2021年4月29日
2021年04月29日
縄文人と「数字」認識~竪穴式住居や土偶に見られる縄文数学
数字を使用し始めたのは5,500年前のメソポタミア文明のシュメール人と言われていますが、縄文人にも数字認識はあったのでしょうか。
縄文人が建設した竪穴式住居は柱サイズやスパンに共通項が見つかっており、単なる感覚ではない、明らかに数学的寸法体系をもって、強度的にも安定した住宅建設を行っていた様子がうかがえます。
他にも、土器の模様にも「12進法」の法則性も見つかっており、数学的思考は既に定着していたものと思われます。
投稿者 tanog : 2021年04月29日 Tweet
2021年04月29日
やる気(=意欲)は腸で作られる、その仕組とは・・。
松井和義氏の著書「丹田音読法」から3つめの記事を紹介します。これが最後になりますが、腸脳の話です。脳を判断する機関と定義すれば脳機能が頭と身体(腸)に分かれているという話。そしてより重要なのは腸脳にあるということです。生物の進化過程で脳が腸から独立し、より外圧を先端的に捉える機能として頭にある脳が発生したのですが、それでも腸に元々あった生存するための外圧キャッチ機能は失われずに機能分化して存在しています。
脳と身体が若返る重大なもうひとつの鍵が「腸脳」にあります。誰しも脳は、頭脳だけと思っていますが、大脳の次に多くの神経細胞がつまっているのが「腸」です。腸は第2の脳と言われています。腸壁には、1億個もの神経細胞が存在し、網の目のように神経ネットワークを形成し、大脳から独立した働きをしています。大脳の影響はほとんど受けていません。腸脳は摂取した植物の分解、消化、吸収、排泄の判断を迅速に行うだけではありません。ウィルスや病原菌などの外敵や異物処理の判断をし、免疫細胞へ命令を下します。また、それ以前に人体に必要な栄養素として摂取すべき植物の種類や、逆に人体に悪い摂取すべきでない食物の量や下限をすべて知っています。
一般的に精神活動は頭脳だけの働きのように認識されますが、実際は頭脳だけではありません。私達は心を意識する時、知(知性、知識、思考)は頭脳で意識します。ところが情(感情)はハート(心臓あたり)で感じます。また意(意識、意欲)は腹部や腰で意識します。
例えば嬉しいことが起きそうな時は、ハートがワクワクドキドキします。立腹した時、はらわたが煮えくり返るほど、怒り心頭に達する事があります。このように、感情は頭脳というより、胸部や腹部で感じ取ってそれを脳で認識しているわけです。あるいは強い意志力は腹が据わっていてこそ発揮できるものです。この腹や腰の中心こそ「丹田」にあたります。
つまり丹田に集まっている神経細胞が腸脳の働きをしているのです。大脳が宇宙や人間・魂とのインスピレーションやコミュニケーションを持つように、腸脳は大地や植物とのコミュにケーションを果たす直感力を持っています。
では腸脳とは具体的に何なのでしょうか?以下の解説を読むとわかります。
間脳の中で最も小さい小豆ほどの大きさの松果体は、内分泌ホルモンの2大大様であるメラトニンとセロトニンをコントロールしています。セロトニンは「覚醒、精神安定」のホルモンと呼ばれ、太陽の光を浴びる朝から分泌され、日暮れと共に分泌が止まります。メラトニンは睡眠ホルモンと言われ、睡眠を促進します。夜の内に分泌され、体内時計の役割を果たし、夜間の睡眠中に子供にとっての成長ホルモン、大人にとっての若返りホルモン、一日の疲れをとる修復ホルモンとしての役割を果たします。睡眠中にその日の記憶の定着、整理、統合がなされます。
実はメラトニンはセロトニンから合成され作られていきます。更に驚くべきことにセロトニンは脳ではなく、腸から作られ、そのほとんどは腸に存在しています。90%のセロトニンが小腸にあり、腸内では夜間に活発に働いています。生物進化上、腸こそ「第一の脳」だったからです。8%が血液の血小板内にあり、脳に存在するセロトニンはわずか2%しかありません。夜、メラトニンがしっかり分泌され、ぐっすりと睡眠をとっている間に腸でセロトニンが作られています。朝日を浴び目覚める頃から、セロトニンは大量に分泌が始まり、精神的にも肉体的にも覚醒と安定が促進される仕組みになっています。このセロトニンの生産が少ないと自律神経失調症になり、うつ状態やうつ病になります。逆にセロトニンの生産が多い人は、腸がきれいで善玉腸内細菌が多い人です。
左脳の使いすぎは大脳新皮質へストレスを与えます。生命脳の中枢である間脳をストレス状態にしセロトニン不足を招きます。セロトニンが不足すればセロトニンから合成されるメラトニンが不足。メラトニンとセロトニンの不足が自律神経のバランスを崩しうつ病にかかります。多くの現代人がその傾向にあるのは、ここから来ています。子どもたちの無気力や集中力の欠如、多動性、落ち着きのなさなどの原因にもなっています。
逆に言えば腸内環境をよくし、左脳の使いすぎを止め、左右両脳をバランス良く使い、脳と腸にストレスを持たせないことが、セラトニンとメロトニンを大量に分泌させるコツです。
著書はこの後、食生活にも言及しています。
よく言われる、大豆中心のタンパク質、食物繊維(野菜、果物、海藻、玄米)など、また肉食や乳製品の抑制、それらを上げています。縄文時代は山菜と木の実を常食としていたことで、現代人がかかえる慢性病とは無縁であったことも紹介しています。また著書ではメラトニンをしっかり生成するために子供であれば7時間半、大人でも6時間、質の高い睡眠を取ることを推奨しています。
太陽の光をふんだんに浴びて、またぐっすりと眠れる子供にとっての外遊びがいかに脳にとっても有効かもこれを読むと明らかです。私達大人は外遊びが十分にできない分、例えば一日30分でも1時間でも外を歩くとか、また食生活を大豆、野菜中心に切り替えるなど少しの改善が生命力を上げることに繋がります。
投稿者 tanog : 2021年04月29日 Tweet