテーマです。
近年、弥生時代が早まるという事が考古学の世界で取り沙汰されています。“弥生時代500年早まる”という藤尾慎一郎氏の「新弥生時代」の一説です。水田稲作の伝来時期を遺構から炭素年代法で算出し、較正年代を加え、弥生時代が従来の紀元前3世紀から最大紀元前10世紀にまで遡るという説です。これは2003年に新聞発表され、センセーショナルなニュースとなったのですが、その後徐々ににこの説は浸透しており、稲作伝来を弥生時代と定義付けるなら、開始年代は最低でも200年、最大で500年遡る事はほぼ間違いないようです。以下、藤尾氏の説を弥生時代の年代設定と仮定して記事を始めていきたいと思います。
「紀元前10世紀(3000年前)に九州地方に水田稲作伝来。300年間で畿内に広がり、紀元前6世紀に近畿で稲作が始まる。さらに関東にはその後400年、紀元前2世紀に伝わる。」
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投稿者 tano : 2012年12月22日 Tweet