2020年10月8日
2020年10月08日
火山噴火が「古事記」のアマテラス神話を生み出した。
なぜ、アマテラスが最高神なのか?
日本の神々の世界で最も権威と知名度をもっている神さまはアマテラスです。なぜ、アマテラスがいちばん偉いのか? ワノフスキーの古事記論『火山と太陽』を踏まえ、火山神話という仮説から古事記をみると、ひとつの回答が得られます。
アマテラスが偉いといわれる二つの理由
1.天皇家の先祖神であるから。 2.太陽の女神だから。
このふたつが常識的には考えられます。
一つの説の論理は、
日本でいちばん偉いのは天皇である、
だから、天皇家の先祖神であるアマテラスがいちばん偉い神さま
という単純にして明快なものです。
古事記にかかれた系譜によると、イザナギ-アマテラス-オシホミミ-ニニギ とつづき、ニニギが天孫降臨によって天皇家の始祖となっています。 古代以来の天皇制と明治維新以降の国家神道により、アマテラスが最高神にもちあげられたということになります。
二つ目の説の論理は、
日本人の主食は米である、
だから、日本でいちばん大切な産業は米づくりである、
豊作をもたらすには十分な日照時間が欠かせない、
したがって、太陽の女神であるアマテラスがいちばん偉い
というものです。
弥生時代以来、日本列島の主要産業は稲作であり、昭和時代しかも戦後のある時期まで、地方では県庁所在地の近郊でさえ、水田が広がっていたといいます。稲作文化とからめたアマテラス最高神説が説得力をもっていたことがわかります。
この説の弱点は、実証性に乏しいことで、古代、中世をふくめて、日本の農業社会における太陽信仰は確認されていないそうです。
投稿者 tanog : 2020年10月08日 Tweet
2020年10月08日
縄文体質は未来を拓く~第7回 なぜ日本人は世界でダントツに活力がないのか?
縄文体質は未来を拓くシリーズを6回連続で掲載してきましたが、最終のまとめの記事を書く前に現在時点での日本人の位置、問題点を考えてみたいと思います。
縄文体質を今も色濃く持っている日本人はそれ故に大きな壁にぶち当たっている。日本人の学力は2000年では世界一位だったがそれをピークに年々低下し、現在では世界で6位(数学)15位(読解力)、さらに最高学府の東大の評価も世界では36位に低迷している。それだけではない。日本人の活力も世界では最下位、セックスレスも世界ダントツ 、少子化もどんどん進んでいる。先進国では豊かさが実現し、活力も少子化も進んでいるが、そのレベルは日本の比ではない。日本人がダントツで低いのだ。これは世界中見渡しても極めて特殊な現象として映る。なぜ日本人がこれほどまでに活力が衰弱し、生きる意欲さえ失っているのか。この問題を解決しなければ未来を拓くも先もない。
先日の実現塾ではこのテーマで仮説が立てられた。
2つの要因が絡んでいる。 (さらに…)
投稿者 tanog : 2020年10月08日 Tweet