2014年3月27日
2014年03月27日
教科書「日本史」への提言2~文明史から学ぶ歴史認識の見直し
今回は、「人類の登場」に続いて、「文明の発生」を学んでみましょう。
教科書には、人類史に文明が登場した状況が、次のように記述されています。
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古代世界各地で生まれる文明
『新石器時代になると、大河の流域では農作物の栽培が発達し、人々は定住生活を行うようになりました。作物の収穫が増え、食料にゆとりができるようになると、食料を管理し、農作業や軍事の指揮をとる、強い権力をもつ王が現れました。王は、城壁に囲まれた都市をつくり、神やその代理人として祭りや政治を行い、広い土地と農民や奴隷を支配しました。祭りや戦いに用いる金属器がつくられ、税を記録し、王の命令を伝えるために文字も生まれました。』
文明と大河
『このような、都市のおこりと金属器や文字の使用を重要なしるしとする古代文明は、保存できる作物の栽培が行われたアフリカやアジアの大河流域に生まれました。
紀元前3500年ごろ、ティグリス・ユーフラテス川流域にメソポタミア文明が生まれました。多くの神々をまつる神殿を中心に都市が誕生し、その後いくつもの王国が争いました。その争いの中で世界で初めて、鉄製の武器が用いられました。
紀元前3000年ごろ、ナイル川流域にエジプト文明が発生しました。王は神の生まれ変わりとしてあがめられ、国家を支配しました。巨大なピラミッドは、強大な権力があったことを示しています。ナイル川の定期的なはんらんによって運ばれた土が、豊かな実りをもたらし、王権を支えました。
紀元前2300年ごろ、インダス川流域にインダス文明が生まれました。モヘンジョ=ダロなどの都市は、計画的に建設され、上下水道や公衆浴場などの公共施設が整っていました。』
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投稿者 tanog : 2014年03月27日 Tweet