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縄文体質は未来を拓く~第7回 なぜ日本人は世界でダントツに活力がないのか?

縄文体質は未来を拓くシリーズを6回連続で掲載してきましたが、最終のまとめの記事を書く前に現在時点での日本人の位置、問題点を考えてみたいと思います。

縄文体質を今も色濃く持っている日本人はそれ故に大きな壁にぶち当たっている。日本人の学力は2000年では世界一位だったがそれをピークに年々低下し、現在では世界で6位(数学)15位(読解力)、さらに最高学府の東大の評価も世界では36位に低迷している。それだけではない。日本人の活力も世界では最下位、セックスレスも世界ダントツ [1]   、少子化もどんどん進んでいる。先進国では豊かさが実現し、活力も少子化も進んでいるが、そのレベルは日本の比ではない。日本人がダントツで低いのだ。これは世界中見渡しても極めて特殊な現象として映る。なぜ日本人がこれほどまでに活力が衰弱し、生きる意欲さえ失っているのか。この問題を解決しなければ未来を拓くも先もない。

先日の実現塾ではこのテーマで仮説が立てられた。
2つの要因が絡んでいる。

ひとつは学校教育。icon_evil.gif
儒教国である日本、中国、韓国はいずれも強制教育が為されてきた。元々軍隊育成の為に作られた学校だが、西欧より東洋の方がその強制を強め、特に日本は西欧に追いつけ追い越せで明治以降、この学校教育を梃に国民に(西洋)思想、(画一的な)思考を叩き込み、工業生産時代には役に立ったが、現在の意識生産時代には役に立たない追求できない無能人間を大量に生み出してきた。そしてその教育が既に数十年旧いとわかりつつ、変える事ができず、社会に適用できない人材を小中校、大学までかけて輩出している。その帰結が、社会に出ても役に立たない大人や強制労働の意識で仕事を捉えて意欲を失う会社人間の大量生産である。この学校教育を止める、あるいは変えない限り日本の明日はない。

 さらにもっと根底にあるのが日本が島国故に今日まで培ってきた縄文体質だ。icon_neutral.gif
島国である日本はこれまで太平洋戦争を除けば略奪戦争の経験がない。それ故に15000年前から持ち続けた縄文体質が今でも濃厚に残っている。この縄文体質は相手を肯定視し、集団で課題に取り組む事に長けている。西洋が個人主義で自分以外は敵という私権社会の中で数千年生きてきた歴史があるのに対して日本では大衆まで広がる私権社会の歴史は明治以降でたかだか150年、遡っても1500年しかない。つまり、元々縄文体質の日本人が西洋に勝つために私権社会に付け焼刃で向かったが故に、私権社会の根本構造も関係性も肉体化できておらず、70年代に貧困が消滅、豊かさが実現するや否やその活力は私権もろとも一気に衰弱してしまう。

参考⇒日本人と西欧人の活力構造の違い [2]

であれば、別の活力、本源的な縄文体質からの本物の追求活力が立ち上がってもよさそうなものだが、そこには行けていない。なぜか・・・。
先の悪しき学校教育の影響はあるが、それ以上にマスコミ支配に代表される、西欧観念の支配の根深さだ。権利や自由、個人、民主主義など決して実現しない架空観念に支配されている。この間のコロナの問題を見ても日本人はマスコミに騙され、誰もコロナとは何かを自らの頭を使って追求する事すらしない。観念の根っこを支配されたが故に潜在思念が封印され、これが縄文体質の表出を抑え込み世界中見渡しても類を見ない活力衰弱の国民になっている現状なのだ。

つまり、
旧い学校教育の影響
縄文体質故に私権活力は直ぐに低下
観念はマスコミと学校教育で架空観念に支配。
思考停止。

縄文体質故の本源性や追求力、共認形成力が正しく作動せず。

むしろ、長いものに巻かれる思考や、マイナスに働くいじめのような共認に縄文体質が使われてきており、私権時代ならまだ有効に働いた活力が全て閉塞方向に閉じて行っている。縄文体質故に活力衰弱というのは本末転倒だが、ただ、これを突破するのも縄文体質故の日本人でしかない。何よりも学校教育からの脱却、支配観念からの脱出しかない。当縄文ブログの役割としては、今は少数かもしれない追求派、新事実、萌芽の事象等を発掘しながら、この変化を促していきたい。

2020年日本人の活力はコロナを機にV字回復したと後の時代に言えるよう、そろそろ底を脱出していきたい。
次回はこのシリーズ最終回。これまでの記事をまとめつつ、可能性を探っていきたい。

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