2021年5月20日

2021年05月20日

科挙とは何か―暗記能の無能官僚により衰退した中国

科挙は6世紀、隋の時代から始まり、清の時代まで続いた中国の官僚登用試験制度です。

世襲制により身分の無い者には可能が全くなかった西欧っと違い、合格さえすれば、一般人でも官僚になれる当時は画期的な制度でしたが、合格のための猛烈な受験勉強により、暗記能となってしまった官僚は現実場面では全く役に立たず、中国は次第に国力を衰退させ、アヘン戦争で西欧諸国に滅ぼされてしまいます。

日本の試験制度も少なからずこの科挙の影響を受けており、現在の日本の官僚も無能さを見ても試験制度がいかにおろかな制度であるか、中国の歴史から学び直す必要があると思います

(さらに…)

投稿者 tanog : 2021年05月20日  

2021年05月20日

右脳は生物的にも「予想外の刺激の感知への反応」⇒現代の未知課題の連続⇒右脳を開放することが可能性

実現塾で右脳と左脳を扱っている。
この間、可能性として見えてきたのが充足と追求を求めて新しい事にチャレンジする右脳パワーである。
閉塞した現代、右脳を開放することが突破口であることは間違いない。逆に言えば学校教育の弊害とは決まった答えどれだけ沢山正確に覚えるかのルーチンワークであり、生物が本来持つ左右に分化した脳の機能を偏って使うよう強いてきた。下記に紹介する論文は右脳と左脳の機能分化とそれぞれの特徴を示したものである。人類に限らず生物は両方の脳に機能分化しており、大きく言えば日常の繰り返し行動を左脳で処理し、非日常の危機や新しい事象への適応は右脳が担ってきた。

人類の今の状況はまさに危機であり、新しい可能性へのトライ&エラーの時期で生物的には右脳が必然的に動き出す”はず”である。ところがその生物的な可能性を相変わらず縛って可能性を潰しているのが学校教育であり、その延長の無機質なルーチンワークの職場である。

どうすれば右脳が動くか開放できるかは、まずその本質である危機を察知し、非日常を直視し「なんで、どうする」を追求することだろう。そうすれば退屈な日常は消えていき、毎日がキラキラと輝く非日常が「追求すべき課題」という形で現れてくると思う。

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脳科学メディアから紹介します。

 ■なぜ脳は左脳と右脳に分かれているのか

多くの人が一度は聞いたことがあるように、ヒトの脳は左と右とでそれぞれ異なる役割を担っている。たとえば大脳の左半球は、言語の処理を担っている。また、他の動物と比べてはるかに器用な動きをする右手の制御も左半球が担っている。これに対して大脳の右半球は、物体の位置や空間を把握する役割を担っている。 1970年頃まで、上記のような言語や利き手、空間関係などの処理に関して左右のいずれかの脳が特化しているのは、ヒトに限られたことであると考えられていた。すなわち、他の動物では大脳の半球の機能に左右の差はないと考えられていた。しかしこの数十年の研究によって、動物の左右の脳もそれぞれ独自の役割を持っていることが分かってきた。
近年の研究によると、生物が脳を獲得した5億年前には既に大脳半球の機能に左右の違いがあったと考えられている。 古くから、生物の脳の左半球はパターンとして確立された日常的な行動の制御に重きが置かれ、右半球は予想外の刺激の感知への反応を専門に担っていたと考えられている。ある特定の状況では脳半球の片側が主に働くという傾向が初期の脊椎動物に生じ、これが脳の左右分業の始まりとなったと考えられている。

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■脊椎動物の多くは右利き

脳と身体をつなぐ神経系は、脊椎動物では左右が交差していて、身体の片側に出入りする神経の多くは反対側の脳半球と繋がっている。つまり、右半身は左脳、左半身は右脳の制御下にある。

上述したように、脊椎動物の左半球は日常的な行動の制御に特化していると考えられている。これを裏付ける証拠が研究によって複数みつかっている。たとえば、摂食行動は多くの脊椎動物で身体の右側への偏りがみられる。魚類、両生類(ヒキガエル)、爬虫類は右眼と左半球に導かれて自分の右側にいる獲物を捕まえる傾向がある。また、鳥類(ウズラ、ハト、ニワトリ、セイタカシギなど)は主に右眼に導かれてさまざまな種類のエサをつついたり獲物を捕まえたりしている。ニュージーランドのハシマガリチドリという鳥は、主に右眼を使って川底の石の下にいるエサを探すので、クチバシが右に曲がっているという特徴がある。

哺乳類に関しては、ザトウクジラを調査した結果、75頭のうち60頭の右顎にだけ擦り傷があることが分かっている。これは、ザトウクジラがエサを集めるときに右顎を使ったことを意味している。
現在では、魚類、両生類、爬虫類、哺乳類といった全ての脊椎動物が通常の接触行動において右側を使うことが分かっている。この行動は、おそらくは祖先から受け継がれてきたものと考えられている。なお、複数の研究結果から、人類と近い霊長類であるサル(ヒヒ、オマキザル、アカゲザル)や類人猿(チンパンジー)も右手を好んで使っていることが分かっている。

繰り返し述べるように、大脳の左半球は“決まった動き・課題”を担当する。この左脳から身体への最も直接的なルートは(神経が交差しているため)右半身の神経であり、それゆえヒト以外の霊長類も日常的な動作をする際には右手を使うようになっている。

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■「日常の左脳」と「非日常の右脳」

日常的な状況における行動の制御は、左脳が処理する身体の右側に偏っている。たとえば、典型的な日常の行動である「獲物を捕らえて食べること」について考える。ある実験では、回転台に貼りつけたバッタの模型をヒキガエルのどちらかの視野に入るよう回転させた。バッタをヒキガエルの左側において時計回りに回転させると、ヒキガエルはバッタが視野の中心線を越えて右視野に入ってからでないと攻撃しなかった。

これに対して、右脳は脅威などの非日常の状況に対する反応を処理する。生物は捕食者に遭遇したとき、咄嗟に適切な行動をとる必要がある。右脳はこうした出来事を処理するために進化してきた。ヒキガエルを使った別の実験では、ヘビの模型をヒキガエルの右や左から突き出した。ヒキカエルの右側からヘビが近づいてもヒキカエルは気が付かなかったが、左側から近づくと右脳の反応が引き起こされてヒキガエルは飛び退いた。

その他のさまざまは実験によると、魚類、両生類、鳥類、哺乳類は全て、左視野(脳の右で処理)に見えた捕食者に対して右視野の捕食者よりも大きな回避反応を示した。

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■なぜ進化の過程で脳の左右に機能を割り振ったのか

なぜ脊椎動物は、脳の片側に特定の機能を振り分けるようになったのか。外部から入ってくる刺激を評価・判断するには、2種類の分析を同時に行う必要がある。1つは、その刺激が全体的にどれくらい新しいのかという評価であり、もう1つは、その刺激が過去に経験した馴染みのあるものかという評価である。目新しい刺激(非日常)であれば相応の行動が(右半球で)求められ、慣れた刺激(日常)であれば通常どおりの行動が(左半球)で求められる。

刺激が“目新しい”と気づくには、その経験が目新しいことであると明確に認識できるよううな特徴に注意する必要がある。たとえば空間認知では、同様に「新しいものを見つける能力」が必要となる。というのも、通常であれば視点が変わるたびに新しい形の刺激を受けることになるためである。この判断は、右半球が行う。これとは対照的に、刺激をどのカテゴリーに含めるかを分類するときは、その刺激のうちどの特徴が注意すべきものであるかを認識する一方で、固有の特徴や風変わりな特徴を切り捨てる必要がある。その結果が、脳の最も重要な能力の1つである選択的注意である。この判断は、左半球が行う。

こうした大脳半球の機能差が進化した理由は、機能を左右で分担していない脳に比べて両種の情報を効率的に同時並行処理できたからと考えられている。これを確認するために、ヒヨコを用いた実験が行われた。
ヒヨコに2つの課題を与える。1つはエサの粒を小石から選り分けるという左半球の仕事であり、もう1つはヒヨコの頭上を横切るタカの模型に対して反応するという右半球の仕事である。実験によって生み出された“脳の左右の差がないヒヨコ”の場合、タカがいないときは問題なくエサの粒と小石を区別することができたが、タカが頭上を飛んでいるときは小石からエサを選り分けるのに時間がかかった。これに対して、“脳の左右の差がある(通常の)ヒヨコ”の場合は、差のないヒヨコほどには時間がかからなかった。

この実験は、脳の左右に差があるほど同時に複数の行動が可能であることを意味している。同時に複数の行動が可能であれば、それだけ生存競争に有利になる。こうした理由から、脊椎動物の多くに脳の左右の機能の違いが受け継がれていくことになった。

投稿者 tanog : 2021年05月20日  



 
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