2014年9月2日
2014年09月02日
仏教に未知収束の志を観る~第3回 釈迦が求めた世界観とは
第3回はいよいよ今回のテーマの本丸、仏教の登場です。
仏教と言えば念仏、仏像、輪廻、祈りといったものを想像します。そして祈る先には仏が居て、仏とは超越存在であり、実在しない架空のものです。しかし、それら全て釈迦が滅した後の大乗仏教の教えです。大乗仏教と小乗仏教は別宗教と言えるくらいに異なり、今回扱う仏教は小乗仏教、釈迦が開いた仏教の話です。
【仏教が目指した世界観】
釈迦が開いた仏教はキリスト、イスラム、ユダヤといった一神教、そしてインドに最初に発生した多神教のバラモン教とも異なる神の居ない宗教です。宗教というより科学や哲学に近い位相にありました。仏教とはひと言で言うと瞑想をもって悟りを開くことを目的とした宗教です。そしてその悟りとは世界を因果律で理解しようとする態度です。つまり、超越的な存在を頼りにするのではなく精神世界を追求し極める事であたらな世界観~世界を見る~を獲得しようとしたのです。
(さらに…)
投稿者 tanog : 2014年09月02日 Tweet