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2008年02月07日

失われた2万年のアメリカ史(メソアメリカ)

今、メソアメリカ文明(マヤ・アステカ・インカ文明)がNHKや展示会で紹介され多いに注目されています。メソアメリカ文明は、我々が習った世界史の教科書に全く登場してこなかった地域であった為、未開民族の話程度に思っていましたが、
しかし・・・・
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写真はオルメカの巨石の頭像
 

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その文明の内容を知るに及んで世界3大文明に匹敵する文明が紀元前1千から中南米で営々と続いていた事に驚きがありました。下のメソアメリカの地図を参照してください。だいたい今のメキシコやガテマラあたりには、今から3000年以上前の紀元前1200年頃のオルメカ文化に始まりマヤ、トルテカ、アステカなど優れた文化を持つ都市国家が変遷を繰り返しながら興隆してきたのです。黄河文明が紀元前2000年頃ですから、メソアメリカの文明は世界4大文明に匹敵する歴史事実とも言えるわけです。
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ところが、その一大文明がスペインのアステカ征服により、歴史上から消滅してしまった事(下記の年表でスペインのアステカ征服以前の時代区分を古典期と一括に括られている事等)を思うと、西洋の略奪闘争の壮絶さをいまさらの様に感じます。調べれば調べるほど、その深さや豊かさを持った文化を問い直し、未来に繋がる人類の叡智を発掘する必要があるのではないかと思います。もっとも興味深いのは、これらの文明人の私権性の弱さののようにも思います。例えば、国家の統合の仕方にしても、他部族を徹底的に排除するようなやりかたではなく、支配従属関係は作ったとはいえ、それぞれの国の共存を図っていたようです。そういった文化性が、結果的には、スペインに徹底的に破壊され蹂躙されてしまう原因なのかもしれません。
年表は、「京都外国語大学エル・サルバドル総合学術調査プロジェクト」から。
【メソアメリカ年表】(リンク
ということで、メソアメリカの歴史の中から、これからの時代に役に立つであろう「事実」を少しでも発掘していきたいと思います。

投稿者 hiroshi : 2008年02月07日 List  

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