2012年10月10日
2012年10月10日
東北人は同化の民~縄文時代から塗り重ねられた、まつる心~
東北の祭りといえば、跳ねるねぷた、鬼に扮するなまはげや鬼剣舞、動物に扮するえんぶりや鹿踊り、霊を下ろす恐山大祭などがあります。
青森のねぷた 秋田のなまはげ
岩手の鬼剣舞 八戸のえんぶり
岩手の鹿踊り 下北の恐山大祭
世間一般の祭りでは神様や祖霊が別に居て迎えるかたちが多いですが、東北では精霊と一体になるものが多いように思います。
その源流は縄文時代まで遡ります。
土製仮面の出土が多い東北
秋田県麻生遺跡出土の土製仮面(左)と主な土製仮面の出土分布(右)
縄文時代に仮面が出土することがあります。これはシャーマン(女性の長)が身につけ、精霊となってまつりをおこなったと考えられます。その出土数は全国で140ほどですが、その多くが東北(青森が最多)です。原始人類社会では、精霊に扮したり、霊のことばを語る文化が普遍的に見られますが、日本においてはその最盛期が縄文時代で、そのような文化が現代まで息づいているのが東北地方なのです。
どうして東北なのか その答えを求めて縄文時代の土偶から紐解いてみます。
投稿者 kumana : 2012年10月10日 Tweet