2021年5月6日
2021年05月06日
自然を対象化した日本語の言語体系が左脳に偏重した脳構造を生み出した。
日本人の脳の使い方は左脳に片寄り過ぎていて、右脳は器楽曲ぐらいしか処理してないらしいです。
左脳は言語や論理の脳、右脳は感性の脳とされていて、たしかに欧米人だったら虫の音や雨音などは感性の右脳で処理されているのですが、日本人ではそんな自然からのインプットまでが左脳(言語脳)で処理されています。
なぜそうなったかというと、日本人は自然をそのまま自然として受け容れてなくて、自然との濃くて永いお付き合いの歴史のなかで記号化(≒言語化)が出来上がってしまっていたのです。 それがオノマトペだったのです。 雨の降る音を聞くと「しとしと」と聞こえてしまう。 本当の雨の音は「しとしと」なんかじゃないのに。 こおろぎだって「コロコロ」と聞こえてしまう。 そして左脳へ入ってしまう。
それと「有意の母音」が日本人の左脳偏重をもたらしています。 日本語の母音は全て意味を持っています。 欧米やアジア大陸の母音は、子音と組合せないと意味を持ちませんが、日本語ではひとつの母音だけでも意味を持ちます。母音が有意なので、それだけで意味が有る言語となり、左脳へ自動切り替えスイッチが働いてしまう。
古来から、日本人と自然の結び付きが、言語構造を介して、脳の使い方にまで及んでいるということです。
投稿者 tanog : 2021年05月06日 Tweet